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旅ルポの古典、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでどれだけの人がアジアを旅したことだろうー異国を旅する魅力

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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沢木耕太郎 深夜特急

第1便「黄金宮殿」が出たのは1986年5月のことでした。

それからもう30年余が経ったんですね。

この本は(アジア、ユーラシアを)旅をする人のバイブルだった時期がありました。

沢木耕太郎(1947年生まれ)

 

この本の欠点

この本(単行本で3冊)の欠点をまず書いておきます。

それは

第1便第2便第3便

と段々面白くなくなることです。

というか「第1便」が圧倒的に面白いのです。(文庫本では1と2)

それでもインド、カトマンズ、ペルシャ(シルクロード)を書いた「第2便」も悪くないです。

それに比べると「第3便」の尻すぼみ感は半端じゃないです。

「第2便」のあと「第3便」がなかなか出なかったのも分かります。(結局’92年に出ました)

この期待外れは沢木の旅自体がそうであったのだから、仕方ないことではあるのですが。
それにしても本というものは尻すぼみは欠点です。ルポルタージュ、ノンフィクションの難しさでもありますね。無理やり盛り上げることもできませんから。

この本の影響

上に書いたような欠点があるとは言え、やはりその影響力はものすごいものがありました。

いったいどれだけの若者がこの本に触発されて、旅に出たことでしょうか?

進め!電波少年」の企画ーーユーラシア大陸縦断ヒッチハイク by 猿岩石(1996年)

もこの本の影響だったはずです。

私の場合

そういう筆者はどうだったかと言うと

当時は30代~40代のサラリーマンとして働いていましたから、この本を読んで

旅に出るーーなんてことはありませんでした。

しかし、たまたまタイのバンコクに赴任することになりました。

それでこの本にある土地を訪れてみるーーという程度のことはありました。

たとえば

香港のカオルーン、ペニンシュラホテル、スターフェリー、香港島、ヴィクトリア・ピーク

マカオ

 

タイ南部マレーシア国境に近い町 ハジャイ  

 ソンクラーの海辺、サミラー・ホテル

など・・・

しかし、もうバックパック、安宿に魅力を感じる歳でもなく(いや、歳のせいだけではないかも、ですが)

どちらかと言えば

高級リゾートホテルの方に魅力を感じる時期に入っていましたから、

もう「遅れてきた青年ーおじさん」でした。 

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旅することの魅力と魔力

しかしですね。やはりこの本の魔力は絶大だったと思うのです。

今、読み返してもワクワクするくらいの魅力、魔力があります。

をしたくなります。

☆☆☆☆☆☆☆☆

見知らぬ街の本通りから

脇道に入り

あの角を曲がると

その先の何があるのだろう?

という感覚は 独特のものです。

異国を旅することの魅力はこの感覚に尽きるのではないでしょうか?

パッケージ・ツアーで観光地を廻るだけでは味わえない感覚です。

そして、異国の人々との会話。

それらが無いと旅したことにはなりません。

まとめ

「深夜特急」を読んでアジア~ユーラシアの旅に出たという人がたくさんいることを知っています。

この本の魅力、影響は今も続いているのでしょうか?

旅の魅力は普遍的だと思いますので、読んでいない方には今からでもお勧めします。

例え旅のかたちは変わっても、旅するこころは不変でしょう。

 

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