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もう新しい演奏を聴くことができなくなったキース・ジャレットの若き日の動画を見る

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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2020年10月にキース・ジャレットの再起不能のニュースが報道されました。

2018に2回の脳卒中を起こしておりその麻痺が残り回復していないようです。
2017年のカーネギーホール、ソロコンサートが最後の演奏になりそうです。

非常に残念なことです。

救いは多くの録音が残されていることでしょうか。

動画でも残っています。

*ただキースが所属していたECMレコードが権利関係に厳しくレコード音源をネット(YouTubeなど)に上げることを一切許していませんし、動画についてもある程度規制しているフシがあります。
ヨーロッパでのライブ動画もほとんど上がっていません。
かろうじて動画がみれるのは日本でのstandard trio or solo の記録がほとんどですが、それも全くフリーではないようです。(時々消去されています)
要は動画を見るならDVDで、というECMの方針のようです。

そこで今夜は、若き日のキースの演奏する姿の動画を、視聴可能なものを探して聴くことにします。

(*非常に貴重な映像だと思いますので、消されないことを祈るばかりです)

チャールズ・ロイド・カルテットの時代

キース・ジャレットがチャールズ・ロイドのバンドに所属していた時の映像があります。

1966年です(この動画がこのバンドの一番古いものと思われますーーキースの一番若い動画かもしれません)

キースは1945年生まれですから、まだ21歳ということになります。

フランスMolde Jazz Festivalの動画

このバンドのメンバーは
Charles Lioyd (tenor sax & flute)
Keith Jarett (piano)
Cecil McBee (bass) or Ron McClure (bass)
Jack DeJohnette (drum)   

Charles Lioyd Quartet in 1967

さらにその翌年の映像です。

上の動画ではベースは ロン・マクルーアでした。

Forest Flower というこのバンドがMonterey Jazz Fes.に出た時の記録があり、このアルバムは大変ヒットしました。Recorded in 1967

●チャールズ・ロイド(1938年生まれ)は今も活躍していて、興味深い新盤を出しているという凄いサックス・プレイヤーです。

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マイルス・ディヴィス・バンド時代

キースは’70年、’71年の2年間マイルスのバンドに参加することになります。(キース、25,6歳)

勿論エレクトリック・ピアノを弾くことになります。

ワイト島ライブ

Isle of Wight でのライブにつてキース自身が登場して説明する動画があります。

最初キースの話がありその後演奏動画があります。

曲名は一応 Call It Anything (何とでも呼べ!)

Miles Davis – Trumpet
Gary Bartz – Alto, Soprano saxes
Keith Jarrett – RMI ElectraPiano/organ
Chick Corea – Hohner Electra-Piano
Dave Holland – Bass
Jack DeJohnette – Drums
Airto Moreira – Percussion

●思えばマイルスバンドにおいては先にハンコックとコリアとザビヌルがいて、4人目のキーボードとして参加したことになります。〈Live-Evil〉では何とこの4人が揃って登場しています。
またドラムのディジョネットとともここで邂逅したことになります。のちのスタンダード・トリオに繋がっていくわけです。

’71年ベルリンライブ

しょっぱなからキースが活躍する動画です。

 Yesternow (オスロ・ライブ) 

1971-11-09 ノルウェーのオスロでのライブです。
ここでも最初からキースの姿がアップされています。

 

↑このライブではキースは終始オルガンを弾いています。 

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ヨーロピアン・カルテット

ヨーロピアン・カルテットと呼ばれる時代の動画です。

キース20代終り頃ということになります。

‘European Quartet’ 

キース・ジャレット Keith Jarrett (p)
ヤン・ガルバレク Jan Garbarek (reeds) (ノルウェー出身)
パレ・ダニエルソン Palle Danielsson (b) (スウェーデン出身)
ヨン・クリステンセン Jon Christensen (dr) (ノルウェー出身)ーヨンは2020年2月に亡くなりました。50年に渡り一貫してECMレコードで活躍しました。

この4人はほぼ年齢が一緒で、ヨーロッパのジャズを牽引しました。

ハノーヴァー・ライブ

Hannover, April 18, 1974
ハノーヴァー(ドイツ)でのライブ映像です。

’Long As You Know You’re Living Yours

ハノーヴァーライブ・フルセット

実はこのハノーヴァーでのライブはその第2セットの全編映像を見ることが出来ます。(1h.28min.)

 

 SetList:
01 – Belonging (
5:00)
02 – Spiral dance (
14:10)
03 – Blossom (
15:55)
04 – The windup (
9:05)
05 – Mandala (
7:25)
06 – Solstice (
14:50)
07 – Long as you know you’re living yours (
17:55)
08 – Give me your ribbons, I give you my bows (
3:55)

このあたりの演奏は、CDではこれらで聴くことができます。

 

アメリカン・カルテット

アメリカン・カルテットはヨーロピアン・カルテットからやや遅れて同時進行的に維持したバンドです。

 ”American Quartet’’

キース(piano)
デューイ・レッドマン(tenor sax)
チャーリー・ヘイデン(bass)
ポール・モチアン(drums)
という今思えばすごいメンバーでした。

1973年のヨーロッパライブの動画を観ます。

ここではコンガが参加しています。

このバンドの動画はほとんどありませんね。

このCDでその成果を聴くことができます。↓

 

まとめ

若き日のキースがピアノを弾く姿を見て聴きました。’60年代、’70年代です。
歳で言えば20代の10年間です。この時代からもう半世紀近く経ったことになります。

そのキースも早75歳です。そしてもう演奏出来ないという・・・。

30代後半になって、スタンダード・トリオを始める前のキースの姿でした。

このキースの動画を集めた記事で、筆者は演奏に対する感想などを一切書きませんでした。
何故かその方がいいように思えたのです。私はただ探して紹介しただけです。
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