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ジャズの1世紀を生きる伝説のドラマー:ロイ・ヘインズRoy Haynesの名演、名盤を聴く

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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今日は私が現在最も訃報が届くことを恐れているジャズ・プレイヤー、ロイ・ヘインズです。

(ソニー・ロリンズもそうなのですが、ロリンズは1930年生まれなのでヘインズより5才下なのです。)

ロイ・ヘインズRoy Haynes1925年3月13日 – )は、アメリカのジャズ・ミュージシャン、ドラマー。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン生まれ。今年98歳。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ーーーーWikipediaより引用

1945年(昭和20年)からそのジャズマンとしてのキャリアが始まっています。

あのチャーリー・パーカーとの共演がある数少ないジャズマンです。

英語ではよくLiving Legend という言い方をしますね。生ける伝説。

故平岡正明氏はヘインズのことを「ロイ平」と書いていました。オスカー・ピーターソンは「オスP」でしたが。いい呼び方だと思いました。(笑)

ビバップ、メインストリーム・ジャズからフリージャズまで幅広く意欲的に関わった、まさにジャズの1世紀を生き抜いたジャズの生き字引のようなドラマーと言えるでしょう。

いかにもモダンジャズのドラマーらしい華麗で繊細なシンバルとスネアが特徴です。

Roy Haynes Quartet Live at Blue Note NYC. 2019, June 12

さてロイ・ヘインズの演奏を見て、聴いてゆきますが、まずは最近の動画を見ましょう。

2019年のNY、BLUENOTEでの演奏。ヘインズ94歳です。自己のカルテットでの、こうした元気な姿が見れること自体稀有なことでしょう。
(全盛期のドラミングと比べるのは野暮というものです)

 

Jaleel Shaw – alto, soprano sax
Martin Bejerano – keyboards
David Wong – bass
Roy Haynes – drums
1. Bemsha Swing (Monk)
2. James (Metheny)
3. Green Chimneys (Monk)
4. Question And Answer (Metheny)
(モンクを2曲、メセニーを2曲やっていますね)

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パット・メセニー・トリオの演奏

1990年代、ヘインズはパット・メセニー・トリオのドラマーでした。ベースはデイヴ・ホランドでした。
その先鋭的な演奏を聴きましょう。

Question And Answer

メセニー~ホランド~ヘインズはスーパー・テクニシャンが共演した夢のトリオと言えるでしょう。
⇩のアルバムで聴くことができます。

*これ、現在入手困難なようです。しかしこれは名盤です。

■H&H —ヘインズのドラミングの凄さを感じる1曲

チャーリー・パーカー・トリビュートでの演奏 1973

これも貴重な映像でしょう(途中ちょっと映像が乱れるのが残念ですが)
■ Blue ‘n Boogie

Charlie Parker Tribute, April, 1973
Roy Haynes on drums, Howard McGhee and Jimmy Owens, trumpet, Cecil Payne on baritone sax and Lee Konitz on alto sax, Ted Dunbar, guitar and Richard Davis on bass.

多彩で押しも引きも出来るドラマー。そして何と言っても華麗なるシンバルワークとスネア。

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ヘインズ名義のアルバム

ヘインズはドラマーですので自己名義のリーダーアルバムはそれほど無いのですが、何枚かの有名アルバムがあります。

Out Of The Afternoon

ローランド・カーク、トミー・フラナガン、ヘンリー・グライムスを揃えたカルテットのアルバムです。1962年録音のImpulse盤。カークの出場で有名な盤ですが、ヘインズ中心に聴くとまた味わいがあります。

■Fly Me To The Moon

ヘインズのカッコいいワルツタイムの捌きです。

Rahsaan Roland Kirk (tenor sax, manzello), Tommy Flanagan (piano), Henry Grimes (bass), Roy Haynes (drums)

 ■Raoul
この曲のヘインズのアタックも凄いです。

 

We Three

これはフィニアス・ニューボーン、ポール・チェンバースとのトリオのアルバムです。
まず3人が写ったジャケットが素晴らしいですね。(1958年)
フィニアスを聴くアルバムとして聴かれていると思いますが、ここではヘインズに注意して聴きましょう。

■Sneakin’ Around

 

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Love Letters

やわなタイトルですが、どうして
Roy Haynes – drums
John Scofield – guitar
David Kikoski – piano
Dave Holland – bass (tracks 2, 3, 6 & 8)
Roy Haynes – drums
Joshua Redman – tenor sax
Kenny Barron – piano
Christian McBride – bass (tracks 1, 4, 5 & 7)
というメンバーですから、ちゃんとしたジャズ・アルバムです。(2002年録音)

■HOW DEEP IS THE OCEAN?
ピアノがケニー・バロンの方の曲です。

 

他のプレイヤーのアルバムでの演奏

それこそ山ほどあるのですが、自分が(筆者が)好きなアルバムを選ぶことになります。

amazing bud powell vol.1

このBLUNOTEのバド・パウエルの第1集にもちゃんとヘインズが参加していました。(1949年)ヘインズ24歳、彼の名誉のためにこれをアップします。

■Bouncing With Bud

ちなみにトランペットはファッツ・ナヴァロ、テナーサックスは勿論ロリンズです。(ロリンズ天才!)

ローランド・カークを一躍有名にしたアルバムDominoにもヘインズが参加しています。

 

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The Blues And The Abstract Truth / Oliver Nelson

オリバー・ネルソンが1961年に作ったアルバム「ブルースの真実」は、筆者は「裏Kind Of Blue」と思っている意欲作にして名盤です。ここでドラムを任されたのがロイ・ヘインズでした。
Oliver Nelson – alto saxophone, tenor saxophone….. Eric Dolphy – flute, alto saxophone….. George Barrow – baritone saxophone…. Freddie Hubbard – trumpet…. Bill Evans – piano….. Paul Chambers – bass…. Roy Haynes – drums….
という凄いメンバーです。

このアルバムからカッコいいブルース曲 Yearnin’ を聴きます。ヘインズのドラミングも堪能できます。

 

エリック・ドルフィとはドルフィのアルバム Outward Bound ,Far Cry などで共演済みです。 (1960年)

A Night At The Vanguard / Kenny Burrell

次も大好きなアルバムです。ケニー・バレルのヴィレッジヴァンガード‣ライブです。
ケニーバレル(g)、リチャード・デイヴィス(b)、ロイ・ヘインズ(ds)のトリオ(1959年)

■Will You Still Be Mine?

Black Fire / Andrew Hill

アンドリュー・ヒルのBLUNOTE盤 Black Fire のメンバーは
Andrew Hill — piano
Joe Henderson — saxophone
Richard Davis — bass
Roy Haynes — drums
というもので1963年のジャズ・シーンにおいてもかなり先鋭的なメンツだったでしょう。
このメンツのドラマーとしてヘインズが呼ばれるというのも納得です。
その内容も刺激的なものでした。1曲聴きましょう。
■Pumpkin

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Now He Sings,Now He Sobs /Chick Corea

chick corea (p) miroslav vitous (b) roy haynes (d)  1968 Album

今でも評価が高いコリアの記念碑的作品。ここで選ばれるのがやはりヘインズなのです。

■やはりタイトル曲 Now He Sings,Now He Sobs を聴きます。

 

■Steps/What Was もう1曲(2曲が繋がっているのですが)やはりこれも是非聴きたいので。後のヒット、Return To Forever のメロディも聴こえます。
ヘインズの緩急自在でタイトなドラムの妙も聴ける曲です。(繊細で絶妙なシンバルワークとスネア!)

 

 

 Flamingo / Stephane Grappelli & Michel Petrucciani

これも筆者の愛聴盤、ペトルチアーニとグラッペリの共演盤「フラミンゴ」です。(1995年録音)
ここでもヘインズがドラムを叩いているのですねー!
ちなみにベースは2021年に惜しくも亡くなったジョージ・ムラーツです。

■Sweet Georgia Brown

*ヘインズ以外みんな故人となりました。(カークもジョーヘンもフラナガンもコリアも亡くなりました)

まとめ

ロイ・ヘインズの膨大な仕事の中から筆者が好きなアルバムを中心に動画も取り入れながらアップさせて頂きました。

キリがないので思い出すままに、列挙したというのが正直なところです。

もし、「このヘインズが素晴らしい」というアルバムなり動画があればお知らせくださると助かります。

最後まで見て頂いてありがとうございました。
Thank you for visiting the site.

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