2019正月プレバト「冬麗戦」決勝・東国原英夫が「生産性」の句で優勝

【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
2019年あけましておめでとうございます。
新春1回目のプレバト!!は
恒例の「冬麗戦」なのですが、
3時間特番で「冬麗戦」の前に
番組対抗戦があるそうです。→そちらは省略させて頂きます。
梅沢富美男名人は夏・秋のタイトル戦に続き3連覇を狙っています。
司会はお馴染みのこの二人
Contents
冬麗戦出演者
以下の9人で争われます。
予選通過者
・中田喜子
・ミッツ・マングローブ
・千原ジュニア
・千賀健永
名人
・梅沢富美男
・東国原英夫
・藤本敏史 (FUJIWARA)
・村上健志 (フルーツポンチ)
・横尾 渉 (Kis-My-Ft2)
お題は季語ではない言葉「結露」
査定結果速報
4位 横尾渉
雪晴れや エース区間の 九人抜き
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直し無し
先生:型通りに言葉がきっちり入っている。
数詞九がいい。
8位 ミッツ・マングローブ
冱つる窓 見知らぬ名前 浮き上がり
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冱つる窓 浮き上がる 見知らぬ名前
冱(い)つる:冬の季語、凍ると同じ意味。
先生:結露に名前を書くのはありがちで、平凡になるのは仕方ない。
語順を変えることで更にミステリアスになるようにした。
7位 中田喜子
節の香の ひかる結露や 甘きこと
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節の香に ひかる結露の 甘からん
中田:節はお節料理のこと。
先生:助詞に問題あり。言いたいことを正確に表現するには添削のように。
また「甘きこと」は実際に舐めた訳ではないので、「甘いに違いない」という意味にするべき。
2位 千原ジュニア
皹に 窓の結露を 吸わせけり
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直し無し
先生:淡々と書いているだけ。
しかし俳人の語りになっている。
いつの間にこんなにうまくなったかと驚いている。
3位 村上健志
まだ白い 明日が並ぶ 初日記
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直し無し
村上:結露が並んでいることから連想した。
東国原:いやー、ポンチ節、ワールド世界(?)
先生:「白い明日」という比喩がいい。ポエム男子。
6位 藤本敏史
ごんぎつね 聴きいて寝落つ 雪模様
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ごんぎつね 聴きつつ眠る 雪模様
梅沢:好感度を狙ったんでしょ!
先生:「寝落つ」に違和感を感じる。親の方が寝てしまったと誤解されるかも。
「聴きいて」もシンプルな言葉で伝わるように変える。
5位 梅沢富美男
ここで梅沢が出たことにみなさんから声があがる。
万華鏡 めける結露や 初明かり
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万華鏡 めくや結露の 初明かり
村上:光る結露を見て万華鏡は5位!
先生:発想はありがち。ただ「初明かり」はいい。
語順を変えると印象が変わる。強調の「や」を先に置く。
9位 千賀健永
ディフェンディング・チャンピオンが最下位に沈む。
椰子の実に 露照る花瑠瑠 冬の虹
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椰子の実に 雫花瑠瑠 冬の虹
梅沢:「露」は秋の季語、冬との季重なり。
先生:ちょっと無理ね(笑)
読み進めていくほどに読者を混乱させる句。
1位 冬麗戦優勝者 東国原英夫
凍蝿よ 生産性の 我にあるや
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直し無し
東国原:2018年、一番引っ掛かったのはある女性国会議員の「LGBTには生産性が無い」という発言。その気持ちを句にした。
梅沢名人:どんな句を詠んでもこれには勝てない!私にはできない。
夏井先生:凍蝿と自分に自問自答。
2018年の時事を詩にしてしまう力技。
生産性という言葉は変質してゆくが、だからこそ2018年に詠まなければならない句。
やられた。素晴らしい。
東国原英夫がその独自の視点とそれを俳句にする力で見事優勝しました。
杉田水脈(すぎたみお)議員の「生産性の無いLGBT」という発言を取り上げて俳句に出来るのは東国原英夫だけでしょうね。しかも批判だけではなく自問の句としたのが、素晴らしいと思いました。
まとめ