「黒い瞳」Dark Eyes:ロシア民謡だがポピュラーソング、ジャズでも演奏される曲
名曲シリーズ:今日は「黒い瞳」DARK EYES
これはもともとロシア民謡ですから
今までのスタンダードナンバーとは違います。
ロシアン・ジプシー・ソングです。
Wikipediaには下のように書いてあります。
「黒い瞳」(くろいひとみ、ロシア語: Очи чёрные、オーチ・チョールヌィエ)は、19世紀に生まれたロシアの歌である。
タイトルの「黒い瞳」という言葉はここではロマ(ジプシー)の女性の煽情的な魅力の象徴として用いられており、その魅力に取り憑かれた男性の苦悩と激情がこの歌の主題である。旋律もロマの音楽に特徴的なハンガリー音階に基づいており、ロシアのジプシー歌謡を代表する曲として親しまれている。しかし後述のように民族的な出自からいえば、実際にはウクライナ人とドイツ生まれのロシア人の手になる作品である。
ーーーウィキペディアからの引用
筆者も高校のブラスバンドで演奏した記憶があり、このメロディには愛着を感じています。
大きく分けると以下のような演奏があるようです。
・ロシア民謡→ジプシー(ロマ)音楽としての演奏
・ジャズとしての演奏
・ポピュラーソングとしての演奏
Contents
ピアノとヴァイオリン
まず、曲を確認する意味で最も「それらしい」ピアノとヴァイオリンによる演奏を聴きます。
アルフレッド・ハウゼ楽団
コンチネンタル・タンゴの楽団として有名だったアルフレッド・ハウゼ楽団の演奏です。
ジャンゴ・ラインハルト
ロマ音楽であれば、この人、ジャンゴの演奏です。
これはグラッペリ(ヴァイオリン)が抜けてクラリネットが入った時代の演奏のようです。(即ち第2次世界大戦中)
ジャンゴ・ラインハルト:不世出のジプシー・ジャズ・ギタリスト、そしてそのフォロワー達 ⇨
ジャック・ティーガーデン
スウィング・ジャズ時代のトロンボーン奏者として一世を風靡したジャック・ティの演奏を聴きたいですね。
(ジャック・ティーガーデンは1905-1964年に生きたスウィング時代のトロンボーン奏者ですが、思った以上にモダンです)
ディジー・ガレスピー=スタン・ゲッツ=ソニー・スティット
ここでモダンジャズの演奏に行きます。
ガレスピー=ゲッツ=スティットらのJATP(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック)での実況録音盤に収録されているバージョンです。
1956年L.Aでのライブでした。
松本英彦
日本が誇るテナーサックス松本英彦のライブ動画です。
これも素晴らしい演奏です。
ザ・ヴェンチャーズ
珍しい演奏を聴きます。あのヴェンチャーズの演奏です。かなり初期のまだ日本で爆発する前のヴェンチャーズのようですが、既にヴェンチャーズ・サウンドを作りつつあるようです。
フリオ・イグレシアス「黒い瞳のナタリー」
フリオです。スペイン人。一時はすごい人気がありました。
これは別の曲なのですが、サビの部分では「ダークアイズ」がそのまま使われています。
ソフィー・ミルマン
新しい歌手の歌も聴きたいと思います。
ロシア出身でイスラエルを経てカナダに移住したユダヤ系ロシア人という経歴の人です。
そのソフィー・ミルマンがロシア語で歌っています。
ソフィーの歌唱、なかなか味わい深いです。
101ストリングス for Natalie Wood
ムード・ミュージックオーケストラ101ストリングスによる演奏なのですが、 これはYouTubeにアップされた方がナタリー・ウッドの肖像で埋め尽くしてあります。
よって筆者が勝手に〈for Natalie Wood〉と入れさせてもらいました。
ナタリー・ウッドの経歴をWikipediaで見ると・・・ 身長が152cmであったこと、恋多き女として有名で多くのスターと浮名を流したこと、43歳で亡くなったことなどが書いてありますが、
ロシア移民の子であったことがこの曲に相応しいと思いシェアさせてもらいました。
まとめ
今日はこれで終わりたいと思います。
ロシア民謡、ジプシーのメロディ、哀愁などがキーワードになる曲でした。
ロシア移民の子としてアメリカに生まれ、ハリウッドを代表する女優となり、若くして亡くなったナタリー・ウッドに行き着いたのは、書き始める時には思いもしなかったことでした。
ナタリー・ウッドについてのWikipedia記述の次の一文には驚かされました。
2018年2月1日、ロサンゼルス郡の警察当局者がナタリー・ウッドの死に関し、新たな目撃者の証言が得られ、「不審死」とみて捜査し、元夫の俳優ロバート・ワグナーを重要参考人とみて事情聴取を求めていることが明らかになったが、ロバート・ワグナーは聴取を拒否している。
ナタリー・ウッドが不審な死に方をしたのは1981年のことです。
アメリカという国は・・・わかりません。
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