ジャズの名曲:コール・ポーターのI Love You:7つの演奏を聴く
I Love You —この曲も他のスタンダードによくあるようにコール・ポーター(Cole Porter、1891年6月9日 – 1964年10月15日)がミュージカルのために1943年に作った曲です。
もともと歌ものですから最初のヒットはビング・クロスビーの歌唱でした。
その後もビリー・エクスタインやシナトラにも歌われたのですが、ジャズのインストルメンタルとして取り上げられることが多くなり、完全にジャズ・スタンダード曲となりました。
で、インスト演奏で始めたいのですが、筆者が一番良く聴いたジャッキー・マクリーン(alto sax)とケニー・ドーハム(trumpet)の演奏をまずは聴いてください。
Contents
ジャッキー・マクリーン
Jackie McLean (alto sax)
Walter Bishop, Jr. (piano)
Jimmy Garrison (bass)
Art Taylor (drums)
BLUNOTEのアルバム ‘SWING, SWANG, SWINGIN” に入っていました。
ケニー・ドーハム
Kenny Dorham—Trumpet
Jimmy Heath—Tenor Sax
Walter Bishop—Piano
Percy Heath—Bass
Kenny Clarke—Drums
1953年の録音ですから、ドーハムもまだ20代でした。
レコードジャケットも時代を感じさせる逸品です。
アート・ペッパー
その次に好きになったのが、このアート・ペッパーの演奏でした。
ペッパーは生涯のうちに何回かこの曲を録音していると思いますが、これはアルバム〈Intensity〉に入っている演奏です。(1960)
Art Pepper (alto sax)
Dolo Coker (piano)
Jimmy Bond (bass)
Frank Butler (drums)
またピアノのドロ・コーカーの演奏もペッパーとよく似合って印象的です。
ハンプトン・ホーズ
ピアニスト、ハンプトン・ホーズが〈For Real〉というアルバムの中でこの曲を演っています。(1958)
このアルバムはベースがあのスコット・ラファロであることでも有名です。
テーマを吹くテナーサックスはハロルド・ランドです。
問題のラファロはまだビル・エヴァンスとの共演盤ほどに対位法的にからんではいません。 ドラムが前のペッパー盤と同じフランク・バトラーです。
デューク・ピアソン
ピアノトリオであればデューク・ピアソンがBLUENOTEのアルバム〈Tender Feelin’s〉の中でやっていました。
Duke Pearson (p), Gene Taylor (b), Lex Humphries (ds)(1959)
ハービー・マン&ビル・エヴァンス
実はビル・エヴァンスは1956年のアルバム〈New Jazz Conceptions〉でこの曲を演っていました。 しかしここではフルートのハービーマンと共演した際の演奏を聴きたいと思います。
スコット・ラファロ他界後、ベースにチャック・イスラエルを迎えた新エヴァンス・トリオが、ハービー・マンと共演した異色の作品。 ◎ビル・エヴァンス(p)、ハービー・マン(fl)、チャック・イスラエル(b)、ポール・モチアン(ds) ◎1961年12月8日、1962年5月4日録音
ーーーAmazon より引用
ジョー・パス
最後はギターの演奏にします。
ジョー・パスです。
Joe Pass (guitar), Eberhard Weber (bass), Kenny Clare (drums)
まとめ
I Love You 7つの演奏を聴きました。
ジョン・コルトレーンの演奏もありましたが、ネグレクトしました。
結局ボーカルも全く聞かないということになりました。
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