7/25プレバト俳句・炎帝戦2019決勝・お題は「夏の波紋」制したのはフルポン村上!
【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
夏恒例のスペシャル「炎帝戦」
今週7月25日はその決勝です。
お題は「夏の波紋」
*抽象的にも取れる、いつもとは趣が違うお題ですね。
Contents
出演者
予選を戦った特待生9名の中から上位だった次の3名が出場します。
1位 千賀健永
2位 千原ジュニア
3位 皆藤愛子
待ち受ける名人5人は
・梅沢富美男 炎帝戦2018覇者
・東国原英夫 タイトル戦最多勝利者
・藤本敏史(FUJIWARA) 炎帝戦2017覇者
・村上健志(フルーツポンチ) 春光戦2019覇者
・横尾 渉(Kis-My-Ft2) タイトル戦無冠
この8人で決勝が戦われます!
査定結果速報
夏井先生が優秀な句と評価したのは4位までとのことです。
梅沢名人が最初から吠えています。
東国原は自分と梅沢とポンチ君の3人の争いだと名言してます!
3位 藤本敏史
プール開き 前のプールに 水馬
⇩
プール開き 前のプールを 水馬
藤本:プールという言葉を敢えて2回使った。あめんぼという季重なりの季語も敢えて使った。
先生:言葉のバランス感覚がよく、狙い通りに表現できている。
ところが「に」という助詞はあめんぼが動いていない。「を」使えばあめんぼが動き廻っている感じが見えてくる。
6位 皆藤愛子
ソーダ水 睫毛に跳ねる 泡涼し
⇩
ソーダ水 青し睫毛に 跳ねる泡
志らく:読み手がわかるととても可愛らしい。これが村上だったら気持ち悪い。
東国原:「ソーダ水」と「涼し」の季重なり、どちらに主役を置くかが問題だったか。
先生:この句の季重なりは余り気にならない。
睫毛の短い人には出来ない。添削句「泡」と名詞でビシッと決める。
5位 横尾 渉
父語る 敬遠五つ 夏の雲
⇩
敬遠五つ 父にあの日の 雲の峰
先生:「敬遠五つ」が多くのことを語っている。
もう少し父の苦い思いを入れても良い。
添削句のようにすることで厳しさが出てくる。
7位 千原ジュニア
予選でその真面目さを褒められたジュニアだったが、、無念の7位。
破れ傘 雨後の雫を 垂らしけり
⇩
破れ傘 雨後の雫の しとどなり
「破れ傘」は植物の名前、夏の季語。
先生:破れ傘を知っていることにびっくり。
作者が分かって二度びっくり。本当に真面目。
「一物仕立て」(*先週参照)に挑戦したことを強く褒めたい。
ただ、雫の跡に「垂らしけり」は精度が甘い。ここはぐっしょりと濡れていることを表す言葉「しとど」を使いたい。
8位(最下位) 千賀健永
千賀はタイトル戦決勝、3回連続最下位。
ギムレット 風死する夜に 鳴る淡海
⇩
風死する 夜の湖喉さす ギムレット
北山宏光:千賀さんそもそも酒飲めないんでしょ!
先生:梅沢名人が指摘したように情報量が多すぎる。
それより、「風死する」のに何か鳴っている。おかしくないか!何が鳴ってる?
自分が体験してないことを憧れだけで書くと見破られる。
4位 東国原英夫
飛び込みの 波紋広がりゆく 木陰
⇩
飛び込みの 波紋広がりくる 木陰
梅沢名人:すばらしい俳句。しかし東君らしくない。
先生:とてもキレイな句。広さ空間が表現できている。
一点だけ悩むところは「飛び込みゆく」という複合動詞。
作者はどこで見ていたのか?作者が木陰の下に居るならば、添削句のように「くる」となる。
●ここで予選落ちした人の句を紹介。
番外: ミッツ・マングローブ
50のターン ひた蹴る裸の 浮くを待つ
⇩
50のターン ひた蹴る裸 浮くを待つ
先生:またミッツの句か。勿体無い。「の」は不要。
(決勝に出て、「の」がなければ)これが勝っていたかもしれない!
2位 梅沢富美男
鯉やはらか 喜雨に水輪の 十重二十重
⇩
直し無し
先生:立派ないい句。喜雨(日照りの頃に降る雨)という季語がいい。
鯉に「やはらか」がいい。なかなか出てこない言葉。
十重二十重もサラリと言えている。
1位・優勝 フルポン村上健志
行間に 次頁の影 夕立晴
⇩
直し無し
先生:これはやられたなという感じ。
「行間」という言葉が抽象的な意味ではなく、実際の光景を描いていることが分かるのが「夕立晴」という季語。
見事な季語の力の使い方。
村上さんは半径1メートルで俳句を作る人だと思っていたが、ここまでくると眼球30センチの半径で作れる人だと思った。
★乗りに乗っているフルポン村上が炎帝戦2019を制しました。