ジャズの名曲シリーズ「スウィングがなければ意味がない」:代表的なエリントン・ナンバーを10ヴァージョンで聴きます
エリントンナンバーはたくさんあって、どれをエリントン楽団の代表曲とするか難しいところです。
Take The A Train , Satin Doll , Sophisticated Lady など。
でも間違いなくこの〈It Don’t Mean A Thing〉が聞こえてくると
あっ、エリントン楽団だ! となる曲です。
Contents
エリントン楽団+エラ・フィッツジェラルド
まずはエラとエリントン楽団が、エド・サリバン・ショウに出た時のヴィデオから。
●いやー、すごいですね。
曲のタイトルを裏切らないスウィング感です。エラも一番力があった頃でしょうか。
エリントン+ルイ・アームストロング
エラをやったら次はルイですね。
こちらは〈Great Summit〉 と名付けられたアルバムから。
Atlantic Five Jazz Band
これはどういう録音か良く分からないのですが、この曲をコンボ・スタイル(サックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラム)でキチッと演奏してみましたという感じが好きなのでアップします。
ビッグバンドではないインストでこの曲をやるお手本として。
レディ・ガガ&トニー・ベネット
●これも別の意味ですごいですね。
現代のディーヴァと90歳くらいのベネットがスウィングするという映像、これがアメリカという気がします。
Gypsy Jazz Style (Joscho Stephan Quintett )
ここでジプシースタイルの演奏に行きます。
●このようなジプシースタイル(ジャンゴスタイルと言ってもいいのですが)の演奏が普遍的な魅力を持ち続けるのは何故なのでしょうか?21世紀になってもこうして演奏され続けます。
Gypsy Jazz Style-2(Jonny Hepbir Quartet )
ジプシースタイルの2つ目。こちらはヴォーカル入り。UKのグループのようです。
Akiko-Jive
ここに日本のAkiko , Jiveスタイルを突っ込まさせてもらいます。
セロニアス・モンク
戻ります。 モンクです。 これはいいですよ。
モンクがエリントンをやるにあたって、ベースにオスカー・ペティフォード、ドラムにケニー・クラークを配したのも納得です。
いやー、モンクは飽きないです!
ディジー・ガレスピー&スタン・ゲッツ
さて、最後はゲッツとガレスピーにしめてもらいたいですね。
これとこの後のゲッツです。
まずはこちら。
Dizzy Gillespie (tp)
Stan Getz (ts)
Herb Ellis (g)
Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)
Max Roach (ds)
Recorded: December 9, 1953
●かなりの高速で演奏されました。
それにしてもこのメンバー、ディズ&ゲッツはもちろんオスPもローチも火の玉プレイでしたね。
このアルバムはオムニバス的なので、メンバーは変わりますが、これが1曲目でこの後
Dark Eyes
It’s The Talk of The Town
The Way You Look Tonight など、興味深いいい曲を演奏しています。
スタン・ゲッツ
↑の翌年1954年のゲッツのライブ録音〈At The Shrine〉「アット・ザ・シュライン」でもやっていました。
この演奏をこの曲の最後とします。
Recorded at Shrine Auditorium,LA in Nov.8.1954
Bob Brookmeyer(tb)
Stan Getz (ts)
John Williams (p)
Bill Anthony (b)
Art Mordigan (ds)
●27歳でこんな成熟した演奏が出来るゲッツはやはり天才でしたね。
まとめ
エリントン・ナンバーの代表のひとつ It Don’t Mean a Thing を10のヴァージョンで聴きました。
これだけ有名曲ですが、スタイルが違うと随分異なる印象になります。
そこがジャズの面白いところですが。
どの演奏が好きでしょうか? この曲、当然ながら数多く演奏されていてビッグバンド(歌付き、歌無し)からコンボ演奏、ピアノソロまで山ほどあったのですが、敢えて10曲に絞りました。
気に入った1曲があったら幸いです。
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