プレバト俳句「冬麗戦2021」は新ルール、夏井先生が選んだ2020年間ベスト10の10人による頂上戦
このプレバトという番組は、コロナの猛威が振るう日々の中で沈みがちな気分に、良質のエンターテイメントを提供するいい番組だと思います。–私が愛する音楽と本と同様に–
2021年初めの「冬麗戦」は新ルールで
夏井いつき先生が選出した2020年の年間優秀句10句の作者10人による
タイトル戦となります。
(2020年の俳句作品数は314句あったとのことです)
Contents
出演者とお題
この10人です
梅沢富美男
東国原英夫
藤本敏史
千原ジュニア
村上健志
中田喜子
立川志らく
横尾渉
千賀健永
森口瑤子
その他に観戦ゲストの芸能人
お題は「輪ゴム」←かなりトリッキーなお題です。
*昨年の冬麗戦覇者は横尾渉
・双六の駒にポン酢の蓋のあり 村上建志
・職質をするもされるも着膨れて 的場浩司
・無花果や苛めたきほど手に懐き 光浦靖子
(緑着色の季語にて)
結果速報
画像:番組より引用
9位 横尾渉
9位にディフェンディング・チャンプが!
七日の 名もなき家事 パズルの樹氷
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七日 名もなき家事 ジグソーの一片
季語が2つあることは分かったうえのこと (七日、樹氷)
梅沢:パズルの樹氷が分からない、失敗こいたなー。
先生:チャレンジしたが、惜しかった。
2位 村上建志
一月や ゴム動力の プロペラ機
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直し無し
先生:(季語一月が動くのではないかというフジモンの指摘について)
そこは確かに大事な論点だった。しかし作者は自信を持って一月を選んでいる。他の月では別の意味が入る可能性があった。
8位 藤本敏史
血を止める ゴム巻く手際 冬あざみ
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採血の ゴム巻く手際 〇〇〇〇〇
先生:言葉選びが雑。採血or献血とするだけで、はっきりと分かる。
季語の選び方、冬あざみでは屋外の感じ。別の季語を探すべき。
例:献血の ゴム巻く手際 窓の雪
3位 東国原英夫
無影灯 下腹に 冷たい何か
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直し無し
梅沢:東さんしか作れない句。ただ、もしかしたら季語が無いのでは?
先生:これは東さんの句ではないかと思った。「冷たい」を季語として認識して読むかは読み手に委ねられる。これは下手に直せない。
7位 千原ジュニア
冬の月 輪ゴムの中に 入れてみる
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冬月を 捕う輪ゴムの 輪の中に
先生:単純な発想はとても良いが、「入れてみる」は散文的な雑な描写。
添削、輪を繰り返し。
6位 千賀健永
手にはぜる 弁当のひも 雪催
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手にはぜる 弁当のゴム 雪催
先生:ストレートにいい材料をみつけたのに。はぜるの平仮名表記の意図も伝わる。
痛恨の凡ミス。(何故ゴムをひもに変えるのかーはぜるのはゴム)このミスがなければベスト3入りだった。
4位 梅沢冨美夫
ここで永世名人が!
鏡越し ロット巻く手や 春隣
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ロット巻く 手や 春近き日の鏡
先生:気持ちの良いところに目を付けた。しかし「越し」と語順に問題あり。
5位 中田喜子
ゴムとび競ふ声 冬天に満ちる
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冬天に満つ ゴムとびを 競ふ声
先生:もったいないのは語順。まず天を。最後を声で終わるともう一回天に響く(戻る)。
10位 立川志らく
最下位だけは避けたい!とあれほど言っていた志らくが。
雑煮食う 爺はバケモノ 指鉄砲
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雑煮食う バケモノ 爺さんの喉
先生:やろうとしていることはそれなりに面白いが、材料が多過ぎる。キーワードが4つもある。整理すべき。添削句、喉に焦点があたる。
★冬麗戦覇者★ 森口瑤子
風花へ しゅぱんしゅぱんと ゴム鉄ぽう
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直し無し
先生:シンプルでなおかつ映像が浮かぶのがとてもよい。読んでいて気持ちがいい。
風花へ も良かった。
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特待生が名人たちをおさえて冬麗戦を制しました!