楽譜が読める(読めない)とはどういう意味?そして楽器の演奏が出来るとは?

よく楽譜が読める・読めないーーーといいますが、
それはどういう意味なのか考えてみましょう。
*あくまで楽器初心者の方を対象に書いています。
●つい最近テレビで歌手の前川清が「楽譜が読めない」と言っていました。
●あと、ジャズピアニストのエロール・ガーナー(有名な大物ですよ)が楽譜が読めなかったことは割と有名な話です。
それにまつわる余談として〈Misty〉という曲のメロディを思いつた時(飛行機の中だったと言われています)曲を覚えておくことに大変苦労したというエピソードがあります。
だから、楽譜が読めなくても恥ずかしいことではありません。
●初めにお断りしますが、
私は中学までの学校での音楽の時間以上の音楽教育は受けていません。
むしろ、
若いときに音楽教育を受けるか
楽理の勉強をちゃんとしておけば良かったと
後悔している、ただのシロートです。
ただ、音楽が好きなだけのシロートです。
○追記すれば
高校の時ブラスバンドに入ってアルトサックスを吹いていました。
それから定年退職してから、音楽教室に入ってアルトサックスを再開しました。 音楽経験はそれだけです。
というわけで、楽譜が読めるという話
あくまでも私の考えです。
楽譜が読める、読めないには、はっきりとした定義はありません。
譜面ー楽譜
ハイ、楽譜です。
細かいことを言い出すとキリがないので、とりあえずこの楽譜を読んでみましょう。
● #(シャープ)が1個あるので、この楽譜はト長調(G major)と思われます。 ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、#ファ の音階(スケール)です。
単音で、和音がない譜面にしました。
しかし、ここではファが半音上がる(#)とだけ理解すればいいです。
この楽譜が読めるとは次のことができれば、読めることになります。
上の楽譜なら最初の4小節が
ソー ソー #ファ レ ミ #ファ ソ ソー ミー レー
(オクターブ下の音を赤に、2部音符をーで伸ばしました)
2)今読んだ音を正しい音程で発声できる。
1)はほとんどの人が出来ると思いますが、2)が難しいでしょうね。
つまり、楽譜を見ることで(初見で)曲が歌えるということです。
*音符の長さの表記、拍 のことは省略しました。
○知っている曲なら曲名が言えるでしょう。
上の曲は「オーバー・ザ・レインボー」Over The Rainbowでした。
○あっ、ちょっといい添えますと、手近にある楽器で弾いたり吹いたりして「あー、○○か」ではないんですね。
逆に言えば、譜面を見ても、なーんにも浮かんでこないなら、楽譜が読めないことになりますね。
私の場合、「ちょっと読めます、時々分かります」
→それって、正確には「楽譜が読めない」の方ですね。
(英語であれば)アルファベットの羅列を、ひと目見て単語が見えるようになる。ーー日本語がひと目で分かるのと同じように。
そして、その書いてある意味が分かるようになる。
上の楽譜の出典
曲が演れるとは?
ピアノとかギターとか管楽器とかで「演奏が出来る」とはどんな状態かと言いますと、譜面を見てその書いてある通りに(テンポ.を含み)再現できたら一応演奏できると言えるでしょうね。
●上の楽譜はテンポ(BPM: Beats Per Minute)が書いてなかったですね。
Moderate という言葉しか書いてないです。
普通4分音符で =90 みたいに書いてあります。
(これは1分間に4分音符90個の速さの意味)
●ここまではシロート・レベルの話だったのですが、
急にプロミュージシャンの話で申し訳ないですが
プロミュージシャンが「ある曲が出来る」と言えば
ことが必要です。
それが出来ればキーが違う他の楽器とのセッションが出来ます。
そして歌伴(歌の伴奏)が出来ます。=歌手のキー(音程)に合わせた演奏が出来ます。
急に「半音下げて」とか言われても対応出来るということです。
*実際は例に挙げた楽譜のように単音メロディが書いてあって、それにコード記号がついていることが多いのですが。
*ピアノは鍵盤楽器ですが、その構造を見ると【弦楽器+打楽器】ですよね。
(関連)絶対音感と即興演奏
ジャズで譜面に関係なく演奏が出来ることを書きましたが、
関連することで絶対音感にも触れておきます。
ジャズを演奏しアドリブをする方には興味深い件です。
絶対音感の意味、定義はネットで調べればすぐに出てきます。
絶対音感(ぜったいおんかん、英語:Absolute pitch)は、ある音(純音および楽音)を単独に聴いたときに、その音の高さ(音高)を記憶に基づいて絶対的に認識する能力である。 狭義には、音高感と音名との対応付けが強く、ある楽音を聞いたときに即座に音名・階名表記を使用して表現できる能力である。 別名として「絶対的音感」、「絶対的音高感」などがある。 相対的な音程で音の高さを認識する相対音感に対して、音高自体に対する直接的な認識力を「絶対音感」と呼ぶ。
ーーーWikipedia
●絶対音感があると、演奏する時に有利なことは間違いありません。
特にアドリブ(即興演奏)する時には、思った音がすぐに出せるという大きなメリットがあるでしょう。
○絶対音感がないとアドリブが出来ないか、と言えば、そんなことはありません。
スケール練習とコード練習をすることで、アドリブ演奏が出来るようになります。
まとめ
楽譜が読めることについて、私の思うことを書きました。
また譜面を読むことと楽器を演奏することについて、簡単に書きました。
ポピュラー音楽系であれば、重要なコード(記号)のことなどもあるのですが、話がややこしくなるので止めました。(というか筆者はうまく書けません)
●絶対音感があったり、楽器演奏に習熟すると、音を聴いてそれを譜面を書くことが出来ます。(レコードを聴いてそれを採譜できる)
若いうちにそういう能力を身につければ、その後の音楽ライフが随分楽しいものになるでしょうね。
●筆者には勿論そんな能力はありません。
ーーー
*絶対音感があるために「苦しい」話を聴いたことがあります。
音が気になってしょうがないらしいのです。人生はなかなか単純では無いですね。
☆拙い文を読んでいただきありがとうございます。