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ジャズギター孤高の巨人、パット・マルティーノの名盤から名演奏を聴いてみよう!

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

Pat Martino (1944年8月25日、アメリカ・フィラデルフィア生まれ)

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ギタリストについて書くことは筆者は苦手です。 さまざまなギターの構造(アコースティックからエレクトリックまで)に不案内なことと、ギターについては詳しい方が多いはずなので臆する気持ちがあるためです。
●管楽器奏者やピアニストについては数多く書いていますが、ギタリストはジャンゴ・ラインハルト、ケニー・バレル、ウエス・モンゴメリーの3人しか書いていないと思います。

しかしパット・マルティーノという人のギター音と演奏が大好きなので、頑張って書いてみます。
原則私が所持しているCDから引用します。

●正直に書きますが私が持っているマルティーノのCDは以下です。この中から選曲することになります。 よって音源はCD音源からでライブ動画は除きます。ただし5.と10.については事情によりライブ動画を使います。
*ギター好きの方、マルティーノファンの方はもっと持ってあると思います。

1.『エル・オンブレ』 – El Hombre (1967年、プレスティッジ)
2.『ストリングス!』 – Strings! (1967年、プレスティッジ)
3.『イースト!』 – East! (1968年、プレスティッジ)
4. Desperado
(1970年、プレスティッジ)
5.『ライヴ!』 – Live! (1972年、Muse)
6.『コンシャスネス』 – Consciousness (1974年、Muse)
7.『ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン』 – We’ll Be Together Again (1976年、Muse MR 5090)
8.『イグジット』 – Exit (1977年、Muse – MR 5075) ※1976年2月10日録音
9.『光と影のギタリズム!』 – All Sides Now (1997年、ブルーノート)
10. Conversation-Pat Martino &Michael Sagmeister  (2001年、Acoustic)
11.『ライヴ!』 – Live at Yoshi’s (2001年、ブルーノート) 
12. Footprints  (2003年、サヴォイ・ジャズ)←これ’72録音、’75リリースと分かりましたので、ここに置くのは間違いと分かりました^^
13.『シンク・タンク』 – Think Tank (2003年、ブルーノート)
14.『ウェス・モンゴメリーに捧ぐ』 – Remember: A Tribute to Wes Montgomery (2006年、ブルーノート)
15.『フォーミダブル』 – Formidable (2017年、HighNote)

番号にこの色を付けたアルバムから曲を紹介しています)

 

’70年代末から10年余の間、録音がないのは病気とその療養のためです。かなり特殊な事なのでその事情はWikipediaから引用します。

マルティーノは1976年に脳動静脈奇形(AVM)による致命的な脳動脈瘤で倒れ、1980年に手術を受けた結果、ギターとこれまでの音楽的キャリアの記憶を無くしてしまった。 その後、親族の支えやコンピュータによる補助、さらには彼自身のこれまでのレコーディングを聞くことで、以前の記憶を回復することができたと語っている。

 

ブルー・ボッサ

まず1曲聴きます。

Blue Bossaです。 アルバムは〈EXIT〉からです。

 

●いやー、イイです。
好きな曲Blue Bossaがますます好きになります。
マルティーノの乾いたポキポキとした音での高速ピッキングが実に心地良いです。
また
ギル・ゴールドスタイン(ピアノ)、リチャード・デイヴィス(ベース)、ビリー・ハート(ドラム)もかっこいい伴奏してます!
この曲は他の人でも良く聴くので分かるんですが、パットはタイム感覚が独特ですね。
(少し先走るようなタイム感覚)

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◎この後は発表順に聴いて行きます。

デビュー作 El Hombre(エル・オンブレ)から「ジャスト・フレンズ」

 

●マルティーノ最初からカッコいいです。このマルティーノのデビュー作、この演奏は衝撃的だったかもしれません。 ギタリストはオルガン奏者と共演することが多いですが、このマルティーノも女性オルガニスト、トゥルーディ・ピッツを起用しています。

Pat Martino (Guitar)
Danny Turner (Flute)
Trudy Pitts (Organ)
Mitch Fine (Drums)
Vance Anderson (Bongos)
Abdu Johnson (Congas)

EASTから「レイジー・バード」Lazy Bird

2.の「イースト」からはコルトレーンの曲 Lazy Birdを!

Pat Martino – guitar
Eddie Green – piano
Ben Tucker – bass
Lenny McBrowne – drums.

Live!  から Sunny 

5.のアルバム〈LIVE!〉の音源はアップされていませんので、代わりにUmbria Jazz 2002年の動画を採りあげます。

こちら、ジョンスコとデフランセスコ(organ) が入っています。
曲はボビー・ヘブがヒットさせたポップス曲「サニー」です。

Pat Martino – guitar
John Scofield – guitar
Joey DeFrancesco – hammond
Byron Landham – drums

Consciousness(コンシャスネス)からImpressions

 

Pat Martino – guitar
Eddie Green – electric piano, percussion
Tyrone Brown – electric bass
Sherman Ferguson – drums, percussio

●Impressionsはコルトレーン自作曲の中でも好きな曲ですが、このマルティーノの演奏を聴いた時、ギターで、より分かり易くやればこんなポップな感じの曲になるんだ!という驚きがありました。いい演奏だと思います。

初期にLazy Birdもやっていたようにコルトレーン好きのマルティーノですが、自分が演奏する時に「モード」という理論を意識することはないそうです。
マルティーノは「マイナー・コンバージョン」という独自の理論を使っているそうです。このこと私には理解できません。^^

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We’ll Be Together Again (ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン)

このアルバム、ギル・ゴールドスタインのエレクトリック・ピアノとのデュオで録音されています。バラード曲をやっています。ギルの音とマルティーノのギターの音のブレンドが素晴らしいアルバムです。

タイトル曲〈We’ll Be Together Again〉

ビリー・ホリディの名唱などで有名なスタンダード曲〈We’ll Be Together Again〉

Lament(ラメント)

J.J.ジョンソンが作った名曲、「ラメント」

EXITから Days of Wine and Roses (酒とバラの日々)

アルバム「エグジット」からは一番初めに〈Blue Bossa〉をかけましたが、
もう1曲ヘンリー・マンシーニの「酒とバラの日々」をかけます。

 

繰り返しますが、ギル・ゴールドスタイン、リチャードデイヴィス、ビリー・ハートのサポートも素晴らしいです。

●この後、前述の病気療養に入ります。

Live at Yoshi’s から Oleo

2000年のカリフォルニアのクラブ、Yoshi’sでのライブアルバムです。

何と言ってもハモンドB-3オルガンのジョーイ・デフランセスコとの共演が嬉しい1枚です。
ドラムスも昔からやっているビリー・ハートがつとめています。

曲はソニー・ロリンズの〈OLEO〉にしましょう。

 

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Conversation  マイケル・サグマイスターとのギターデュオ

タイトル曲マルティーノのオリジナル「カンバーゼイション」
これはライブ映像で聴きます。
ギターデュオにオルガンとベースとドラムスがついています。

Michael Sagmeister (born 27 July 1959 in Frankfurt, Germany)
(ドイツ語読みならミヒャエルとなります)

THINK TANK からThe Phineas Trane

このアルバム、どの曲もカッコいいので迷いましたがH.メイバーンの曲〈Phineas Trane〉を選びました。マルティーノの曲〈Dozen Down〉もイイです。
ここでもコルトレーンの〈Africa〉をやっていますね。

 

 

 

Remember: A Tribute to Wes MontgomeryからFull House

ウェスへのトリビュート盤です。

ここはもうFULL HOUSEを聴きましょう。

メンバーも新しいプレイヤーになっています。

Pat Martino (guitar)
John Patitucci (bass)
David Kikoski (piano)
Scott Allan Robinson (drums)
Danny Sadownick (percussion)

Formidable (フォーミダブル)

さて最後になります。
2017年に出たマルティーノの最新盤です。実に新鮮で充実した内容です。

メンバーも一新されていますのでメンバーと曲目を挙げておきます。

Pat Martino (g)
Pat Bianchi (org)
Carmen Intorre Jr. (ds)
Featuring
Adam Niewood (ts 1,2,3,5,7,9)
Alex Norris  (tp 1,3,5,7,9, flh 2)

1. El Niño (J. Calderazzo)
2. Hipsippy Blues (H. Mobley)
3. Homage (G. Niewood)
4. Duke Ellington’s Sound of Love (C. Mingus)
5. El Hombre (P. Azzara)
6. In Your Own Sweet Way (D. Brubeck)
7. Nightwings (P. Azzara)
8. In a Sentimental Mood (E. Ellington)
9. On the Stairs (P. Azzara)
*作曲者の所にP.Azzaraとありますがこれはパット・マルティーノの変名です。

どの曲をかけるか迷うのですが好みで2曲を選ばせてもらいました。

Hipsippy Blues (ヒップシッピ―・ブルース)

曲作りの天才だったテナーマン、ハンク・モブレーが作ったシャッフル・リズムのカッコいいブルース曲です。

 

On The Stairs (オン・ザ・ステアーズ)

こちらはマルティーノ自作のスウィンギーなナンバー。カッコよく演奏されています。
4.のConsciousness で最初に演奏されていました。そちらの演奏も良かったのですが、
この再演でのサックスとペット入りもなかなかにイイです。個人技が全て素晴らしいです。
*サックスとペットは初めて聞く名前なのですが、上手い人がたくさんいるんですねぇ。

まとめ

いやー、やっと念願だったパット・マルティーノの音楽をまとめて堪能しました。

いや、まだ足りない、アレが抜けてる、という方もいらっしゃるでしょうか?
いるんでしょうね。ギターはフリークの方が多いですから。

ギターは専門ではない私、精一杯頑張りました。

最後まで付き合って下さってありがとうございました。

Thanks A Lot. See You Again.

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