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朝日のようにさわやかに:Softly as in a morning sunrise  【聴きまくりジャズの名曲】

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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ジャズの名曲:朝日のごとくさわやかに(朝日のようにさわやかに)
Softly,as in a morning sunrise
(本当はSoftlyのあとにカンマがある、でも最近は無視されてる)


Oscar Hammerstein II(詩) / Sigmund Romberg(曲) 1928

名演がたくさんあり過ぎて困ります。

 

歌詞

Softly as in a morning sunrise
The light of love comes stealing
Into a newborn day
Flaming with all the glow of sunrise
A burning kiss is sealing
A vow that all betray
For the passions that thrill love
And take you high to heaven
Are the passions that kill love
And let it fall to hell
So ends the story
Softly as in a morning sunrise
The light that gave you glory
Will take it all away
Softly as in a morning sunrise
The light of love comes stealing
Into a newborn day
Flaming with all the glow of sunrise
A burning kiss is sealing
A vow that all betray
For the passions that thrill love
And take you high to heaven
Are the passions that kill love
And let it fall to hell
So ends the story
Softly as in a morning sunrise
The light that gave you glory
Will take it all away
Softly as it fades away
Softly as it fades away
Softly as it fades away
Softly as it fades away

朝日のようにさわやかに 歌詞 © Warner/Chappell Music, Inc, Concord Music Publishing LLC

最初の2行を直訳すれば、
 
朝日のようにひそやかに(softly)
愛の光は、生まれたての日に忍び込んで来ます
 
みたいになるのではないでしょうか?
 
以前から言われている「さわやかにはおかしい」は正しいようです。
softly をさわやかに と訳すのは無理があるようです。
「そっと」くらいの感じですね。
 
しかし、長い年月これで通っているので、今更変える訳にも行きませんね。
 
ミュージシャンは「Softly 」と呼ぶだけで通じるようです。
 

モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)

とにかくこの曲の最も有名な演奏を聴きましょう。
MJQの演奏です。

●MJQは繰り返しこの曲をやっていますが、これは〈Concorde〉からの演奏です。

●リーダー、ジョン・ルイス(ピアノ)の引力の中で、出来る限りブルージーにヴァイブを叩くミルト・ジャクソンの対比を聞かせるMJQの世界を、この曲でも見事に表現しています。
不滅の演奏だと思います。

*この曲はどういう意識で演奏するかが案外難しい曲だという気がします。(他の演奏を聴いてもらうと何を言いたいか分かってもらえるかも)
このMJQの演奏は「ソフトリー」の解釈としてお手本のようなものになっていると感じます。

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ジョン・コルトレーン・カルテット

Live at Village Vanguard(Nov.2.1961) の演奏です。
John Coltrane (soprano sax)
McCoy Tyner (pianp)
Reggie Workman (bass)
Elvin Jones (drums)

4枚組ライブアルバムです。この2日目にこの曲が演奏されます。
(*メンバーは曲によって若干異なります。大きなことはEric Dolphy が入った演奏が多いことです)

コルトレーンとドルフィーの激しいやりとり(バトル)の中で、この1曲がドルフィー抜きのカルテットで1回だけ演奏されます。

コルトレーンのこの曲の演奏はこれだけだと思います。
マッコイのピアノの巧さが際立ちます。もうピアノトリオで最後まで行くのか?と思ったところでコルトレーンのソプラノサックスが入ってきます。

ソニー・ロリンズ

コルトレーンを聴いたのでロリンズも聴きましょう。

というか、この曲の演奏としてはこちらの方が有名でしょう。

1957年ヴィレッジヴァンガードでのライブ録音です。

ピアノレス・トリオ。
しかもドラムがエルヴィン・ジョーンズ、ベースはウィルバー・ウェア。

言葉は無いです。

スタン・ゲッツ

Stan Getz (テナーサックス)/Kenny Barron (ピアノ)のデュオ
アルバム:〈People Time〉
ゲッツ、死の3ヶ月前の「白鳥の歌」

●このアルバムに納められた14曲は全てが素晴らしく、全てが正に「スタンダード」です。

マイケル・ブレッカー

テナー繋がりでマイケル・ブレッカーです。

テナーの巨人になりかけていたのに、2007年に57歳で亡くなってしまいました。

ここで観るのは2003年のライブ動画です。

またこれがメンバーも凄いのです。

Michael Brecker ( tenor)
Ulf Wakenius( guitar )
Christian McBride (bass )
Benny Green ( piano )
Alvin Queen ( drums)

14分半の長尺ですが、全く飽きさせません。凄いのです。全員が!

 

!!!

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ウィントン・ケリー

〈Kelly Blue〉での「ソフトリー」です。
ケリーの弾むピアノはこの曲に良く合っていますね。
これもMJQと並んで、この曲の演奏の代表となるものでしょう。

Wynton Kelly (piano)
Paul Chambers (bass)
Jimmy Cobb (drums)

ソニー・クラーク

31歳で早逝したソニー・クラークがBLUENOTEに遺したピアノトリオアルバムに入っています。

ケリーとはひと味違う、優雅さと少しのダークネスも漂うクラークのピアノです。 日本人にひときわ愛されたピアニストでした。

Sonny Clark (piano)
Philly Joe Jones(drums)
Paul Chambers(bass)

 

ロン・カーター・トリオ

Ron Carter (bass)
Mulgrew Miller (piano)
Russell Malone (guitar)
の3人の演奏が見事です。
惜しくも近年亡くなったミラーのピアノは美しく印象的。
マローンのギターも変わらずカッコいい!

ビレリ・ラグレーン

ジプシー・スウィング系ギタリスト、ビレリ・ラグレーンがめちゃめちゃ頑張っているsoftly です。

 

アル・コーン

 

アル・コーン (ts)
フランク・レハック (tb)
ハンク・ジョーンズ  (p)
ミルト・ヒントン  (b) 
オシー・ジョンソン (ds)

いいメンバーですね。

本田竹曠

日本人ピアノトリオも聴きたいものです。

アルバム〈This is Honda〉から。1972年
Takehiro Honda (p) (本田竹曠)
Yoshio Suzuki (b) (鈴木良雄)
Fumio Watanabe (ds) (渡辺文男)

素晴らしいトリオです。

 

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エミリー・レムラー

Emily Remler:1957年ニューヨーク生まれのジャズギタリスト。1990年死去。享年32。

早逝が惜しまれる女性ジャズギタリストの「ソフトリー」。
一聴ウエス・モンゴメリーを思わせるその音色(オクターブ奏法もやっている)ですが、良く聴くとウエスだけではないさまざまなギタリストの影響を感じます。

このウエスの名前が入ったアルバムはエミリーのギターが「本物」であったことを証明するものですが、亡きハンク・ジョーンズの実に締まってジャズらしいピアノも聴くことができます。

 

この録音のすぐ後にエミリーは亡くなっています。

ヘレン・メリル

最後をどう締めるか迷うのですが、ヘレン・メリルのボーカルで終わることにします。 これも名演だと思います。ボビー・ジャスパーのフルートも印象的です。

1957年録音

ありがとうございました
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