1/25のプレバト俳句お題は「つらら」・梅沢富美男と千原ジュニアが共に昇格

↑画像は番組HPより引用
一番寒い時期ですね。
1月25日のプレバト俳句
お題は「つらら」
氷柱(つらら)の句の例です。
みちのくの 町はいぶせき 氷柱かな 青邨(せいそん)
絶望に つららは淵の 色をなす 茅舎(ぼうしゃ)
ーーー山本健吉編 「季寄せ」より
Contents
出演者
・辰巳琢郎
・岩永徹也
IQ150超えの天才俳優というふれこみで前回出場したが、結果は史上最低の5点。今回勉強し直しての出場、雪辱なるか?
・多岐川裕美
・とろサーモン (M1グランプリ2017王者)
*写真は吉本興業提供
右:久保田 かずのぶ 左:村田 秀亮
どちらが俳句を作るのでしょうか。
→久保田のほうがやるようです。
・河合郁人(ふみと) (A,B,C-Z)
低迷する(A.B.C-Z)からKis-My-Ft2を追える人材が出るか。
特待生昇格試験
・千原ジュニア
・梅沢富美男
査定結果速報
3位 辰巳琢郎
青空や 殺意の溶けて 春隣
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青空の 氷柱 殺意の 溶けゆけり
辰巳:どうしても「つらら」から凶器という発想から離れなかった。
梅沢名人:俳句に「殺意」はよろしくないのでは・・・
先生:何度も言っているように、俳句では使ってイケナイ言葉はない。
意図は面白い。「殺意」という驚きの言葉まではOK.
しかし殺意という言葉が強いので下5の季語「春隣」(はるとなり)が生きてない。「殺意」を使うならはっきり氷柱を入れるべき。
4位 多岐川裕美
軒つらら 触れんとせがむ 肩車
⇩
肩車 せがむ氷柱に 触れたくて
梅沢名人:肩車から入られるとよろしいのではないでしょうか(丁寧に)
先生:その通り、語順が勿体無い。情報がバラバラに出てくる。
肩車から入り、軒は不要。「触れたくて」と優しく。
2位 河合郁人 (70点)
福島の 軒の氷柱に 透ける空
⇩
福島の 空よ氷柱に 透ける空
透ける青
先生:まず、福島という固有名詞が来ているのがいい。
しかし「軒の」と光景を小さくする必要はない。
「空よ」と詠嘆し、「空」を繰り返し韻を踏んだ。
又は青としても良い。
5位 とろサーモン 久保田
涙のよう 絶え行く氷柱 春はそこまで
⇩
春近き 氷柱涙のごと 溶けて
先生:問題だらけ
・まず季重なり「つらら」と「春」
・陳腐な比喩(涙のよう)と擬人化(絶え行く)
・意味不明な下の字余り
添削は季語2つを合体させる「春近き+氷柱」という手法を使った。
1位 岩永徹也 (71点)
前回5点が、良く勉強して1位に!
冬晴れや 絵の具の青を 買い替える
⇩
絵の具欲し 冬晴れのこの 青が欲し
先生:俳句を始めたばかりの方が的確に思いを17音に納めた。
「買い替える」という時間が経過する言葉よりも、「別の青が欲しい!」という強い気持ちを押し出すと更に良くなる。
添削句、「欲し」をリフレインさせることでストレートな思いが伝わる。
■ここから特待生昇格試験です。
特待生 千原ジュニア
前回「冬麗戦」で夏井先生にこっぴどく叱られたジュニア。
今回は反省して素直に取り組んだようです。
子らが木を 揺らし降らせる 雪の花
⇩
直し無し
先生:評価のポイントは「雪の花」という傍題の是非。
傍題:主題の季語(この場合は雪)を言い換えたもの。
結果は1ランク昇格!
先生:素直な句が作れるのだと感心。
「花」と「木」がリンクしている。
また、韻を工夫している。
「揺らし」のゆ、「雪」のゆ・・・など。
名人7段 梅沢富美男
梅沢名人、今回は失敗した、と殊勝な態度です。
じっちゃんの 咳ひとつ 澄んだ空
⇩
直し無し
梅沢名人:「澄んだ空」が間違った。秋の気分を入れてしまった。
あわてて電話をしたのだが、もう締め切ったと断られたと弁明。
先生:評価のポイントは「澄んだ」
結果1ランク昇格、名人8段へ
先生:日常感が新鮮。日常を切り取った1句は力がある。
本人が気にしている「澄んだ空」だが咳というしっかりした季語があるので問題ない。
書き言葉では「澄める」だが、口語「澄んだ」を使って成功している。
梅沢、突然態度がデカくなる。「俳句とはこういう風に作るものだ!」
まとめ
◯前回最低点で失敗した岩永徹也が見事巻き返して1位。
◯特待生では千原ジュニアと梅沢富美男が共に昇格という結果になりました。梅沢はいつになく自信がなかったので、特別に嬉しかったようですね。
◎本日気になったことがひとつあります。
それは、岩永徹也の査定の時の
夏井先生の、「絵の具」の発音のアクセントです。
普通「えのぐ」はフラットに発音すると思うのですが
夏井先生は「えのぐ」と「え」にアクセントをつけてありました。
確信を持って発音してありましたので、あるいはこれが正しいアクセントかと思いました。確かに「絵」の「具」なんですよね。