『プレバト』の俳句・夏井いつき先生の毒舌査定が大評判/芥川賞作家二人が出た’15年12月放送分

      2017/09/16

 

我が家の90歳の母が愉しみにして見ている番組があります。

木曜夜(毎週ではないようだが)にTBS系列で放送されている「プレバト!!」です。

その中の俳句のコーナーです。

 

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*「プレバト」とは前身の番組「プレッシャー・バトル」の略とのこと。

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1枚の写真を見て、ゲストたちが(あらかじめ)俳句を作り、それを夏井いつき先生がめったぎり、またはちゃんと褒める。 そして添削をする。

そのやりとりを楽しみながら俳句の勉強ができるという番組になっています。

浜田雅功のMCも例の如くはまっています。

特に「浜田×梅沢冨美男×夏井先生」のからみは、今までになかった面白さです。

俳句の他に料理、盛り付け、生け花、書道などのコーナーもありますが、ホントに笑えて勉強になる「俳句」が群を抜いて面白いです。

(*これを書いている管理人は俳句というものを作った経験はありませんので、ご了解ください。)

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2015年12月10日に放送された、芥川賞作家二人が出た回が面白かったので、それを見てみましょう。

2015年12月10日放送 

出演した芥川賞作家とは ↓の2人でした。 

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この日のお題は

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でした。

2位・千賀

2位から発表されました。Kis-My-Ft2 の千賀でした。(2位といっても凡人の60点)

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お決まりの浜田のツッコミ

浜田
 これ誰に作ってもらったん?
千賀
僕が作ったんすよ!

夏井先生も「海鳴りも 凍る夕暮れ」という上5、中7について「こんな詩が書ける男だとは思ってなかった」と褒めてました。

但し、まず季重り(季語が二つ入っている) になっているし、下5句がよくないと。

また 海鳴りも の「も」も変えたほうが良いと。

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で、添削後はこうなりました。

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この添削は破調になっているし、俳句になれてない人には「ん?」かもしれませんが、元句よりは間違いなく良くなってますね。

3位・泉ピン子

次3位は泉ピン子

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添削後はこうなりました。

望郷や 雪の車窓に 母の顔

泉の意図した思いが、ストレートに伝わるようにとの添削でした。

4位・宮田

4位はまたKis-My-Ft2 宮田 の句

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凡人ほど「白昼夢」などという言葉を使って、かっこいいのが出来た!などと思うものだ、とけなした後、この句はこの言葉を消したら何も残らないので、何とか生かして、ということで添削後は

吹雪抜け 車窓に開く 白昼夢

5位・姿月あさと

第5位は元宝塚の姿月あさと の

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特待生の梅沢冨美男 の毒舌ツッコミもなかなかすごい。 

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夏井先生に言わせると、「大晦日」も「古里」も漠然とした言葉だと。

そして凡人が好む言葉が「古里」「母」「想う」

それを全部使っちゃってる。…「母 想い」はまず消されました。

そういう手垢のついたような言葉をそのまま使うことが、夏井先生が最も嫌う「凡人句」みたいです。

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添削後は

古里へ 向かう車窓や 大晦日

7位・松井玲奈

ここで最下位7位のSKE48(かな?)の松井玲奈の句。 15点です。

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皆さん、失笑でした。

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夏井先生「擬人化を使うのなら、はっきり分かるように」

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添削後

雪被る 列車や子らの 夢乗せて

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これで芥川賞作家二人が残ってしまった。どちらかが1位で、もう一人は6位。

6位の西村賢太の句です

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本人の説明によると、「凍てる宿」というのは雪の中で立ち往生してる列車のこと だと。

少し分かりにくいですね。

案の定、読む人に親切に分かり易く、ちゃんと分かるような言葉を入れるべきということで、

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↑このように添削されちゃいました。

確かにこうすると、はっきり意味がわかりますね。

やはり、「見る人の身になって、ちゃんとわかるように」というシンプルな指導は説得力があります。

*余談ですが、西村賢太氏自らの作品の中で、自分の分身というべき登場人物を「水死した金太郎のような」と描いていましたが、「うーん、なるほど」と納得してしまうと失礼になるのでしょうか。^^

 

1位は羽田圭介でした

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夏井先生、中7、下5の「アクリル性の 冬の波」という 言葉を選ぶ感性を「尋常じゃない」と激賞していました。

また、普通「アクリル」なのだが「アクリル」とすることで「アクリルの性質を持った」という意味になるという高等技術。

 

しかーし、特待生梅沢冨美男が吠える、

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夏井先生も「その通り」と・・・以下のように添削されました。
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しかし中、下の12音だけで「参った」という感じだったようです。

特待生、梅沢冨美男の昇格試験

梅沢はこの時、特待生でそこで何級か上がれば、「名人」になれるとのこと。

梅沢が「名人を目指している」と言っていました。

 

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車窓には じょんがらのごと 雪しまく

雪しまく:雪が吹雪のように激しく降る様

今度は羽田圭介がいちゃもんをつける

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羽田圭介、俳句以上にコメントが面白いですね!

 

結果は「昇格ならず」

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添削は

じょんがらの ごと雪しまく 車窓かな

*確かに「じょんがらの」という比喩は最初に持ってくるほうが、効果的ですね。

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まとめ

夏井いつき先生の言葉を私なりにまとめると (全て毒舌ではなく、まともな指導です)

●見る人のことを思って、ちゃんと分かるように

●使い古された言葉、常套句をそのまま使うな

 =何の独創性もない凡作句

●言葉を置く順序が大事!

●何となくかっこいい言葉で自己満足しない

 例)白昼夢

●17音しかないのだから、無駄な説明で文字を浪費するな

●下手な擬人化をしない

 擬人化は高等技術と心得よ

●1文字の助詞「て、に、を、は」に神経を行き届かせる

「一文字、一文字に神経を行き届かせる…一文字もおろそかにしない」

 これが俳句のキモだと感じました。…勉強になります。

●歳時記などで季語などの言葉の勉強をすることはもちろん必要なことでしょう。

夏井先生の言葉「毒舌ありき」ではない

夏井先生の言葉として、以下のような文章をみつけました。

『プレバト』では、まさにヘタな俳句が出てきて、それを解説添削してくれというのがワタシに与えられた使命だから、それをいつも通りにやってるだけです

ヘタなものをヘタと正直に言ってるだけですが、それを毒舌だと捉えるのは、ま、そう思っていただいてもいいでしょう。が、ワタシは、毒舌キャラで売りたいタレントではありませんし、芸能人になろうなどとは思っておりません。

いよいよ夏井さんが東京進出を目論んで打って出た!なんて噂してる人がいることも聞き及んでいますが、そのような意図は微塵もありません。ワタシはあくまでも俳人ですし、これからも俳人でしかありません。

今後「毒舌ありき」のお話は一切受けるつもりはありません。「毒舌ありき」の話は、断るワタシの側も、それを期待した相手側にとっても、お互いに嫌な思いをするだけのオファーですから。

非常に納得できるコメントですね。
毒舌を売りにしている訳ではないからこそ、面白いとも言えると思います。

 

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9月1日特番

⇒ 9月1日の特番  では

特待生ばかりを集めて、まとめて昇格(&降格)試験をやるそうです。

見逃せません。

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⇒ 2016年9月15日放送は「京都 中秋の名月」

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