ジャズの名曲シリーズ:POOR BUTTERFLY プア・バタフライをキャノンボールやロリンズの演奏で聴きます
「プア・バタフライ」は1910年代に出来た古いポップソングです。
由来はMadam Butterfly(蝶々夫人)から来ているようです。
その後ジャズメンによく取り上げられたので多くのジャズバージョンがあります。
今日はそれを聴いてみたいと思います。
Contents
ジュディ・ガーランド
1曲は歌詞付きで聴きたいと思ったのですが、サラ・ヴォーンなど妙に長いヴァース付きのものが多く(そのヴァースがちっとも良くない)ヴァース無しで歌っているジュディガーランドの動画にしました。ピアノばボビー・コールという人だそうです。
ひどく古い印象なのですがキャプションでは1964年となっています。
*歌詞にやはりマダム・バタフライの名残があるようですね。
”poor butterfly”の意味は「哀しい蝶々さん」程度の意味かと推察します。
ベニー・グッドマン
ベニー・グッドマンによる・ライブ動画がありましたので、まずはそれをアップします。
インストだけの演奏ではかなり初期のものだと思います。
ピアノは若き日のローランド・ハナ。
キャノンボール・アダレイ
この曲メロディが魅力的なので、こうして取り上げられるようになったと思います。
キャノンボール・アダレイがアルバム〈Takes Charge〉で演奏したものが有名だと思います。
筆者がこの曲を初めて聴いたのもこの演奏だったと思います。(そういう個人的思い入れも音楽を聴くときにはかなり影響しますね)
Alto Saxophone: Julian Cannonball Adderley
Piano: Wynton Kelly
Bass: Percy Heath
Drums: Albert Heath
ケリーのピアノも楽しく弾んでいますね。大好きな演奏です。
ポール・デスモンド
随分印象が変わってこちらではバラード曲らしくなりますね。
ジム・ホールのギターとの音のブレンドが実にマイルドで上品な演奏です。
*ポールデスモンドは長く聴いているのですが、今日初めて「まるでクラリネットのよう」と思いました。この曲に限った感想ですが。
ソニー・ロリンズ
この曲の名演として先のキャノンボールと並んで有名なのがロリンズの演奏でしょうね。
上のアルトによる2本に比べるとテナーでの低音を利かせた演奏です。
ましてトロンボーンのJ.J.ジョンソンも入っていますから分厚い感じになっています。
ピアノはホレス・シルバー、ポールチェンバース(ベース)、アート・ブレイキー(ドラムス)です。
これを聴くと「こんなプアバタフライもいいなぁ」と思いますよね。
ブッカー・アーヴィン
もう1本聴こえるサックスはズート・シムズです。ピアノはトミー・フラナガンですね!
フランク・シナトラ&デューク・エリントン
まとめ
古い曲なので、古い演奏が数多くあるのですが、比較的モダンで新しい演奏のものから選びました。
★ありがとうございました。
★Thanks for visiting this site.