忘れられないジャズピアニスト、ジーン・ハリスの代表作5枚を選ぶ
ジーン・ハリス(Gene Harris, 1933年9月1日 – 2000年1月16日)
は忘れられないピアニストの一人です。
ジャズ・ピアノの楽しさを教えてくれた人でした。
Contents
ジーン・ハリスの簡単な音楽歴
◎’50年代は「ザ・スリー・サウンズ」としてBLUENOTEレコードから多くのアルバムを出して好評を博したのですが、次第に飽きられ名前を聞かなくなりました。
◎故郷に引き込もり、ホテルのラウンジでピアノを弾く程度だったそうです。
そこをベーシスト、レイ・ブラウンに再発見され、レイ・ブラウン・トリオのピアニストとして再デビューします。
その明るい音色とブルージー&ファンキー&ソウルフルな演奏は再び脚光を浴びます。 さすがレイ・ブラウンです。
◎その後、レイ・ブラウンから独立し、CONCORDレーベルから自己名義で何枚ものアルバムを出しました。
☆ここではレイ・ブラウン・トリオ以降のアルバムから5枚を選択します。
Summer Wind/Ray Brown Trio Live At The Loa
このアルバムからならどの曲を選んでも間違いないのですが、
ライブの楽しさ
ジーン・ハリスのピアノの音の喜び
最初にレイ・ブラウンの曲紹介がある ”Can’t Help Lovin’ Dat Man”を聴きましょう!
こんなピアニストが埋もれていたなんて!という驚きを感じた1枚です。
3 Dimensional /Ray Brown Trio
同じくレイ・ブラウン・トリオで ”My Romance”
Ray Brown(b)
Jeff Hamilton(ds)
Gene Harris(p)
3人のプレイがいずれも素晴らしい!ですね。
この頃のレイ・ブラウン・トリオのドラムは白人のジェフ・ハミルトンでした。
Black And Blue / Gene Harris Quartet
さてここからは、レイ・ブラウンのもとを離れてジーン・ハリスの名前でCDを出し始めます。
この盤”Black And Blue”でまたその評価が一段と高まりました。
ギターのロン・エシュートを加えたカルテットです。
このアルバムからは最高に愉しい”Blue Bossa”を!
もうね。
この曲、 この演奏は一家に一枚的名演だと思います。
このアルバムは本当に忘れられない1枚になりました。
The Gene Harris Trio Plus One
プラス・ワンーーそのワンはスタンリー・タレンタインなのです。
昔(’60)、スリーサウンズ時代に共演した”Blue Hour”というアルバム↓も有名です。
The Gene Harris Trio Plus One では
久しぶりの共演ですが、これがまた楽しいアルバムです。
どの曲がイイか迷うのですが、あえて”リパブリック賛歌”にします。 ここではベースがレイ・ブラウンに戻ります。
何か、文句がありますか? という演奏です。
At Last
もう最後になりました。
スコット・ハミルトン(ts)との共演盤で At Last にします。
おわりに
こんな楽しいピアニストもいませんでした。
いや、そりゃー、もっと大御所でオスカー・ピーターソンとかがいたのですが、一味違います。
愛すべきピアニストという感じがありました。
ソウルフルでスィンギーでファンキーでハードバップなピアニスト、
ジーン・ハリスでした。
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