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プレバト俳句・春光戦2023・決勝進出10名決定・果たして優勝は誰の手に?・お題は「給与明細」

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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*以下全ての画像と引用はプレバトHPから。

 

2022 春光戦 優勝 立川志らく

昨年2022の春光戦を制したのは立川志らくでした。

影のような 野良犬に 桜ながし  

先生:「桜ながし」はまだほとんどの歳時記に載っていない。敢えてそれに挑戦する意欲。
自由律句。絵のような作品。これを1位にするのには勇気が要ったが、これに文句はつけられない。


2023 予選

予選Aブロック お題は「卒業」

〇3月2日放送・予選Aブロック1位は春風亭昇吉でした。

俳句査定は、今回からいよいよ春のタイトル戦「春光戦」。3つのブロックに分かれて行う予選で、今回はAブロック(横尾渉、北川宏光、松岡充、犬山紙子、春風亭昇吉)。各ブロック1位は無条件で決勝進出とあって、それぞれ気合は十分。

お題は「卒業」。ブロック出場者のうち唯一の名人10段の横尾が2位にとどまるなど渋めの展開が続く中、ブロック1位で決勝進出を決めたのは、特待生4級の春風亭昇吉だった。

春だからといって、明るく希望に満ち溢れているとは限らない。そんな心情を素直に詠んだ一句に、夏井いつき先生は「見た瞬間に『見事だな』と思いましたね」と大絶賛。

 

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予選Bブロック お題は「引っ越し」

予選のお題はいずれも 人生の転機 を詠むものです。 

〇出場者
皆藤愛子
千賀健永
中田喜子
本上まなみ
的場浩司

2位 千賀健永

木の芽冷え 青いジャバラで 家具包む

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木の芽冷え 青いジャバラで 包む家具

*おっちゃんの言う通りの添削でした。
先生:包む家具で物が最後に映像として残る、惜しかった。

5位 的場浩司

 

校舎裏 抱きし犬の目 春の月

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抱く犬の目よ 春月の校舎裏

先生:チャレンジしているし素材も悪くない、千原ジュニアの指摘通りカメラワークで損をしている。
抱いている犬から入るべき。

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3位 本上まなみ

 

新しき庭 あたらしき泥の春

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新しき庭 赴任地は 泥の春

先生:「あたらしき」のリフレインの代わりに具体性のある言葉を入れられる。

4位 中田喜子

 

春泥を 引っ越し女房 おお跨ぎ

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引っ越し女房 ほら春泥を おお跨ぎ

藤本:春泥とおお跨ぎをひっつけた方が良かったのでは?
先生:おかしみもあっていい着眼。惜しいのは泥とおお跨ぎを離したところ。

1位 皆藤愛子  (決勝進出)

 

春日向はるひなた カーテンの到着は 明日

⇩ 

直し無し

先生:季語もテーマもしっかりと書けている。皆藤さんらしい句が戻ってきた。

決勝進出決定は 皆藤愛子

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予選Cブロック お題は「入学」

〇出場者
勝村政信
こがけん
立川志らく
馬場典子
森迫永依(もりさこえい)

2位 森迫永依

森迫はもとちびまる子ちゃん。俳句の申し子と言われる。

新歓を 断る理由 春眠し

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直し無し

先生:新歓というだけで大学入学と分かる。春眠しとすることで説明臭が消えている。実にうまい。

4位 馬場典子

 

一年生 さいしょのともだち だん子虫

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入学の朝 ともだちは だん子虫
入学三日目 ともだちは だん子虫

一年生が春の季語。
先生:「さいしょの」が説明臭い。添削のように具体的にするとよりオリジナリティが。

3位 立川志らく

昨年の覇者が予選3位

弟子入りの日 墨色の八重桜よ

⇩ 

弟子入りの日 墨色の八重桜

先生:オリジナリティ、リアリティもある。惜しい。より俳句の韻律に。
*これも、おっちゃん(梅沢)の指摘がズバリでした。

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5位 こがけん

 

入学や 書いては消して わが名前

⇩ 

一年生 おなまえ書いて 消して書く

藤本:一年生に「わが」はおかしいでしょ。
これも藤本の指摘通り。

1位 勝村政信 (決勝進出) 

 

亡き妻と 入学前夜の ハイボール

⇩ 

直し無し

先生:これは読んだとたんに物語が立ち上がってくる。(中学、高校、大学でもよい)奥行き‣巾もある句。

予選勝者3人+敗者復活3人

予選各ブロック勝者は

春風亭昇吉
皆藤愛子
勝村政信

更に敗者復活で決勝に進める3人は

森迫永依
横尾渉
立川志らく   となりました。

*志らくがかろうじて残って、面白くなりました。

シードの4人

4人の永世名人
梅沢冨美夫 ーーー 句集を出すことが決まった梅沢は?
藤本敏史
村上健志
千原ジュニア

これで決勝進出の10人が決まりました。

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春光戦2023 決勝 結果速報

春光戦決勝は3月30日放送です。

決勝のお題は「給与明細」 *なかなか面白いお題ですね。

2位 皆藤愛子

 

ギャラ明細は二行 療養の春

⇩ 

療養の春や ギャラ明細二行

先生:二行にリアリティーがある。順序を変えると更によくなる。

8位 立川志らく

ディフェンデイング・チャンピオンが惨敗。

桜蘂さくらしべ降る 陸自の戦車 しづか 

⇩ 

戦車しづか 桜蘂降る 駐屯地

桜蘂(さくらしべ):さくらの花びらが散り落ちたあとに残るのが赤いシベです。
(*いい句だと思うのですが誰かが言ったようにお題から離れすぎていますね。志らくらしさは感じられるのですが・・・)

9位 春風亭昇吉

 

職を辞したる 尾崎放哉 鳥曇

⇩ 

またも職 辞せる放哉 鳥曇

先生:おっちゃんがいうように放哉で通用する。個人名を出すときは注意。

(*またも は放哉らしくていいですね!)

7位 横尾渉

 

春光の起業 ゲーミングチェア 届く

⇩ 

春光の起業 ゲーミングチェア 導入

先生:千賀やおっちゃんが言っていたように「届く」のニュアンスが違和感。

 

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4位 村上健志

 

保護シール 剥がす手応え 啄木忌

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保護シール こわし 啄木忌の明細

先生:「手応え」が明細の内容への期待と誤解される恐れがある。

10位 勝村政信

 

我が給与 マックのバイトに 負けた春

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マックのバイトに追いつきたし 春の我が給与

先生:詩が無い。直しても大したこと無かった^^

6位 森迫永依

 

本採用 朧夜の 缶チューハイ

⇩ 

本採用通知 春夜の 缶チューハイ

先生:やろうとしていることは良い。千賀が言ったように朧夜という季語が微妙。

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5位 千原ジュニア

 

口座開設 朱肉拭き取る 夏近し

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口座開設 拭き取る朱肉 夏近し

梅沢:季語「夏近し」が動きそう。
先生:複合動詞「拭き取る」形容詞「近し」の並びで韻律がバタついている。
添削で整う。(*なるほど!本当に!)

3位 梅沢冨美夫

 

鞦韆しゅうせんに 退職の日の 花束と

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退職の日の 花束と 鞦韆に

先生:鞦韆はブランコのこと(春の季語)、「に」という助詞が散文的で説明臭い。しかし必要な助詞であるなら、添削のように語順を変えて。

1位 春光戦 優勝 藤本敏史

 

給与手渡し 春宵の 喫煙所

⇩ 

直し無し

千原ジュニア:給与手渡しの時代はどこでも吸えた。喫煙所の是非です!(ナイス!適切な突っ込みです)

先生:見事です。春宵(しゅんしょう)という季語が主役として見事に立っている。

 

というわけで、フジモンが秋に続いて春を制しました。

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