ジャズの名曲シリーズ:Stablemates「ステイブルメイツ」ベニー・ゴルソン作曲、 12バージョンを聴きます
Stablemates という曲、ジャズの演奏者が好んで演奏し、録音も多い曲です。
歌詞がないインスト曲なので、少し覚えにくいかも知れませんが当時(ハードバップ)の雰囲気が良く反映された曲です。
プレイヤーが魅力を感じる玄人好みの曲かもしれません。
Stablemates をWeblio辞書で調べると
【同じ厩舎で育った馬→同じグループの仲間】という意味とのことです。
曲を聴いていきましょう。ミディアムファーストで演奏されることが多いようです。
Contents
ブルー・ミッチェル
ゴルソン自身の演奏よりも曲のイメージがつかみやすい、ブルー・ミッチェル(tp)の演奏をまず聴きましょう。
ただコレ、どのアルバムに入っているのか筆者は知りません。
Blue Mitchell Quintet
Blue Mitchell (trumpet) Dick Spencer (alto sax) Victor Feldman (piano) John Heard (bass) Dick Berk (drums)
Los Angeles, CA, April , 1977
最初(と最後)にテーマが現れますので、そこで判断することになります。
デクスター・ゴードン
このゴードンのSteepleChase盤は有名でしょうか。
アルバムタイトルが〈 Stable Mable 〉に なっていますしね。
Dexter Gordon(ts)・Horace Parlan (piano)· Niels-Henning Ørsted Pedersen(bass) · Tony Inzalaco(drums)
ヨーロッパSteepleChaseから出たアルバムです。1975年。
ベニー・ゴルソン
ここで作った本人の演奏を聴きましょう!
Benny Golson And The Philadelphians というアルバムです。
Composer&tenor sax: Benny Golson
Lee Morgan(trumpet) , Ray Bryant (piano), Percy Heath(bass) , Philly Joe Jones(drums)
*聴いてみると、やっぱりこの演奏がゴルソンのイメージだったんだろな、と思いました。
ゴルソンのサックスの音もいぶし銀のような音ですしね。やはりいい曲ですね。
ポール・チェンバース&ジョン・コルトレーン
これは面白い。コルトレーン・カルテットの演奏がありました。いや、リーダーはポール・チェンバースですけど。
ケニー・ドリュー(piano)、ポール・チェンバース(bass)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(drums)
(ピアノのドリューとの組み合わせは他にないように思います)
1956年、コルトレーンがマイルス・デイヴィス・クインテットに在籍して頃の録音ですね。
マイルス・ディヴィス・クインテット
で、そのマイルスですが、やってますね。
上の1年前、1955年に通称「小川のマイルス」と呼ばれているアルバムでちゃんとやっています。
Miles Davis — trumpet
John Coltrane — tenor saxophone
Red Garland — piano
Paul Chambers — bass
Philly Joe Jones — drums
んー、いいですね。
マイルスのペットもコルトレーンも抑えたようなクールな迫力と緊張感を感じさせますね。
さすがマイルスです。
アート・ファーマー
アート・ファーマーも勿論やっています。
ファーマーはこういう曲は好きそうですもんねぇ。
しかもメンツがArt Farmer-Trumpet, Hank Jones-Piano, Addison Farmer-bass, Roy Haynes-drums
という当時のベストメンバーですね。
ファーマーのくすみのある音色がよく曲のムードに合っています。1958年。
ジャッキー・マクリーン
ウォルター・ビショップ・ジュニア(piano)、ジミーギャリソン(bass)、アートテイラー(drums)ですね。
ゲッツ&ベイカー
スタン・ゲッツとチェト・ベイカーもやっています。
ヨーロッパでの録音ですが。
1982年2月、ストックホルムでのライブ録音です。素晴らしい演奏ですね。
S.Getz(ts),C.Baker(tp),Jim McNeely(p),George Mraz(b),Victor Lewis(ds)
ハービー・ハンコック・トリオ
ピアノトリオで聴くとずいぶん雰囲気が違うと思います。
Herbie Hancock – piano
Ron Carter – bass
Tony Williams – drums
Rec:27 June 1981
ミルトジャクソン&ウエス・モンゴメリー
ヴァイブのミルト・ジャクソンとギターのウエス・モンゴメリーが共演した有名盤の中でもちゃんとこの曲をやっています。
このアルバム、Milt Jackson(vib), Wes Montgomery(g), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Philly Joe Jones(dr),
というメンバーでいい曲をやってくれています。1961年録音。
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●実はこの曲、ギター奏者の方にすごく人気があるようで、プローセミプロ―アマチュアのギター弾きの方の演奏がズラーッと並んでいるのです。
その中から知らない人ですが、
Alessio Menconi- Yoshi Matsubara
知らない人ですが、なかなかイイので、ギター2本でやっているものをアップさせて頂きます。
ジェームス・ムーディ
最後にジェームス・ムーディのバンドの新録音のStablematesがイイ感じなので、これを聴きながら終わりにしたいと思います。
ジェームス・ムーディ(ts)、ケニーバロン(p)、トッド・クールマン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)
これは2008年の録音のようですが、ムーディは2010年に85歳で亡くなっています。
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