2/28プレバト・お題は「ひな祭り」梅沢富美男名人と立川志らく特待生の句が明暗を分ける

【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
2月最後28日のプレバトです。
俳句・お題は「ひな祭り」
お題写真は紙雛(折雛)の写真になっています。
Contents
出演者
・向井慧 (パンサー)
・渡辺満里奈
・小池徹平
・パックン (パトリック・ハーラン)
・星野真里・・・今日は着物姿で
特待生
・立川志らく
・梅沢富美男
査定結果速報
4位 渡辺満里奈
雛しまう 手に桃の花 はらりはらり
⇩
雛しまひたる 手に桃の花 はらり
志らく:季重なりのミス、「雛」と「桃の花」
先生:季重なりは強弱をつけることで許される。
添削句、季語「雛納め」を完了形にして後退させ、桃の花を主役とした。
3位 パンサー向井
陽だまりに 見つめ合う雛 子のしわざ
⇩
子のしわざなり 見つめ合う 雛と雛
先生:それなりに工夫はしている。ただ「陽だまり」と「子の仕業」の両方入れることはなかったか。陽だまりを消して転削してみる。
結論を先に言った方が面白くなる。
2位 パックン
ハイパーインフレ ボリバル札の 紙雛
⇩
直し無し
パックン:ヴェネズエラのことを詠んだ。
志らく:ハイパーインフレとボリバル札の両方は要らない?
先生:志らくの疑問だが、社会情勢は変わるので、両方入れたほうが句の寿命は伸びるかもしれない。
1位に出来なかった理由は、紙雛とする季語の必然性が弱いこと。
雛でなくとも無季と割り切って折り鶴とかでも良かった、ということになる。
しかしこの発想は褒めるしかない。
5位 小池徹平
君がため 雛飾りしは そのうちに
⇩
生まれくる子に 雛飾る 時を待つ
小池:結婚して、いつか生まれくる子を思って詠んだ。
志らく:全くそうとは分からなかった。君が誰かわからない。
梅沢:「飾りしは」は過去形になっている。
先生:二人が言う通り。「はぁ?」となる句。
言いたいことが分かるためには転削のように。
1位 星野真里
雛の間と なりて迎えし 朝の声
⇩
雛の間と なりて迎える 朝の声
星野:娘が寝た後に雛を飾る。
先生:下5「朝の声」が見事。
17音でこれだけちゃんと描写出来れば大したもの。
私なら「迎える」と現在形にする。
特待生昇格試験
立川志らく
母手折る 紙びな父の ラブレター
⇩
母が折る 紙びな父の ラブレター
梅沢:惜しい。手折るはポキリと折ること。
先生:評価のポイントは「手折る」
査定結果:1ランク 降格!
先生:発想は昇格レベルなのに。なんでこんな勿体無いことを!
「手折る」という言葉の使い間違いだけ!
手折るの意味は梅沢が言った手で折るということと、女性を自分のモノにすると言う意味がある。
直すのは簡単「手」を外せばいい。
転削句なら1ランク昇格だった。
梅沢富美男
紙雛のにぎやか 島の駐在所
⇩
直し無し
査定結果:一つ前進!
先生:手練の技!
にぎやかという言葉は成功することが少ない。が、この句ではちゃんと機能している。情景が目に見えてくる。
「にぎやか」を置く位置が適切。上5と下に繋がる言葉。
●特待生・名人 梅沢富美男と立川志らくが昇格と降格に明暗が別れました。
志らくは一つの間違いが命取りで惜しいことになりました。