リカード・ボサノバ(The Gift)の名盤、名演聴き比べ(多数!)
ハイ!リカード・ボサノヴァです。
Recado Bossa NovaまたはThe Gift という英語名で呼ばれています。
ブラジルのジャルマ・フェヘイラ(Djalma Ferreira)が1959年に作曲した曲です。(その時のタイトルはRICADO)
ジャズで取り上げられることも多く、ジャズのスタンダード・ナンバーとなっています。
ポルトガル語のRICADO(リカード)は贈り物、伝言という意味なので英語のタイトルはRicado Bossa NovaまたはThe Giftとなりました。
ただタイトルはボサノヴァですが、サンバのリズムで演奏されることが多いようです。
◎では聴きましょう。
初めのほうは筆者がCD or Recordを持っていて愛聴しているものを並べます。
それからYouTubeを見て気に入った演奏を追加します。
(*これだけ有名曲になると、プロ、セミプロ、素人の演奏がゴマンと並んでいます)
9.5 を御覧ください。
Dのバンドの女性ベーシスト、ハンナ・ペーターズが出てますよ!?
Contents
ハンク・モブレー
まずは敬意を評してハンク・モブレーの演奏です。
何と言ってもモブレーのDippin!(1965年)に収録されていたこの曲によって世界的にヒットして、この曲の知名度を一気に上げたのですから。
リー・モーガン Lee Morgan, Trumpet
ハンク・モブレー Hank Mobley, Tenor Sax
ハロルド・メイバーン Harold Mabern, Jr., Piano
ラリー・リドレイ Larry Ridley, Bass
ビリー・ヒギンズ Billy Higgins, Drums
この5人の名前はジャズを楽しむ方々には忘れられない名前ですよね。
特にフロントの2管、モブレー(ts)とモーガン(tp)はBLUENOTEの看板でしたね。
ズート・シムズ
このアルバムに入っていた演奏です。
◎実はズート・シムズにはもう一つのバージョンがあって、
それはAl&Zoot名義の〈Body And Soul〉というアルバムで〈Brazilian Medley〉というタイトルでRecado Bossa Nova / The Girl From Ipanema / One Note Sambaの3曲を続けて演奏しているものです。
Al Cohn (ts), Zoot Sims (ts & ss), Jaki Byard (p), George Duvivier (b), Mel Lewis (ds)というメンバーでやっています。
*音が良くないという欠点がありますが、筆者はどちらかと言えば、このよりハードな演奏に愛着があります。
バルネ・ウィラン
フランスの名サックス奏者バルネ・ウィランがやっています。
これは
バルネ・ウィラン Barney Wilen: tenor sax
フィリップ・カテリーン Philip Catherine: guitar
パレ・ダニエルソン Palle Danielsson: bass
というトリオでの演奏ですが、ヨーロッパのエスプリとでもいいましょうか、ひと味違います。 この演奏は大好きです。
ジャンニ・バッソ
同じヨーロッパ、今度はイタリアから、イタリアの至宝ジャンニ・バッソのグループの演奏です。
(*バッソもバルネ・ウィランも亡くなってしまいました)
ここではブラジル出身のギタリスト、イリオ・デ・パウラの参加が効果絶大です。いい味を出しています。
バッソとパウラはデュオでも<RECADO>というアルバムを出しています。
この演奏も素晴らしかったですね!
(*カタカナ表記は難しいです。ここでは「リカルド・ボサノヴァ」になっています)バーニー・ケッセル
ケッセルのスウィンギー・ギターで聴くリカードも最高です。
ジャズでスウィングする人が軽々とラテンリズムに乗れることが(私のような素人には)驚きです。
エリック・アレキサンダー
Eric Alexander (ts), Harold Mabern (p), Nat Reeves (b), Joe Farnsworth (ds) Album:” Eric Alexander Quartet / Recado Bossa Nova ” Recorded:Tokyo, July 29, 2013
(*これが今の所、最も新しいRecado Bossa Novaの録音のようですーーオリジナルでピアノを弾いていたハロルド・メイバーンが参加しています。)
ハリー・アレン
Harry Allen (ts), Joe Beck (g), Hassan Shaker (b), Adriano Santos (ds) Album:”Recado Bossa Nova / Harry Allen ” Recorded:New York City, February 6 & 7, 2006
イーディ・ゴーメ
ボーカル・バージョンを一つは聴かないといけません。
ポップス歌手でもあったイーディ・ゴーメ1963年の録音です。
厳選動画5本
■ここまでCDで発売された音源からのセレクションでした。
この後は、筆者がネット上で見た30本以上の動画の中から気に入ったもの4つをお送りします。(いずれも知らなかった人です)
堤智恵子 (アルトサックス)
ここまで全部テナーサックスだったので、アルトサックスでもこんないい演奏が出来る!ということでアップさせてもらいます。
(このところ日本女性の健闘が光ります)
この演奏もサンバのリズムです。
Richter Jazz Quartet (ピアノ)
Richter Quartet Piano-Mario Richter Guitar-Roland Balogh Bass-Jozsef Pluto Horvath Drums-Jozsef Bordas Cocnert of Tolerance The Slovak State Philharmonic Kosice 2012
Birol Altinok Trio (ピアノ)
Roby Lakatos & Marius Preda (ヴァイオリン)
Roby Lakatos (Violin) MArius Preda (Cimbal) Gyuri Villas (Piano) Vilmos Csikos (Bass) Niek de Bruijne (Drums) Brüssel Music Villageケルンのジャズ・クラブでのライブ(クインテット)
演っている人は誰も知りませんが、これもクオリティが高い演奏です。
キャプションには以下のように書いてあります。
Live at the Orange Sunday Jazz & Soul Session, Cologne. With Oliver Doering (g), Ernie Griffin (p), Caris Hermes (b), Hardy Fischötter (dr) & Lothar van Staa (sax)
★★ドイツで女性ベーシストってBLUE GIANT SUPREME⇨ のハンナ・ペーターズを思わせますね^^(彼女のベースソロもちゃんとあります)
まとめ
いやー、RICADO は壮観でした。
プロの演奏も多いですが、アマチュアの演奏もたくさんアップされていました。
やりたくなる曲なんですね。
その中に自衛隊の音楽隊による〈Recado Bossa Nova〉もありました。
音楽で食べてゆくのが大変なことはみなさん分かっています。
自衛隊に入って、その音楽隊に入り「音楽をやりながら食べてゆく」のもいい生き方ではないのかーーーと筆者は愚考したのですが、、いかがでしょうか?。あ、警察の音楽隊という手もありますね!