ジャズのベーシスト:厳選12人のベース奏者【まとめ】

      2016/11/17

 

ほとんどのジャズのレコードにはベース奏者が参加しています。
よって多くのベーシストが存在するのですが、その中でも私の印象に残るベーシシト達を厳選して紹介させて頂きます。

一応古い順番のつもりで書きますが、その辺は大体の感じです。

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なお、「ジャズベース」で検索すると、フェンダー社の商品名が一番に表示されます。↓

ジャズベース(JAZZ BASS) とは、1960年にフェンダー社から発売されたエレクトリック・ベースの登録商標名とその呼称で、レオ・フェンダーが設計開発した中では2機種目に当たるベースとなる。プレシジョンベースと共にフェンダー社を代表する機種の1つでもある。日本で一般的な略称はジャズベ、英語圏ではJ-Bassなど

このようなエレキ・ベースについて語るのはもっと後のことで、
 ジャズ黄金期’50~’60年代のベースとは

ウッド・ベース、ダブルベース、コントラバス、アコースティック・ベース、ウォーキング・ベースのことです。

弦高を高くして、太い弦を使って、太い音を出していました。これが正にベースのイメージだったのです。
ウォーキング・ベースとはフォービート、四分音符を1小節に4個、ボン、ボン、ボン、ボンと刻むジャズらしいベース奏法です
00001bass 2

そのようなベーシストとしてまず思い出すのがミルト・ヒントンです。

ミルト・ヒントン(1910-2000)

1955年録音のベツレヘム盤が有名です。→

ベースは文字通り「縁の下の力持ち」的な存在ですので、この当時にベース奏者のリーダー・アルバムというのは、珍しかったのではないかと想像します。

milthinton

●このアルバムから1曲聴きましょう。

 

Milt Hinton – bass, Tony Scott – clarinet, Dick Katz – piano, Osie Johnson – drums

●ミルト・ヒントンは長生きしたので、結構後年の録音もあります。

私が気に入っているブランフォード・マルサリスの〈Trio Jeepy〉という1989年のアルバムを聴きたいと思います。曲は〈Three Little Words〉

Branford Marsalis (Tenor  Saxophone) 、Milt Hinton (Double Bass)、Jeff  Watts (Drums)

マルサリスのサックスとジェフ・ワッツのドラムとのトリオでの演奏ですが、ヒントンのベースを見事に生かしていますね。

リロイ・ビネガー(1928-1999)

次はリロイ・ビネガーです。

contemporary から出た次の2枚が特に有名です。

 

Walks という言葉は先ほどのWalking Bass から来ていると思われます。

2枚目のアルバム(右)から〈Hard To Find〉という曲です。

充分にかっこいいジャズです。途中でトランペットのフレディ・ヒルが〈Work Song〉の引用フレーズを吹いたことに気付かれました?

Leroy Vinnegar-bass,Freddy Hill-trumpet,Teddy Edwards-tenorsax,Victor Feldman-piano,Ron Jefferson-drums  というメンバーです。録音は1962年。

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チャールズ・ミンガス(1922-1979)

 

 

ミンガス御大です。

Charles_Mingus_1976

「俺をチャーリーと呼ぶな。チャールズと呼べ」という発言が有名ですので、敬意を表してちゃんと表記しました。

ミンガスはベーシストとしても凄かったのですが、むしろバンド・リーダー、オーガナイザー、コンポーザー(作曲家)としての評価が高いのではないでしょうか。

先の「チャーリーと呼ぶな」発言でも分かるようにプライドも高かったようです。
また人種差別に対する発言やレコーディングそのものでの抗議表明なども有名です。

ただ、「マイルス・デイヴィス自伝」などを読むと、面倒見のよい、心優しい側面が書かれていて非常に人間味のある人柄だったことがうかがわれます。

膨大な録音があります。

●〈Mingus Presents Mingus〉という有名なアルバムがあるのですが、ここでは1曲やるごとにミンガスが口上を述べます。1曲目の前には「俺のレコードを聴く時には、飲んだり食ったりしないように」と言っているようです。ミンガスのプライドとユーモアを感じてニヤリとしてしまいます。
しかしこのアルバム、エリック・ドルフィー(アルトサックス、バスクラリネット)、テッド・カーソン(トランペット)、ダニー・リッチモンド(ドラムス)という当時の新進気鋭のミュージシャンを起用して、最先端の音楽を繰り広げています。 ミンガスのぶっといベース音も魅力です。 その1曲目〈Folk Forms No.1〉を聴いてみましょう。

 

バンド・リーダー、オーガナイザーとしての力量のことも書きましたが、本当にミンガスバンドからは数多くの先進的なミュージシャンが巣立っていきました。
↑のアルバムの3人もそうですが、他に例えば 
サド・ジョーンズ(サドのデビューアルバムをプロデュースしたのはミンガスでした)、J.R.モンテローズ、ジョン・ハンディ、ブッカー・アービン、ジョン・ファディス、チャールズ・マクファーソン、ホレス・パーラン、ジミー・ネッパ―、ジャッキー・バイアード、ハミエット・ブルイエット、ドン・ピューレン、ジョージ・アダムスそしてローランド・カーク・・・などがミンガス門下生と言えるのではないでしょうか。

いづれも気骨のあるそしてユニークなミュージシャンたちです。

エリック・ドルフィーとの演奏で〈Play with Eric 〉というミンガスが作った曲があります。

ミンガスバンドがヨーロッパツアーを行い、エリックドルフィーはバンドを離れて、そのままヨーロッパに残るのですが、2か月後にはベルリンで36才という若さで客死してしまいます。(1964年6月)それを聞いたミンガスが〈So Long Eric〉と改題したと言われています。それで今はこの曲名で標記されています。

●一般的には「タウンホール・コンサート」というアルバムに納められた同曲が有名ですが何分30分近い長尺なもので、ここではベルギーでの演奏の動画をアップします。
(この動画はドルフィーとやっている動画で、この時点では曲名は〈Play with Eric〉です)

Charles Mingus (bass), Eric Dolphy (alto sax), Johnny Coles (trumpet), Clifford Jordan (tenor Sax) Jaki Byard (piano) Dannie Richmond (drums) Belgium, April 19, 1964

ミンガスについてはどうしても長くなりますが、後1曲の紹介をさせてください。
「カーネギー・ホ-ル・コンサート」なども抜群に楽しいアルバムなのですが、割愛します。

●時代は下って1974年のアルバム〈CHANGES〉から〈Duke Ellington’s Sound of Love〉です。ここでは戦闘性が薄れ非常に美しい音楽を奏でています。
そしてそれはジャズ界の先輩デューク・エリントンへの敬意を表明した音楽でもあります。

Jack Walrath — Trumpet
George Adams — Tenor Saxophone
Don Pullen — Piano
Charles Mingus — Bass
Dannie Richmond — Drums

この後ミンガスに残された時間はそう長くはありませんでした。 56年の生涯でした。

ダグ・ワトキンス(1934-1962)

ダグ・ワトキンスは上に書いているように短い生涯でした。
27才で交通事故死しています。従って録音も余り多くはありません。

しかし、1枚のアルバムのために私には忘れられないベーシストとなりました。
これです。↓

 

「ワトキンス・アット・ラージ」TRANSITION盤です。

このアルバムから2曲を聴いてください。
●1曲目は〈Return To Paradise〉

Donald Byrd (trumpet), Hank Mobley (tenor sax), Duke Jordan (piano), Kenny Burrell (guitar), Doug Watkins (bass), Art Taylor (drums) というメンバーです。1956年録音。
6人とも本当にかっこいいです。

●2曲目はサド・ジョーンズ(トランペット)が作った曲〈More Of The Same〉

バレル(ギター)→ジョーダン(ピアノ)→モブレイ(サックス)→バード(トランペット)のソロの受け渡しには痺れます。 そしてそれを終始タイトに支えているのがワトキンスのベースです。ワトキンスのベースソロも最後にあります。典型的ハードバップ・ジャズのカッコよさ満載です。

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ポール・チェンバース(1935-1969)

さて、ポールです。

ポール・チェンバースは何と言ってもマイルス・デイビス・クインテットの時代の活躍が目立ちます。
●マイルス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)    

●マイルス(tp)、ハンク・モブレイ(tp)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)
この2つのクインテットで長くベース奏者を務めました。

ポールは33才で病死しましたので、録音が途絶えるのですが、約10年の間にかなりの録音を残しています。 自己名義のリ-ダーアルバムも何枚かあります。

その中で有名で今でもよく聴かれているのは次の3枚でしょう。

 

●1枚目のアルバム〈Whims Of Chambers〉からタイトルナンバーを聴きましょう。

 Paul Chambers (bass); Kenny Burrell (guitar); John Coltrane (tenor saxophone); Donald Byrd (trumpet); Horace Silver (piano); Philly Joe Jones (drums)
この曲、「良く歌う」チェンバースのベースがよく捉えらえています。

●2枚目の〈Bass On Top〉からは名曲〈Dear Old Stockholm〉を聴きます。この曲はケニー・バレルの演奏のカッコよさに魅了された人が多くいました。

Hank Jones (piano), Kenny Burrell (guitar), Paul Chambers (bass), Art Taylor (drums)

●3枚目の〈GO!〉から〈I Heard That〉 これもまた最強の典型的ハードバップ・ジャズです。

Freddie Hubbard (trumpet), Cannonball Adderley (alto sax), Wynton Kelly (piano), Paul Chambers (bass), Jimmy Cobb (drums)

●最後に以下の超有名盤のベースが全てポール・チェンバースであることを書き添えます。

BLUE TRAIN /John Coltrne
Sonny Rollins Vol.2 (BlueNote)
The Scean Changes /Bud Powell
Kind Of Blue /Miles Davis
Giant Steps /John Coltrane

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「カッコよさについて」~ポスト・モダンジャズ

ここまでの音楽を聴いていると’50年代、’60年代のジャズが未だに人気があるのが理解できます。

カッコいいのです。
今のJazz がカッコよくないと言っている訳ではありません。
多分「カッコよさ」の質が変容しているのです。
かってのジャズはシンプルにカッコ良かった。だからパワフルでした。

しかし現代はそう単純ではありません。昔(モダンジャズ)と同じようにやる訳にはいきません。
いわば、ポストモダン的なアプローチが求められていると思います。

クロスオーバー、フュージョンと呼ばれた音楽もありました。今は「スムース・ジャズ」という言い方も聞くようになりました。

他の芸術分野と同じです。映画、文学、美術、建築の分野でも、ポストモダンは一つのテーマですよね。
その中では懐古的なものが必ず出てくるのも同様です。
Jazz でも敢えて古い形の音楽表現を志向する人もいます。しかし、全く昔と同じ、なぞるだけでは、やはりだめなのですねぇ。
  *理屈を述べるのはこれくらいにしておきますね。

 

●さて、初めて白人のベーシストの登場です。

スコット・ラファロ(1936-1961)

ラファロはベース奏法の革命者です。

初めてベースを掻きむしった(笑)のです。

のみならず、他の奏者とのインタープレイをやりました。

ベースが他奏者のバッキングだけではなく対話ができることを実証しました。

キャプチャ2211

しかし、いかにせん25才で交通事故死したため活動期間は短く、録音もそれほど残されていません。
一番有名なのは、ビル・エヴァンズ・トリオでの4枚の録音です。(1959-1961)

ポートレイト・イン・ジャズ

ポートレイト・イン・ジャズ

エクスプロレイションズ

エクスプロレイションズ

サンディナイト・アット・ヴィレッジヴァンガード

サンディナイト・アット・ヴィレッジヴァンガード

ワルツ・フォー・デビィ

ワルツ・フォー・デビィ

この4枚のアルバムでのラファロの演奏は、いわば従来のベーシストと違う語法で語っています。ピアノのエヴァンズ、ドラムスのポール・モチアンとインタープレイをしているのです。
中では〈ワルツ・フォー・デビィ〉が可憐な1曲が入っているため突出して有名ですが、この4枚はいずれも甲乙つけがたいものです。

●1曲聴きましょう。〈サンディナイト・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード〉から〈Gloria’s Step)

いかがでしょうか? このような「対話するベース」は今では当たり前ですが、当時は革命的に新しいことでした。

●もう1曲〈ポーとレイト・イン・ジャズ〉から〈枯葉)こちらは↑の演奏の2年前の1959年の演奏ですのでラファロの「歌い方」がまだやや少ない印象ですが、いずれにしろこのトリオがいかに新しく素晴らしかったが分かります。

 

 

 

セシル・マクビー

 

セシル・マクビーCecil McBee というベーシストがいました。 その名前が余りにもカッコ良かったため、ギャル・ファッションのブランドに名前を取られてしまいました。 法廷で争ったが敗訴したと聞きました。 その結果名前を検索しても、そのファッション・ブランドの方しかでてこないという、可哀そうな人です。

私がセシルの名前を初めて知ったのはチャールズ・ロイドのバンドのベーシストとしてでした。 
今YouTubeで探しましたが、やはりほとんどありませんでした。
かろうじて前述のチヤ-ルズ・ロイドのバンドが1966年にTV出演した時の動画がありましたので、それをアップします。 若き日のキース・ジャレット&ジャック・ディジョネットの姿も見れる、貴重映像です。

レイ・ブラウン(1926-2002)

さてレイ・ブラウンです。

ある意味モダンジャズを代表するベーシストです。

ジャズ・ベースと言えば、レイ・ブラウンのように弾くーーというイメージさえあります。
またその紳士的で温厚な性格ゆえ、多くのジャズマンに慕われる存在だったようです。
レイ・ブラウンの悪口を聞いたことはありません。
ray brown

●膨大な録音があると思いますが、ここではオスカー・ピーターソン・トリオ時代の動画を見てみましょう。1964年とありますから、38才のレイ・ブラウンの姿がたっぷり見れます。曲は〈C-Jam Blues〉

Live in Denmark,1964. Oscar Peterson on Piano Ray Brown on Bass Ed Thigpen on Drums

*3人の黒人が1964年にこのように、アーティストとして熱狂的に迎えられている姿は感動的ですらあります。(ヨーロッパですが)
(*この年マーティン・ルーサー・キングがノーベル平和賞を受けました)
*レイ・ブラウンの姿を見ていると「ベースとはこの様に弾くのだよ」と言っているように見えます。事実そうだったのです。
(残念ながらその音はこの動画ではよく捉えられてはいませんが)

●レイ・ブラウン名義の〈Something For Lester〉というアルバムがあります。

レスターとはContemporary Record の社主でプロデューサー、レスター・ケーニッヒのことです。(ケーニッヒKoenig という珍しい名前はおそらく、ドイツ人でユダヤ人だと思われます。BLUENOTE RECORDを興したアルフレッド・ライオンと同じです。ーーこの辺りのことは調べると色々分かると思いますが、今日は割愛します)

●↑このアルバムから1曲。録音は1977年。ピアノがシダー・ウォルトン。ドラムスがエルヴィン・ジョーンズというトリオです。
曲はホレス・シルバーが作った〈Sister Sadie(シスターセイディ)〉です。

巧成り名遂げたレイ・ブラウンは、その後、Pablo,Concord,Telarc といったレーベルから、比較的自由に自分のやりたい音楽を発表することが出来たようです。
どれもリラックスしたいい演奏が多いのですが、私はピアニストにジーン・ハリスを入れたレイ・ブラウン・トリオのものが特に好きです。↓

●〈Live At LOA/ Summer Wind〉というアルバムから〈The Real Blues〉という曲を聴きましょう。ジャズ/ブルース の楽しさに溢れた演奏です。

Ray Brown-bass, Gene Harris-piano, Jeff Hamilton-drums

更に晩年にはSuper Bass というベースを3本入れたユニットで、楽しんだりもしていました。

●動画で見てみましょう。ベーシストは左からクリスチャン・マクブライド、ジョン・クレイトン、レイ・ブラウンです。曲はセロニアス・モンクの〈Blue Monk〉

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チャーリー・ヘイデン(1937-2014)

チャーリー・ヘイデンの活動は実に多彩なものでした。

今Wikipedia を見たら、うまく総括していましたので、引用させてもらいます。

ことに70年代から80年代までファースト・コール・ミュージシャンとしてならし、オーソドックスな4ビートからフリー・ジャズフュージョンまで幅広く活躍した。バックベースラインを弾く時も、ソロを弾く時も、彼の特徴である暖かい音色、朴訥としてかつ叙情的なメロディーは変わらず、どのようなジャンル楽曲演奏する時もそれは同じである。そうしたプレイスタイルや、また彼のオリジナル曲やリーダー作では叙情的な楽曲と同様に政治的なテーマを扱うことが多いが、それらは彼の人間に対する深い愛に根ざしている。                         ----Wikipedia より

ヘイデンが長く運営してきたQuartet West  というグループが別格に好きです。

Charlie Hadesn-bass, Earnie Watts-tenor sax,Alan Broadbent-piano, Larance Marable-drums  というメンバーのグループは品格があって、哲学的(?)で、それでいて大衆的という何とも不思議な魅力のあるグループでした。
●〈Haunted Heart〉を聴きましょう。1991年作品。

最後の歌声はジョー・スタッフォードの1947年の録音からの引用です。

 

 

●Quarte West の演奏をもう1曲。
アルバム〈Always Say Goodbye〉から〈Our Spanish Love Song〉1993年作品

 

ヘイデンの全貌を知ろうと思うと、オーネット・コールマンとの共演、パット・メセニーとの共演、ハンク・ジョーンズとの共演、ゴンザロ・ルバルカバとの共演、キース・ジャレットとの共演、ケニー・バロンとの共演、等々キリがありません。

●それでここは敢えてピアニスト・ジョン・テイラーとの共演盤〈Nightfall〉2003年 にします。曲は〈Bittersweet〉

ヘイデンのベースはいつもグーンと深い音です。

 

クリスチャン・マクブライド (1972-)

年代の順でゆくなら、ここでエレクリック・ベース奏者ジャコ・パストリアスに行くべきでしょうが、アコースティック・ベース奏者の系列ということで、クリスチャン・マクブライドに行きます。

今調べましたがマクブライドは1972年生まれなんですね。若いです。
今やアコースティック・ベースでは1番に名前が出るベーシストになりました。

これくらい若い人になるとYouTubeでもアルバムではなく、動画になりますね。
 ● “Chick Corea Freedom Band – Live at Jazz in Marciac 2010“というキャプションが付いた動画をみてみましょう。

興味深い動画です。

導入部のマクブライドのベース・ソロも凄いですが、その後がもっと凄い。
ピアノはチック・コリア(1941年生まれ)
アルトサックスはケニー・ギャレット(1960年生まれ)
ドラムスはロイ・ヘインズです。(1925年3月生まれ)この映像の時点で85才!。現在91才です。
会場の聴衆が湧きかえってます。
最後のメンバー紹介でマクブライドがケニー・ギャレットのことを”The Real Kenny G”と言うのが面白いです。分かる人は分かりますよね。

 

●もう一つ動画を見ましょう。こちらはスタジオでのセッションです。

英文のキャプションをそのままコピーします。(下線は管理人)

In the first generation of be-bop musicians, Ray Brown was King of the Jazz Bass. Today, the ‘go-to’ jazz bassist is Christian McBride, so we felt quite lucky when he said he had the time to stop into to KPLU studios for a performance with pianist, Peter Martin.〉

確かにレイ・ブラウンの後継者はマクブライドと言ってさしつかえないですね。

ジャコ・パストリアス(1951-1987)

ここからエレクトリック・ベースを弾くベース奏者になります。


ジャコはベース奏法の革新者でした。
エレクトリック・ベースを使ったのが大きいのですが、
ベースをまるで、ギターのように弾きました。
それで賛否両論が起こったのですが。

Jaco_pastorius_87 

ジャコのファーストアルバム〈Jaco Pastrius〉1974年から〈(Used To Be A) Cha Cha〉を聴いてみましょう。

ピアノはハービー・ハンコック。フルートはヒューバート・ロウズです。 ジャコのベース、速弾きでも1音1音がクリアですね。

●もう1枚傑作アルバムと評判の高い〈Word Of Mouth〉1981年 から〈Crisis〉を聴きましょう。

 

 

このアルバムはJaco Pastorius- Bass, Herbie Hancock- Keyboards, Synthesizers& Piano, Wayne Shorter, Michael Brecker, Tom Scott- Saxophone ,Toots Thielemans- Harmonica ,Chuck Findley- Trumpet Howard Johnson- Tuba, Don Alias- Percussion, Peter Erskine, Jack De Johnette- Drums という凄いメンバーです。

●ライブ動画の方がもっとわかりやすいでしょうか。 Jaco with the slimmed-down version of his big band live in Montreal. B. Mintzer-sax, R. Brecker-tpt, O. Molineaux-steel pans, P. Erskine-drums, D. Alias-perc というキャプションが入った動画を見てみます。曲は〈The Chicken〉この動画268万回再生されています。

【ジャコは麻薬とアルコール中毒で命を縮め、36才で去って行きました。】

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●本来ならこの後、エレクトリック・ベース奏法をさらに発展させた

スタンリー・クラーク と マーカス・ミラーに ふれるべきでしょうが、私は彼らの奏法(スラップなど)に詳しくもありませんので、彼らのことを書くのに適任とは思えません。

●よって省略させて頂きますが、ただ次の一人だけ紹介させてください。

リチャード・ボナ(1967-)

 

西アフリカ、カメルーン出身のベーシストです。この人はちょっと普通じゃないです。

■この動画はーーPat Metheny (Guitar), Antonio Sanchez (Drums), Richard Bona ( Bass), Live Jazz a Vienne 2002 というものです。
 ⇒動画は削除されました。

ボナのベースはフレットㇾスで5弦のようです。

ボナの動画はどれをアップしても削除されますね。
これも削除されるかもしれませんが、2015年のライブ映像をアップします。

 

 

まとめ

●こうして、ベーシストの変遷を見ていくと、それはそのままジャズの変遷をみてゆくことになりますね。

 

●アコースティック・ベースで加えたかった人が何人かいます。

名前だけを列記することで、失礼します。

ロン・カーター:本来は上で書くべき人。ポール・チェンバースの後のマイルス・デイヴィス・クインテットのベーシスト。
他にも様々な録音に参加している。自己名義のアルバムもある。

サム・ジョーンズ:様々なハードバップジャズで活躍した。セロも弾いた。

ベン・タッカー:多くのレコーディングに参加した。大ヒット曲〈Comin’ Home Baby〉を作ったことでも有名。

パーシー・ヒース:MJQ のベーシスト。その他でも多くの活躍。

ジミー・ギャリソン:ジョン・コルトレーン・カルテットのベーシスト。最後までコルトレーンに付き合った。

ゲイリー・ピーコック:キース・ジャレット・スタンダード・トリオのベーシスト。

スティーブ・スワロウ:ユニークな活動をしているベーシスト。

ニールス・へ二ング・オルステッド・ぺデルセン:ヨーロッパを代表するベーシスト。

 

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                                              ————–see you!!

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