ジャズの名曲:言い出しかねてー I Can’t Get Started
ジャズのスタンダードナンバーには数多くの名曲と呼ばれるものがあります。
その多くは’30年代、’40年代に映画やミュージカルのために作られた曲が中心になっているようです。
そして長い年月を経る間に名演が生まれるという事情が「名曲」と呼ばれるゆえんかもしれません。
今日紹介する I Can’t Get Started (with You) もそんな曲です。
Contents
言い出しかねて (歌詞)
この日本語のタイトルは若き日の大橋巨泉(先日亡くなりました)が名付けたという説を聞いたことがあります。
よくできたタイトルですね。
アイラ・ガーシュイン:作詞、ヴァーノン・デューク:作曲 (1936年)
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I’ve settled revolutions in Spain
The North Pole I have charted
Still I can’t get started with you
On the golf course, I’m under par
and Metro-Goldwyn’s asked me to star
I’ve got a house, a show place
Still I can’t get no place with you
Cause you’re so supreme
Lyrics I write of you
I dream, dream night and day of you
and I steam just for the sight of you
Baby what good does it do
I’ve been consulted by Franklin D
and Greta Garbo had me to tea
Still I’m broken hearted
Cause I can’t get started with you
フランク・シナトラ
ノラ・ジョーンズ
↑このノラの映像はすごい美人ですね。お父さんはラビ・シャンカールというインド人のシタール奏者でした。母親はアメリカ人だと思います。
はい、ノラの次はーーずっと時代が戻って
ビリー・ホリディ
の歌唱で聴きましょう。テナーサックス・ソロはレスター・ヤングです。
チェット・ベイカー
の歌唱を聴いてみましょう。 晩年(1985年)の歌と演奏です。
退廃的な雰囲気が漂いますが、、、それがチェットの持ち味です。
このようにちゃんと歌詞つきのものが多いのですが
私の場合むしろインストルメンタル、歌詞無しの演奏の方で親しんできました。
クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット
有名なこのバンドの演奏を聞きましょう。
1954年8月、カリフォルニアでのライブ録音です。
クリフォードのトランペットが輝かしいです。
もう好きな順にアップすることにします。
バド・パウエル
バド・パウエルの演奏です。
晩年(1963年)の演奏ですが、この味わいは若いころには無かったものです。といってもこの時まだ39 歳なのですが。この3年後には亡くなります。
アルバムはこれです。愛聴盤の1枚です。
ソニー・スティット
の演奏を聴きたかったのですが、このアート・ブレイキー・バンドの演奏で聴けるので、それを。
次はちょっと異色なもの
バニー・マニロウ
バニー・マニロウはジャズ歌手ではありませんが、近年こういう歌を唄っていて結構気に入っています。
この映像、初めに出てくるのはオリジナルヒットした、1930年代のバニー・ベリガン(トランペット)の演奏だと思います。 それにかぶせるという趣向ですね。
英国の若手
ジェイミー・カラム
がなかなかいい味を出して歌っています。
プラターズ
「あの」プラターズも歌っていました。
最後はアニタ・オディの歌声でしめたいと思います。
アニタ・オディ
まとめ
これほど有名な曲になると、ほとんどの人が歌っていますね。
古い人も新しい人も歌っています。
ロッド・スチュアートとかも歌っていましたがそれは省略です。
演奏の方でも、もっと多くの人が演っています。
オスカー・ピーターソン、スタン・ゲッツ、エディ・ロックジョウ・ディヴィスなどがありますが、キリがないので省略させて頂きました。