あなたはCry Me A River「クライ・ミー・ア・リバー」という曲を誰の歌で、または誰の演奏で憶えていますか?
Cry Me a River という曲については必ず「そのタイトルはどういう意味?」と尋ねられることになります。色んな解説、解釈があるのですが、やはりWikipediaが簡潔に説明してあるので引用させてもらいます。
Cry Me a River(クライ・ミー・ア・リヴァー)は、アメリカ合衆国の作曲家であるアーサー・ハミルトン(Arthur Hamilton 1926-)が、1953年に作詞・作曲したポピュラーソングである。
自らを一度は裏切りながら復縁を乞う恋人に向かい「いまさらもう遅い、川のように泣くがいい」と冷ややかに突き放すという内容の、恨み節がかったブルーバラードの曲。1955年にジュリー・ロンドンの歌唱で大ヒットし、彼女の代名詞となると共に、今日までロックやジャズ、ブルースなどといった様々なジャンルのアーティストが採り上げる、スタンダード・ナンバーの一つとなった。
ーーーWikipediaより引用
Contents
ジュリー・ロンドン
という訳でまず最初のヒットを記録したジュリー・ロンドンを聴くべきでしょう。
英詩、訳詞つきのもので聴きます。
この訳詞でよくわかりますね。
「(川のように)泣けばいいのよ。私がかって泣いたように」という感じでしょうか。
ジュリー・ロンドンの唄声は白人らしく澄んでいるので、凄みのようなものはないかもしれませんが、それがいいというファンも多いでしょうね。
エラ・フィッツジェラルド
この曲、映画音楽として作られ、当初エラ・フィッツジェラルドが歌う予定だったのが流れたという経緯があったようですので、エラの歌を次に聴きましょう。
エラはいくつかのバージョンがありましたがストリングス付きのこの歌唱を採りました。
1973年録音ですからエラ56歳です。晩年のものになるとしわがれ声が入ってきて余り好みではありません。
ダイアナ・クラール
早いですがダイアナ・クラールにいきます。
Live In Paris からの動画です。
現代の歌姫による、クライ・ミーです。クール・ビューティに冷たく歌われると、これはこれで凄いかも知れません。
CDではこちらに入っていました。↓
マイケル・ブーブレ
ダイアナ・クラールと言えば同じカナダ出身、マイケル・ブーブレを思い出します。ブーブレも勿論歌っています。
ダイナ・ワシントン
この曲、実はダイナ・ワシントンの歌唱で知ったという方も多いと思います。
筆者もこの曲を脳裏に刻み込まれたのは、ダイナの歌を聴いた時だったと記憶しています。
恐ろしいくらい強烈な「恨み節」です。アメリカの演歌ですね。1959年に録音されています。
バーブラ・ストレイザンド
最初に「20歳のバーブラ・ストレイザンドをコロンビア・レコードがライブ・レコーディングする」と出ます。期待の新人だったのですね。
デクスター・ゴードン
この辺で、テナー・サックスの演奏で聴いてみます。
デクスターです。デックスは本当にバラード演奏が巧いです。
歌詞がないのに、心に染み入るような演奏をしてくれます。音が深いです。
J.J.ジョンソン
あのトロンボーンのJ.J. がやっていました。
名手がやるクライ・ミー 悪いはずがありません。
クリスタル・ゲイル
リンダ・ロンシュタットのような、ちょっとポップス系の歌い方ですが悪くないですね。
若生りえ
知らない方ですが、いい歌唱だと感じました。また伴奏もいいですね。
まとめ
他にナタリー・コール、スーザン・ボイル、青江三奈、などの歌がありましたが採りませんでした。
それらを聴いて、この歌どのように感情を込めて歌うかが、難しい歌だと思いました。
ただ歌っても面白く無いですし、過多でも難しい。ダイナ・ワシントンは別格です。
インストルメンタル演奏は余りないようです。
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