ジャズの名曲「あなたと夜と音楽と」You and The Night and The Music【名盤厳選】
You and The Night and The Music
あなたと夜と音楽と
アーサー・シュワルツの作曲です。
(作詞はハワード・ディーツ)
Contents
歌詞
You and the night and the music
Fill me with flaming desire
Setting my being completely on fire
You and the night and the music
Thrill me but will we be one
After the night and the music are done?Until the pale light of dawning and daylight
Our hearts will be throbbing guitars
Morning may come without warning
And take away the stars (以下略)ソングライター: Arthur Schwartz / Howard Dietzあなたと夜と音楽と 歌詞 © Warner/Chappell Music, Inc, Carlin America Inc
ぞくぞくさせるけど
夜と音楽が終わった後は
ふたりはひとつ?
ボーカル
この曲はやはり初めはボーカルで聴かないといけませんね。
ジュリー・ロンドン
最初は敬意を表してジュリー・ロンドン。
フルバンドをバックに歌っています。
ビヴァリー・ケリー
ビヴァリー・ケリーが女性ピアニスト、パット・モランのトリオで歌っているものが有名です。パットモラントリオのベーシストがスコット・ラファロでした。
Beverly Kelly (vocals), Pat Moran (piano), Scott LaFaro (bass), Gene Gammage (drums)
チェット・ベイカー
チェット・ベイカー(vo&tp)も勿論やっています。晩年の録音を聴きます。 1986年(チェット死の2年前)オランダでの録音。
Harold Danko (piano), Jon Burr(bass), Ben Riley(drums)
●この後インストルメンタル・バージョンに行きます。
楽器ごとにしますが、表記する楽器はリーダーの楽器とします。
ピアノ
ビル・エヴァンス
この曲を初めてピアノの演奏で聴いたのはビル・エヴァンス1958年のアルバムでした。
この演奏です。
カッコいい演奏に痺れたものです。
Bill Evans (piano), Paul Chambers (bass), Philly Joe Jones (drums)
キース・ジャレット
キースもその後もちろんやっています。
このアルバム↓の演奏がいいのですが聴けませんのでライブ演奏で聴きましょう。
例によって東京でのライブ映像です。
Live in Tokyo, Japan 1986
Keith Jarrett – Piano, Gary Peacock – Bass ,Jack DeJohnette – Drums
イリアーヌ・イリアス
ブラジルのピアニスト(&ヴォーカル)のイリアーヌ・イリアス(イライアス)がビル・エヴァンスに捧げたアルバムの1曲目でこの曲をやっています。
サックス
次はサックスですが、サックスプレイヤーも好んで取り上げています。
(*確かにサックスで吹きたくなるメロディです)
ボブ・バーグ
エレクトリック・マイルス・バンドに在籍し、フュージョン・サックス・シーンで活躍したテナーサックス奏者ボブ・バーグが1997年、メインストリーム・ジャズ=スタンダードに回帰したアルバム〈Another Standard〉で1曲目にこれをやっています。これが素晴らしい演奏になりました。
Bob Berg(tenor sax),David Kikoski(piano),Ed Haward(bass),Gary Novak(drum)
コルトレーンをも消化したど迫力の演奏で、カッコいいです。
このアルバム、スタンダード・ナンバーを中心にやっているのですが、ただやったというものではありません。曲によってはRandy Brecker,Mike Sternが参加しています。
●ボブ・バーグは2002年に51歳で亡くなってしまいました。
マイケル・ブレッカーもそうなんですが、これからというところで残念でした。
マーティ・ペイチ (featuring アート・ペッパー)
バーグよりはるか昔1956年に、マーティ・ペイチのカルテットがアート・ペッパーをフロントにしたこのアルバムで You And The Night~ をやっています。
Art Pepper (alto sax), Marty Paich (piano), Buddy Clark (bass), Frank Capp (drums)
●これもペッパーらしいいい演奏です。自分のカルテットよりペイチと一緒の方がペッパーはリラックスしているように感じます。
ペイチのピアノもすごくいいですね。
その他
(トランペット) ウッディ・ショウ
Woody Shaw – trumpet; Steve Turre – trombone; Kirk Lightsey – piano; Ray Drummond – bass; Carl Allen – drums.
●1987年録音です。ショウの他、トロンボーンにスティーブ・ターレ、ピアノにカーク・ライトシーなど当時の先鋭的なメンバーでした。
ショウはフュージョン全盛期にも硬派なジャズを演奏し続けた素晴らしいミュージシャンだったのですが残念なことに1989年に44歳で事故死してしまいました。
(ベース) ロン・カーター
ベーシスト、ロン・カーターが出した〈The Bass And I〉というアルバムでステファン・スコット(ピアノ)、ルイス・ナッシュ(ドラム)のトリオ+スティーブ・クルーン(パーカッション)でやっていました。
●このアルバム、「いつかは王子様が」「いそしぎ」「アイ・リメンバー・クリフォード」などのスタンダードを聴きやすく演奏しています。
若手ピアニスト、ステファン・スコットも悪くないです。
(ドラム) ポール・モチアン
ドラマー、ポール・モチアン名義のアルバムですが、このメンバーが
Paul Motian(drums), Charlie Haden(bass) , Bill Frisell(guitar), Joe Lovano(tenor sax)
という興味深いメンツによる演奏です。
ビル・エヴァンスとの歴史的競演でも知られるドラマー、ポール・モチアンがシリーズで出しているアルバムからの1曲です。モチアンは全く老いを見せず挑戦的な姿勢を続けています。
注目すべきはサックスにジョー・ロヴァーノ、ギターにビル・フリゼールを起用していることです。(しかもベースがヘイデン)
ここでもモチアンの刺激的なドラミングを受けながら新感覚の演奏を繰り広げています。
まとめ
この有名曲も当然ながらたくさんの歌唱や演奏があるのですが、どうしてもまた聴きたい演奏や、優れた新しい演奏を選んでアップさせてもらいました。
★ありがとうございました。
★Thanks a lot for visiting the site.