ドナルド・バードというトランペッターの50年代終わりころの演奏を聴く=クリフォード・ブラウンの跡を継ぐ者

ジャズの記事をたくさん書いているのですが、
実は・・・トランペッターが余り得意ではありません。
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前書き(または弁解)
いや、嫌いじゃないのですよ、むしろ憧れるくらい好きなのです。
ただ、サックスに比べるとトランペットのことが良くわからないのです。
ペットの奏法(バルブが3つしかない、唇を震わせている)などが難しそうで、想像が難しい。
正直に書きますが、余程特徴のある人以外は、音を聴いても誰が吹いているのか分かりにくいのもあるんです。
各楽器のことを書いた記事でもペットが弱いです。
また、個人別記事もトランペッターはマイルスとウィントン・マルサリス、サド・ジョーンズ、ダスコ・ゴイコヴィッチくらいしか書いていません。
で、今まで触れてないトランペッターとして、ドナルド・バードとケニー・ドーハムのことが気になっていました。
*リー・モーガン、フレディ・ハバードについてはこの後書きました。
前書きが長くなりました。
今回はドナルド・バードについて書きます。
ドナルド・バード
(Donald Byrd, 1932年 – 2013年、80才没)
バードといえばどうしても、クリフォード・ブラウンの跡を継ぐトランペッターというイメージがあります。
華やかな音と流れるようなフレージング。
これだけ長い活躍期間があると、いろんな録音があるのですが、散漫になるのがいやなので、(もともと得意じゃないし)1958~60頃のBLUENOTE盤に限定することにします。
バリトンサックスにペッパー・アダムスがいて、アルトサックスにジャッキー・マクリーンがいた頃です。
(*BLUENOTE=アルフレッド・ライオン が好きだった2管、3管編成のハードバップが私も好きです。)
Off To The Races
「オフ・トゥ・ザ・レイシス」から
When Your Love Has Gone
を聴きます。
バードの華やかな音が良く分かるバラード演奏です。
このアルバムからもう1曲〈Down Tempo〉
ペッパー・アダムスのバリトン
ジャッキー・マクリーンのアルト
ピアノはウィントン・ケリーです!
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Byrd In Hand
このアルバムではテナーサックスがチャーリー・ラウズ、ピアノはウォルター・ディヴィス jr となります。
好きなバラード曲〈Here Am I〉を。 バードの哀愁味も感じる曲です。(ペパー・アダムスが相変わらずドスをきかせますが・・・)
Fuego
このアルバムからは〈Bup A Loup〉
サックスはジャッキー・マクリーン。ピアノはデューク・ピアソン。
At The Half Note Cafe
〈A Portrait of Jennie〉「ジェニーの肖像」
このアルバムからもう1曲〈Pure D Funk〉
バラードでも速い演奏でも、バードの輝かしいペットの音と流れるようなメロディラインの作り方は、やはり最初に書いたようにクリフォード・ブラウンのNEXTと言えるトランペッターだったと思います。
多くのトランペッター(リー・モーガン、ケニー・ドーハム、フレディ・ハバード、クラーク・テリー、ハワード・マギー etc)がいました。勿論マイルスもチェット・ベイカーも。
でも「クリフォードのように」という言葉が一番似つかわしいのはバードだったと思います。
まとめ
ここまで紹介しましたのは、いわゆるハードバップ期の演奏ということになります。
バードは長い演奏歴がありますので、その後(’70年以降)ファンク、ロックを取り入れた演奏を行い、いわゆる フュージョン の先駆けともなりました。
今回は’58~’60のドナルド・バードに時期限定で迫ってみました。
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