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ジャズの名曲:スピーク・ロウ Speak Low:8バージョンを聴く

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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SPEAK LOW. 1943ーOgden Nash (詩)/ Kurt Weill(曲)

作曲のクルト・ヴァイルはドイツ人です。「三文オペラ」(マック・ザ・ナイフ)の作曲で有名ですね。その後アメリカに移住し、数多くのミュージカル作品、ポピュラーソングを作曲しました。

今日紹介する「スピーク・ロウ」もクルト・ヴァイルによって作られた曲です。

歌詞

スピーク・ロウ   静かに(ひそやかに)喋って

そのままです。

Speak low when you speak, love

Our summer day withers away too soon, too soon

Speak low when you speak, love

Our moment is swift, like ships adrift, we’re swept apart, too soon

Speak low, darling, speak low

Love is a spark, lost in the dark too soon, too soon

(以下略)

 
ソングライター: Kurt Weill / Ogden Nash
スピークロウ 歌詞 © Warner/Chappell Music, Inc
愛を語るときは ひそやかに

夏の日はすぐにしぼんでしまう

愛は火花、すぐに闇の中に消えてしまう
 
ーー愛は消え去るものだから、ひそやかに話しましょう、と歌っています。
 
ただ Speak low when you speak, love 

のところはちょっと注意で、耳で聴くと「愛を語るときは静かに」と聞こえますが、詩を見ると ,love   なのですね。(カンマがある)
だから正確には「話すときは静かにね、あなた(恋人よ)」となります。
 
まあ、余りたいしたことではないですが。
 
 
 

トニー・ベネット&ノラ・ジョーンズ

例によって1曲目は「歌詞あり」にします。

一応歌詞を味わってもらった上でインストルメンタルに行きたいものですから。

歌唱はビリー・ホリデイを初め色々ありますが、ここではトニー・ベネットとノラ・ジョーンズのデュオで聴きたいと思います。

(短いヴァースが付いています)

これは、ベネット85歳時のアルバム「DUET Ⅱ」に入っています。

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アル・コーン

インストの一発目ですが、アル・コーン(テナーサックス)が最後になったアルバム〈RIFFTIDE〉で演っているものを聴きましょう。これがカッコいいんですよね。

●1987年にオランダのレコードTimelessに吹き込んだものです。
結果的にアル・コーンのラストアルバムになりました。最後まで男性的なトーンのテナーを吹いていたことが分かります。
ピアノ、ベース、ドラムスは知らない名前ですが、オランダのミュージシャンだと思います。
選曲も良くて(Blue Monk, We’ll Be Together Again, Secret Love など)好きなアルバムになりました。

ソニー・クラーク/ ジョン・コルトレーン

ソニー・クラークのBLUENOTEのアルバム〈Sonny’s Crib〉でこの曲が演奏されています。

●書いてある通り3管編成なのですが、その3管がコルトレーン(ts)、カーティス・フラー(tb)、ドナルド・バード(tp) なのです。
最初からそして最後にもコルトレーンのコルトレーンらしいソロが聴けます。
ポール・チェンバース(b)、 アートテイラー(ds)、 1957年9月1日録音

 

シェリー・マン

シェリー・マンのグループがTV出演した時の動画がありますので、それを観ましょう。
Shelly Manne (drums), Conte Candoli (trumpet), Richie Kamuca (tenor sax), Russ Freeman (piano), Monty Budwig (bass) の動画というのは結構珍しいと思います。

●いやー、カッコいいですね。白人ドラマーとして最高の人気があったシェリー・マンの勇姿でした。(ドラムセットってこれくらいで丁度いいようです)
カミューカもカンドリもラス・フリーマンも見れました!1962年のようです。

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ビル・エヴァンス

インストを3バージョン聴きましたが、ちっとも「スピーク・ロウ」ではないですね。むしろスピーク・ラウド?

というわけでビル・エヴァンスのピアノで聴きましょう。

 

 ●〈New Jazz Conceptions (1956)〉収録ですからビル・エヴァンスのキャリアの中では最も早い時期の録音です。
エヴァンスもまだバップ・ピアニストのように弾いています。
Bill Evans (Piano) Teddy Kotick (Bass) Paul Motian (Drums)

ロイ・ハーグローヴ

ここで、もっともスピーク・ロウな演奏を聴きましょう。

昨年(2018)49歳の若さでなくなったトランペッター、ロイ・ハーグローヴの演奏です。

  ●コメントの一番上に〈Rest in peace. Master 〉と書いてあります。
そんな言葉しか浮かびませんね。
ここではフルーゲルホーンを吹いています。
Roy Hargrove (flugelhorn)
Gerald Clayton (piano)
Danton Boller (bass)
Mantez Coleman (drums)

ジョー・パス

ジョー・パスのギタートリオのインクレディブルな演奏を聴きます。

Joe Pass (guitar), Niels-Henning Ørsted Pedersen (bass), Martin Drew (drums)

 *incredible:信じられない、 信用できない、 驚くべき、 非常な、 途方もない(Weblio翻訳より)

ウォルター・ビショップ Jr.

一般的には有名なアルバムを聴いて終わりにしたいと思います。
アルバム・タイトルが〈SPEAK LOW〉でした。
The Walter Bishop Jr. Trio (1961)

Walter Bishop Jr. (p)
Jimmy Garrison (b)
G.T Hogan (ds)

確かに悪くない演奏ですが、大感激するほどではないように思うのですが。
ギャリソン、ホーガンのトリオというのもポイントになっているんでしょうね。

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