ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン,We’ll Be Together Againというしっとり落ち着いたスタンダード・ナンバーを聴く
We’ll Be Together Againは、1945年にカール・フィッシャーの作曲、フランキー・レインの作詞で作られたポピュラーソングです。
その後ジャズでも取り上げられることが多くなりました。
地味な曲なのですが、しっかりと生き残って今も歌われ演奏されています。
もともとが歌曲ですからボーカルのバージョンが多くなります。
Contents
ザ・パイドパイパーズ
ともかくは初演時のザ・パイドパイパーズのコーラスを聴いておきましょう。
キャプションには
orchestra conducted by Paul Weston, recorded May 25, 1945
とあります・・・昭和20年、終戦の年です。
トニー・ベネット&ビル・エヴァンス
1975年に作られたトニー・ベネットとビル・エヴァンスの共演盤の中でもこの曲が歌われています。
アニタ・オディ
ジャズの白人女性ボーカルの代表とも言えるアニタ・オディがその有名なアルバム〈Anita Sings The Most〉の中でこの曲を歌っています。
●この歌唱は好きです。オディの歌は過剰にロマンティックに流れないところがすごくいいと思います。
ビリー・ホリディディ
ビリー・ホリディも歌っていました。1956年ですから晩年(死の3年前)の録音です。
Harry Edison (trumpet), Ben Webster (tenor saxophone), Jimmy Rowles (piano), Barney Kessel (guitar), Joe Mondragon (bass), and Alvin Stoller (drums) という豪華なバンドが伴奏しています。
●晩年のホリディの歌は痛々しくて聞けないという方もいらっしゃるようです。私もちゃんと聴けるようになるまでずいぶん時間がかかりました。
ルー・ロウルズ
美声のロウルズの歌も聴かなくてはなりません。
スタン・ケントン楽団
このブログではビッグバンドを取り上げることが少ないので、ケントン楽団を聴きます。
途中短いですがケントンのピアノソロも入ります。
1958年の録音です。優雅なビッグバンドです。
スタン・ゲッツ
ゲッツもこの曲やっていますね。
これも1958年の録音です。 ゲッツは’27年生まれですからこの時30~31歳ということになります。
Stan Getz (ts), Lou Levy (p), Herb Ellis (g), Ray Brown (b), Gus Johnson (ds)
ゲッツ&ベイカーのストックホルム・コンサート
ゲッツは1983年のストックホルムでのライブ盤でも録音を残しています。
●この3枚組のライブアルバムは入手困難になっているようです。
私は持っていますが再発して欲しいものですね。いい曲をたくさんやっていますので。
チェット・ベイカーとの共演なのですが、この曲はサックスだけ(チェット抜き)でやっています。
付き合っているピアノトリオがまた素晴らしいのです。
Jim McNeely(piano),George Mraz(bass),Victor Lewis(drums)
ダイアン・リーヴス
ここで現代の歌姫、ダイアン・リーヴスの歌を聴いてしまいます。
グッとモダンになります。
●ピアノトリオで歌っています。モダンでカッコよくて堂々とした歌唱です。
ダイアン・リーヴスは現代のジャズ歌手の中でも「歌姫」という呼び方がぴったりの存在ですね。
ジミー・コブ
ベテラン・ドラマー、ジミーコブがロイ・ハーグローヴのトランペットとラッセル・マローンのギターを入れたカルテットの演奏がありました。
●タイトル通りしっとりとしたブルーなナンバー、演奏が並んでいます。
パット・マルティーノ
筆者が好きなギタリスト、パット・マルティーノです。
アルバムのタイトルを〈We’ll Be Together Again〉としています。
全7曲をギル・ゴールドスタイン(electric piano)とのデュオで演奏しています。
ピーター・バーンスタイン
ギター続きで現代の注目ギタリスト、ピーター・バーンスタイン(1967年生まれ)の演奏を聴きます。
Peter Bernstein (guitar), Sullivan Fortner (piano), Peter Washington (bass), Joe Farnsworth (drums)
2020年録音、最新ピカピカのアルバムです。
エディ・ヒギンズ
日本のVenusレコードで再起したピアニスト、エディ・ヒギンズのピアノトリオの演奏です。
●最後までありがとうございました。
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