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All Blues オール・ブルース:マイルス・デイヴィスが作った曲 (マイルス最期のライブ動画含む)

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

ALL BLUES

あの世紀の名盤 Kind Of Blue の4曲目に収録されていました。

マイルス・デイヴィスが作曲しています。

タイトルの通りブルースをモードの手法でやった曲でしょう。

ただ本文に書きますが、この曲のキモはベースにあると思われます。

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その後、マイルスゆかりのプレイヤーを始め、そうではないプレイヤー達にも演奏されるジャズ・スタンダードとなりました。

印象的なイントロ(ベースで弾かれることもピアノで弾かれることもある)が耳に残る曲です。

マイルス自身の最期のライブ映像他いくつかの演奏を聴いてみたいのですが、この曲、そう多くは聴けそうにありません。

カインド・オブ・ブルー

まずは本家Kind Of Blue での演奏を確認します。

1959年4月22日の録音。

 

Miles Davis-tp
John Coltrane-ts
Cannonball Adderley-as
Bill Evans-p
Paul Chambers-b
Jimmy Cobb-ds

マイルス・ディヴィス in Paris, 1991

これは貴重映像です。

1991年7月10日パリでのライブの動画。かってのメンバーたちが集まり再会セッションとなっています。(他の曲ではショーター、ザビヌル、マクローリン、ジャッキー・マクリーンまで現れます)
マイルスは9月28日に亡くなりますので死の80日くらい前ということになります。

ここで、All Bluesをやっていたとは!!

Trumpet — Miles Davis
Tenor Saxophone — Steve Grossman
Soprano Saxophone — Bill Evans 
Double Bass — Dave Holland
Drums — Al Foster 
Piano — Chick Corea  
 Paris – La Villette – 1991

個人的には’91にホランドのアコーステッィク・ベース、アル・フォスターのドラムスが嬉しい映像です。再会セッションにもかかわらず、高い緊張感が持続されているのはやはりマイルスのカリスマ性ですね。
*グロスマンも2020年8月に69歳で亡くなりました。

●この時の演奏はブートレグでMega Disc というところから〈Black Devil〉というタイトルで出ています(全12曲2枚組、現行メンバー以外は、曲によって異なるメンバーでの再会セッションです)

ウォレス・ルーニー

マイルスが1991年に没したあと、翌年’92にTributeアルバムが作られました。

集まったメンバーは1964~1968年の間、鉄壁のクインテットを形成した、、、

ウェイン・ショーター(ts)
ハービー・ハンコック(p)
ロン・カーター(b)
アンソニー・ウィリアムズ(ds)でした。
そしてトランペットを吹いたのは当時32歳のウォレス・ルーニーでした。

ウォレス・ルーニー
(Wallace Roney 1960/05/25-2020/03/31)はアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズでテレンス・ブランチャードの跡を引き継いだトランぺッターで、そのペットの音がマイルスに似ている(特にミュート・プレイが)と良く言われていました。

ちなみに誕生日がマイルス(5月26日生まれ)と1日違いでした。

そして今年(2020年)コロナウィルス感染により59歳で亡くなりました。

 

その演奏を聴きましょう。(Liveです)

 

●「まるで、マイルス!」と言うのは誉めたことになるのでしょうか?
ウォレスはマイルスを唯一の師と思い、マイルスにも認められたトランぺッターなので、最高の誉め言葉と言っていいのではないでしょうか?
メンバーの演奏も色んな意味で感慨深いものになっています。

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ピアノ・デュオーーグルダ&ハンコック

フリードリヒ・グルダはウィーン生まれのクラシックのピアニストなのですが、ジャズに傾倒し(一時)ジャズピアニストになろうと考えたような人です。クラシックの世界でもバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏で巨匠と言われたほどだったのですが。

ハンコックが弾き始めてしばらくしてグルダが入ってきます。クラシック出身らしい斬新なアプローチでハンコックもニヤリ。
グルダのファッションがジャズメンよりHipで面白いです。
グルダは2000年に本人が希望していた通りモーツァルトの誕生日に69歳でなくなりました。不思議な人でした。

 

ウェイン・ショーター

ショーターのカルテットの演奏ですが、そのメンバーが面白いメンバーです。

Wayne Shorter – soprano saxofone
Danilo Perez – piano
John Patitucci – bass
Brian Blade – drums

(収録年月不明)

この曲、一流のミュージシャンたちはいとも簡単にやっているようですが、演奏するのは非常に難しい曲だと思います。
リズムは6/8拍子と思われますが、アドリブに入ると自分がどこをやっているか分からなくなりそうです。リズムのウラとオモテも分からなくなりそうです。
そこで頼るのはベースのリズムキープです。少なくともシロートはベースを頼るしかリズムを追うことはできません。シロートが真似して出来るような曲ではありません。

パット・マルティーノ

異才のギタリスト、パット・マルティーノが2000年のアルバム〈Live at Yoshi’s〉でAll Bluesをやっています。

ジョーイ・デフランセスコのオルガン、ビリー・ハートのドラムス。

 

ケニー・バロン  〈live〉

2010年TOKYO JAZZ でのケニーバロン・トリオです。

ロン・カーターのベース、レニー・ホワイトのドラムス。

 

このロン・カーターのベース。まさにこのベースが錨のようになって常に曲の位置を指し示しています。
バロンのピアノのアドリブもベース音に乗った上で、まるで別のメロディを弾くような弾き方ですね。
今までに聴いた演奏もそうでしたが、曲が二重のメロディを持っているように聞こえます。
言い換えればベースにさえ乗っていれば(ベースが無くても仮想のベース音を想定して)、あとは自由自在という曲になっているようです。だからハンコックもグルダもショーターもぺレスもバロンもあれだけ自由に遊んで?います。この際ドラムスは余り関係ありません^^

ーーマイルス恐るべし。

まとめ

All Blues どうしても1曲の演奏時間が長くなりがちな曲ですし、これだけ聴くともう満腹になりました。

まだまだ多くの演奏があったのですが、ここで終わります。

特筆すると歌手のアーネスティン・アンダーソンがヴォーカルで複数回録音しています。

マイルスもこれだけ、自作曲が愛されれば本望ではないでしょうか?

付き合ってくださってありがとうございます。

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