「真夏の海水浴場」8/3プレバト俳句・名人藤本敏史、特待生千賀健永はいかに?

さあ!8月に入って、今年の夏も本番。
8月3日のプレバト・俳句 お題は「真夏の海水浴場」です。
どんな句ができるのでしょうねぇ。
◎査定するのははお馴染み 夏井いつき先生
◎「海水浴」で歳時記を見てみました。
汐浴びの 声ただ瑠璃の 水こだま 草田男
椅子深く 水着のままに 熟睡(うまい)せる 林火
海水着着て ポストがあるので 曲る 秋を
ーーーーーーーー「季寄せ」山本健吉編
司会はこの二人。
Contents
出演者
◎モーリー・ロバートソン
モーリー・ロバートソンは、日本を中心に活動している米国籍のDJ、ラジオパーソナリティー、ミュージシャン、ジャーナリスト。ニューヨーク生まれの広島市育ち。妻は女優の池田有希子。ーーーーウィキペディアより
◎別所哲也
◎徳光和夫
◎篠田麻里子
◎三戸なつめ
◎名人4段 藤本敏史
◎特待生 千賀健永
例によって、ここで結果を速報します。
査定結果
お題は「真夏の海水浴場」
2位 徳光和夫
江ノ島や 叩き付けたい 苦い夏
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直し無し
藤本:普通は楽しいイメージ、逆をいったユニークさ。
先生:作者の心情が叩きつけるように伝わる、なかなかなもの。
こういう句は下手に触らないほうがいい。
3位 モーリー・ロバートソン
浮き輪越し 揺れる笑顔と 初恋と
⇩
浮き輪越しの 笑顔と 初恋と波と
千賀:「ーーと」で終わるのが気持ちいい。
藤本:揺れる笑顔 がありきたりか?
先生:二人とも正しい。
このままでは、初恋が主役、季語を主役に。
4位 三戸なつめ
浮袋 引く父疲れ 子ははしゃぐ
⇩
浮袋 引く父 はしゃぎ続ける子
千賀:「疲れ」の3音が無駄(想像できる)
先生:その通り。疲れ という説明的な言葉は不要。
5位 別所哲也
ゆく夏に 浮輪トンネル 吹き抜ける恋
⇩
恋は吹き 抜ける浮輪の トンネルを
藤本:自分に酔ってる感が! そして季重なり(夏、浮輪)
千賀:一口でいうと キショイ句。
先生:季重なりはその通りだが、季語は「ゆく夏」
その ゆく夏 を捨てれば残りは楽になる。
1位 篠田麻里子
波際の 異国の瓶と 雲の峰
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直し無し
浜田:これ誰に考えてもらったん?
いくら払ったん?
先生:自分の描こうとした世界をきちんと言葉にしている。
特待生 千賀健永
潮浴びの 頭驟雨で 洗いけり
⇩
潮浴びの 頭驟雨に 洗いけり
千賀:驟雨、夕立のこと
先生:ポイントは「潮浴び」という言葉を選んだ良し悪し。
潮浴び という言葉でベタベタした感触など、生々しく臨場感を持って伝わる。
1点だけ「驟雨で」は直したほうがいい。→「驟雨に」
1ランク昇格。
名人 藤本敏史
アメリカの 歯磨き粉色した 浮き輪
⇩
直し無し
先生:意外性を作り上げながら、言葉の置き方、語順をよく配置して、浮輪という季語へ。
1ランク昇格!名人5段へ。
夏の炎帝戦⇨ を制したフジモンがついに5段、梅沢富美男にあと一歩まで迫りました!
まとめ
■今回は特待生千賀と名人藤本が二人共昇格する結果になりました。
■千賀の句の 「驟雨で⇨驟雨に」 の直しはすごく納得がいきました。
たった一文字で句の格調が上がりますね!
■今回は、7句中5句が「浮き輪」を詠み込んでいましたね。
お題の写真が浮輪中心の写真だったからでしょうが。
「水着」なんかを詠んだ大胆な句(?)も見たかったです(笑)難しいでしょうけどね。
無理やり作ってみました。
日焼け止め
「塗って」と言われし
海ありき
おそまつでした。
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●ところで、最後の藤本敏史の句に関連した話ですが
みなさんはこの写真のモノ(赤矢印)の名前は何だと思いますか?
歯ブラシではない方です。
私は以前から気になっていたことです。
藤本は(便宜的に、他に呼び方が無いから)「歯磨き粉」と呼んでいましたが、
「粉」ではないですよね。
「歯磨き粉」は実際に歯磨きが、まだ粉だった時代の名残りですよね。
私は 新しい名前があるべきなのに、まだ呼び方が出来ていないモノの一つだと思っていました。
仕方ないので「歯磨きチューブ」と呼んでいましたが、それもまためんどくさい呼び方です。
英語では tooth paste のはずです。
歯磨き粉だと tooth powder と別物になってしまいます。
実は「練り歯磨き」という言葉があることは知っています。この言葉、どこか野暮ったく、しっくりこないので、未だに一般化できていない言葉だと思います。
そろそろ正しく適切な日本語が出来てもいいのではないでしょうか?
俳句とは関係ない話になりましたが、
言葉に厳密に という意味ではまんざら無関係でもないのでは と思います。
*ちなみに今家にあるモノを見てみると、ただ「ハミガキ」と書いてありました。
ナルホド、それも有りですかね。
☆1曲聴くなら、やはりこれでしょう。「イパネマの娘」