10/12のプレバト俳句は、『金秋戦』お題は「紅葉」制すのは東国原などの名人か?
↑画像は番組HPより引用
10月12日休み明けのプレバト俳句は、
秋の俳句タイトル戦「金秋戦」(2017)
名人、特待生だけが集まってタイトルを競う。
春の「俳桜戦」⇨を制した東国原英夫
夏の「炎帝戦」⇨を制した藤本敏史 の両者も勿論参戦。
お題は 「紅葉」
読み方は「もみじ」でも「こうよう」でもいいのでしょう。
紅葉の句を手持ちの歳時記から少し紹介します。
障子しめて 四方の紅葉を 感じおり 立子
猫そこにいて 耳動く 草紅葉 虚子
ーーーーー山本健吉編「季寄せ」より
Contents
出演者
・名人4段 東国原英夫
・名人6段 藤本敏史
・名人2段 横尾渉
・名人初段 村上健志
(*Mr.プレバト 梅沢富美男は今回は参加しないようです)
以下は特待生
・千賀建永
・ミッツ・マングローブ
・石田明
・中田喜子
以上計8人が出場するようです。名人が4人います。
夏井いつき先生が「順位をつけるのに本当に苦労した」とコメントしたそうです。
結果発表速報
始まりました!
俳句の査定、秋の金秋戦 「金秋」も季語とのこと
お題はたった1枚の紅葉の写真ーー俳句にするには難しいお題。
梅沢が逃げた!と大騒ぎ。
4位 中田喜子
東天の 池の底まで 紅葉降る
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東天の 水の底まで 降る紅葉
中田:東天は東の空、早朝の意味も。
先生:丁寧にきれいに詠まれている
惜しいのは東天から池まで距離の視線の誘導に無理がある。
池→水 とするだけで 中田の発想が活きてくる。
添削がキレイ! こうなるともっと上に。
3位 石田明
空をひっかく 葉先から 枯るる
⇩
空をひっかく 葉先から 枯れる
7・5・3と自由律俳句となっている。(トータルも15音)
先生:見事に自由律がやれている。発想が詩!
自由律は自分でバランスを取らなくてはならない。
惜しいのは「枯るる」は連体形(後に続く感)
「枯れる」と口語にすれば、文法的ミスを回避できる。
しかし、果敢な挑戦に拍手👏
*ここまで名人が入っていません!
5位 千賀建永
星月夜 廃墟の煙突 銀に照り
⇩
銀色の廃墟 星月夜の 煙突
「星月夜」が季語(秋)
千賀:小学生の時見たゴッホの絵「星月夜」を俳句にしたかった。
ミッツ:小学生はゴッホの絵は見ません!嘘をついてる。
横尾:中7字余りは意図的か?気になる。
先生:中8はやはりつらい。
字余りを目立たなくする、句またがりで解決するのが良い。
煙突をチムニーと読んでみる。
2位 横尾渉
千年の 樹海の風と 枯葉の香
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直し無し
東国原:枯葉を香りにするとは!
炎帝戦の時「こいつヤバイ!」と思った。実力つけたな!
先生:全てが良く考えられている。俳句の型の勉強も始めたか?
8位 ミッツ・マングローブ
色づくは 小路も頬も うそ寒し
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うそ寒し 小路も頬も 色づける
先生:語順で損している。うそ寒しで終わると意味が伝わりにくい。
難しいことをやろうとしているので、ハードルが上がった。
6位(千賀の下!) 村上健志
龍よりも 緋い紅葉を 探す子ら
⇩
緋の紅葉探す 龍の鱗を 探すかに
村上:子供の頃、完璧な赤の紅葉を探した思い出。
東国原:龍は赤いのか?
村上:レッド・ドラゴン・・・
先生:「龍よりも」がダメでしょう。これで、この句の行き先を見失う。
話を聞いた時「鱗」を入れたらと思った。
村上の脳の中にあることを詩にすると、添削句のようになる。
巨大なファンタジーを無理やり入れるとこれくらい字余りとなる。仕方ない。
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さあ、残る二人、東国原かフジモンか?片方は1位、片方は千賀の下の下。
7位 藤本敏史
ぬうぬうと 秋かき混ぜる 観覧車
⇩
ぬうぬうと 秋を混ぜゆく 観覧車
「ぬうぬうと」という独自の擬態語(オノマトペ)
村上:オノマトペれてない!。
先生:観覧車が空を混ぜるようなというのは、よくある発想ではある。そこでオノマトペが大事になる。
「ぬうぬう」(ゆっくりな動き)と「かき混ぜ」(小さな動き)が合わない。
かき混ぜ→混ぜゆく でいい句になる。
1位 東国原英夫
紅葉燃ゆ 石見銀山 処刑場
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直し無し
東国原:石見(いわみ)銀山は世界遺産になって、処刑場が負の遺産になった。
藤本:この不穏な空気を詠ませたら、東国原さんはピカイチ!
石田:処刑場という言葉で紅葉が更に赤くなっている!
先生:石田の言う通り。
普段「燃える」「踊る」「染まる」などの言葉は凡人が使う言葉と、悪く言っているが、
「紅葉」に対して「燃ゆ」と言い切って成功した句に出会えたことが嬉しい!。
さらに、負の遺産を消してしまうのではなく、このような俳句として残すことが、かっこいい!!
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★金秋戦を制したのは 東国原英夫 でした。