ジャッキー・マクリーンJackie McLean:名盤総まくり【何故日本で人気があるのか?】
Jackie McLean、1931年5月17日ー2006年3月31日・74歳没
ジャッキー・マクリーンという人は、テクニックという面だけを見ればソニー・スティット、キャノンボール・アダレイなどには及ばななかったと思うのですが、そのパセティックな(情念に訴えるような、感動的な)演奏で、特に日本で人気が高かったアルトサックス・プレイヤーです。
マクリーンが好きという人は多いですね。
●「マイルス・デイヴィス自伝」を読むと若き日のマクリーンの姿、チャ-リー・パーカーとの関係などが活写されています。
●20歳代前半で
◎Miles Davis Volume 1 (Blue Note BLP 1501)
◎George Wallington Quintet At The Bohemia Featuring The Peck (Progressive PLP 1001)
(Donald Byrd, trumpet; Jackie McLean , alto sax; George Wallington, piano; Paul Chambers, bass; Art Taylor, drums.)
などの録音に参加し、その実力を認めらることになりました。
●この後ほぼ年代順に紹介して行こうと思います。
Contents
- 1 ジャッキー・マクリーン・カルッテト The Jackie McLean Quartet
- 2 4,5,And6 Jackie McLean – 4, 5 And 6
- 3 マクリーンズ・シーン McLean’s Scene
- 4 オフ・ザ・レイシ-ズ Off to the Races /Donald Byrd
- 5 ジャッキーズ・バッグ Jackie’s Bag
- 6 レフト・アローン Left Alone / Mal Waldron
- 7 スゥイング、スワング、スゥインギン Swing, Swang, Swingin’
- 8 ブルーズニク Bluesnik
- 9 インタ・サムシン INTA SOMETHIN
- 10 マタドール Matador
- 11 レット・フリーダム・リング Let Freedom Ring
- 12 ジャックナイフ Jacknife
- 13 ディーモンズ・ダンス Demon’s Dance
- 14 ネイチャーボーイ Nature boy
- 15 ハットトリック Hat Trick /Jackie Mclean meets 大西順子
ジャッキー・マクリーン・カルッテト The Jackie McLean Quartet
この1955年のアルバム〈Jackie McLean Quintet〉が初リーダーアルバムとなりました。
ドナルド・バード (トランペット)
マル・ウォルドロン(ピアノ)
ダグ・ワトキンス(ベース)
ロナルド・タッカー(ドラムス)
Lover Man
このアルバムから Lover Man を聴きます。
*すでにマクリーンらしい個性的な演奏をしています。
Little Melonae リトル・メロネー
すでに自作曲 Little Melonae をこのアルバムでやっていました。
この曲マイルス・デイヴィスも気に入って〈1958Miles〉でもコルトレーン入りでやっています。
4,5,And6 Jackie McLean – 4, 5 And 6
次のリーダーアルバム〈4,5and 6〉でも印象的な演奏をいくつも残しました。
Why Was I Born?
Sentimental Journey
パーカー遺伝子を示す〈Confirmation〉などもやっています。
マクリーンズ・シーン McLean’s Scene
Mclean’s Scene
この曲ではピアノはレッド・ガーランド。
Old Folks
この曲ではピアノはマル・ウォルドロン。
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■マクリーンの音は少し上ずっているように聞こえることが多いですね。半音近く♯しているように感じます。それが悪いかと言うとそんなことはなくて、マクリーン独特の「泣き節」と相まって最初に書いた、聴く者に訴えかけるような「パセティック&ファナティック」な効果になるようです。
■このあともマクリーンは、Sonny Clark 〈Cool Struttin’〉 に参加したりしました。
■また最初からの盟友、ドナルド・バードのアルバムにも参加します。
そこから1曲だけ聴かせてください。⇩
オフ・ザ・レイシ-ズ Off to the Races /Donald Byrd
ドナルド・バードのアルバム〈Off The Races〉から〈Down Tempo〉
マクリーン、アンサンブルにソロにいい働きをしています。
Donald Byrd – trumpet,
Jackie McLean – alto saxophone
Pepper Adams – baritone saxophone
Wynton Kelly – piano
Sam Jones – bass
Art Taylor – drums
ジャッキーズ・バッグ Jackie’s Bag
そして Jackie’s Bag です。これはまたカッコいい曲ばかり!
Blues Inn
Appointment In Ghana
レフト・アローン Left Alone / Mal Waldron
この頃(1959年) マル・ウォルドロンのアルバム〈Left Alone〉 の1曲 だけを吹いたのですが、その演奏が決定的名演となり、日本での人気も確定したのです。
スゥイング、スワング、スゥインギン Swing, Swang, Swingin’
BLUNOTEからリーダーアルバムを出すようになります。
Jackie McLean:alto sax
Walter Bishop Jr.:piano
Jimmy Garrison:bass
Art Taylor:drums
I Love You
I’ll Take Romance
ブルーズニク Bluesnik
次はトランペットにフレディ・ハバード、ピアノにケニー・ドリューを迎え、タイトル通りブルース曲を中心にした超カッコいいアルバムBluesnik。
Goin’ Way Blues
Drew’s Blues
インタ・サムシン INTA SOMETHIN
ケニー・ドーハムとバンドを組みました。
Let’s Face The Music and Dance
Kenny Dorham& Jackie McLean
1961年サンフランシスコでのライブ この曲のはじめ、マクリーンが飛び出してくるところかっこいいです。
Kenny Dorham:tp
Jackie McLean:alto sax
Walter Bishop Jr.:piano
Leroy Vinnegar:bass
Art Taylor:drums
マタドール Matador
同じくドーハムとの「マタドール」
Beautiful Love
● BLUNOTEから次々とアルバムを出すマクリーンですが、全部は追いきれないので、特にすきなアルバム(曲)だけを紹介します。
レット・フリーダム・リング Let Freedom Ring
Rene
ジャックナイフ Jacknife
Lee Morgan, trumpet ; Charles Tolliver, trumpet; Jackie McLean, alto sax; Larry Willis, piano; Larry Ridley, bass; Jack DeJohnette, drums.
Jacknife
Blue Fable
ディーモンズ・ダンス Demon’s Dance
ヘンなジャケットのために避けてはいけません。これは名盤です。全曲聴き所があります。
Woody Shaw, trumpet, flugelhorn; Jackie McLean, alto sax; Lamont Johnson, piano; Scott Holt, bass; Jack DeJohnette, drums.—このメンツ期待を抱かせますよね。期待を裏切りません。(1967年)
Demon’s Dance
Sweet Love Of Mine
トランペットで参加しているウッディ・ショウの作です。親しみの持てるメロディでカバーされる曲となりました。
●この後もマクリーンの活動は続きます。
‛70年代以降はヨーロッパのレーベル SttepleChase から多くのアルバムを出しています。
いわゆる「ジャッキーマクリーンの名盤」と言われるモノはほぼ紹介できたと思いますので、
最後は日本のsomethin’else から出たNature Boy と、大西順子との共演盤の紹介で終わりたいと思います。
ネイチャーボーイ Nature boy
Jackie Mclean – alto saxophone
Cedar Walton – piano
David Williams – bass
Billy Higgins – drums
Nature boy
Smoke Gets In Your Eyes
ハットトリック Hat Trick /Jackie Mclean meets 大西順子
somethin’elseでの大西順子との共演盤、これがストレートに聴かせるいい演奏になりました。
Will You Still Be Mine
大好きなこの曲もやってくれています。
Sentimental Journey
最初の方でかけた「センチメンタル・ジャーニー」です。
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