11/15プレバト俳句・お題は「朝食の風景」名人10段東国原は前進できるか?

【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
2018年11月15日のプレバト・俳句の才能査定ランキング
お題は「朝食の風景」
Contents
出演者
・アンミカ
・磯野貴理子
・小柳ルミ子
・厚切りジェイソン
・久保裕丈 (それ誰?→バチェラー・ジャパンに出た東大卒イケメン実業家だそうです・・・何でそんな人を出すのか?)
東国原:そんなヤツに俳句は出来ん!
大波乱の展開となるそうです。
特待生
・岩永徹也 (5級)
・東国原英夫 (名人10段)
査定結果速報
2位 磯野貴理子
新米で 普段の朝が ひかりだす
⇩
新米や 普段の朝が ひかりだす
東国原:新米、ひかり出す、という発想がステキです。しかし「で」「が」の助詞の使い方が散文的か。
先生:素直さがいい。光っているのは新米ではなく普段の朝。
惜しかったのは「や」の切れ字で場面を切り替えることができていたら、1位だった。
4位 小柳ルミ子
忍ぶれど 見上ぐる頬に 紅葉雨
⇩
忍ぶれど ルル逝きし日の 紅葉雨
小柳:先日亡くなった愛犬ルルことを詠んだ。
東国原:(笑いながら)ルルが死んだと書いたほうがいいです。
先生:ルルと書く!読み手を置いてきぼりにしない。
ルルも喜ぶ!
紅葉雨(みみじあめ)が季語。
3位 久保裕丈
秋寒の 日に照らされて 朝餉ぬくぬく
⇩
秋寒や 日の入る居間の 朝餉ぬくぬく
先生:この句が キング・オブ・ザ・凡人。
下5の字余りもどうにかしたいところだが、ここが作者の唯一の工夫だから置いておく。
添削句が精一杯。直しても凡人句であることは変わらない。
5位 アンミカ
夫婦して 取り合ふ納豆 ほお緩む
⇩
夫まぜし 納豆妻と 分け合ひぬ
季語は納豆
先生:これを読むと、夫婦で一つの納豆を取り合って、勝った自分がほくそ笑んでいるとしか取れません。
中の良い夫婦を描きたかったのなら添削句のように。
1位 厚切りジェイソン
息白し 熱いココアと ミシガン湖
⇩
直しなし
厚切りジェイソン:自分の故郷ミシガンの寒い朝のことを詠んだ。
先生:語順も良く考えられている。
ココアとミシガン湖と2つのことを並べているだけだが、想像力を掻き立てる。
特待生昇格試験
岩永徹也
ハロウィンの翌朝 スープと化す カボチャ
⇩
次の日の スープは ハロウィンのカボチャ
査定結果:現状維持
先生:「化す」のせいでスープがまずくなっている。
よく考えると、時系列の問題がある。このままでは明日スープになるカボチャが目の前にあることになる。添削のようにすることではっきりスープが目の前にあることが分かる。
東国原英夫
【永世名人への道】
炊き出しや 並べば遠き 秋の雲
⇩
直しなし
東国原:被災地ではなく生活困窮者が炊き出しに並ぶ様を詠んだと見てほしい。
査定結果:1つ前進!
先生:「や」をちゃんと思い切って使った。普通は「に」にしてしてしまう。
さらに「並べば」としたことで「並ぶ時はいつも」という解釈を取ることができる。(「並んで」としなかった)
意図がきっちりと伝わる句になっている。これが名人の句。
まとめ
厚切りジェイソン、外国人初挑戦で見事1位。
東国原英夫が10段から永世名人へ一歩前進しました。
岩永徹也句の添削も大変納得のゆくものでした。
◆2018年になってからの放送分まとめはこちらです。
◎夏井先生の最新刊 ↓