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【墓碑銘】2020年に亡くなったジャズのミュージシャン16人(コロナ死6名を含む)

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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2020年という特別な年。

訃報が続きました。

ジャズ・ミュージシャンの死亡の情報も次々に入りました。

まだあと1か月を残していますが、既に分かっただけでもかなりの数のジャズメンが亡くなっています。

うち、6名がコロナ感染による死であることが報道されています。

完全ではないですが以下リストアップします。

ウォレス・ルーニー 

ウォレス・ルーニーWallace Roney、1960/05/25-2020/03/31)
トランペット・59歳  【コロナ死】

出典:Wikipedia

アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズでテレンス・ブランチャードの跡を引き継いだトランぺッターで、そのペットの音がマイルスに似ている(特にミュート・プレイが)と言われた。
ちなみに誕生日がマイルス(5月26日生まれ)と1日違い。
新世代トランぺッターの一人として期待されていたところのコロナ死でした。

リー・コニッツ

Leon Konitz (October 13, 1927 – April 15, 2020)

アルトサックス・92歳 【コロナ死】

レニー・トリスターノ・スクール門下生としてクールジャズでの白人のジャズマンとして目覚ましい活躍から始まって、とてもこの狭いスペースには書ききれない幅広い活躍を、死の直前まで続けた稀有のアルト奏者でした。

ジミー・ヒース

 

ジミー・エドワード・ヒースJimmy Edward Heath、1926/10/25-2020/01/19

テナーサックス・93歳

ベースのパーシー・ヒース、ドラムスのアルバート・ヒースとともにヒース3兄弟と言われた。
パーカッションのエムトゥーメはジミーの息子。

マッコイ・タイナー

マッコイ・タイナーMcCoy Tyner, 1938年12月11日 – 2020年3月6日

ピアノ・81歳


ジョン・コルトレーン・カルテットのピアニストとして有名。
他にも自己のトリオやバンドでも多くの録音を残している。
20世紀後半のモダンジャズピアニストの代表の一人。
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ゲイリー・ピーコック

Gary Peacock1935年5月12日 – 2020年9月4日

ベース・85歳

 

ピーコックについては記事を書いていますのでお手数ですがそちらを参照ください。
ゲイリー・ピーコックというベーシストの真実

エリス・マルサリス

Ellis Louis Marsalis Jr. (November 14, 1934 – April 1, 2020)

ピアノ・85歳 【コロナ死】

ウィントン&ブランフォード・マルサリス兄弟の父親。
自らもピアニストとして活動。
息子たちとの共演アルバムも出している。

バッキ―・ピザレリ

John Paul “Bucky” Pizzarelli (January 9, 1926 – April 1, 2020

ギター・94歳 【コロナ死】

ギタリストのジョン・ピザレリ、ベーシストのマーティン・ピザレリの父親。
若い頃から活躍し、バッキ―名義でのアルバムも出している。
また多くの歌手とコラボレーションしたアルバムが出ている。
奇しくもエリス・マルサリスと同日にコロナ禍で亡くなった。

ジミー・メリット

Jymie Merritt (May 3, 1926 – April 10, 2020

ベース・93歳

何と言ってもアート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズでの活躍で知られている。
メッセンジャーズ退団後も地味ながら長く活動していた。

ジミー・コブ

Jimmy Cobb (1929年1月20日 – 2020年5月24日

ドラム・91歳

歌手ダイナ・ワシントンの夫。
マイルス・デイヴィス・クインテットに加入。名作〈Kind Of Blue〉でもドラムを担当している。
その後も長く活躍し様々なプレイヤーの録音でドラムを叩いている。
21世紀に入っても自己のグループを率いて死の直前まで現役として活躍していた。
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ヘンリー・グライムス

Henry Grimes (November 3, 1935 – April 15, 2020
ベース・84歳 【コロナ死】

どちらかと言えば前衛ジャズ系のベーシスト。
しかし録音は少なくなく、メインストリームのプレイヤーとの共演も多い。
例えばリー・コニッツの〈Tranquility〉でベースを担当している。
マリガン、ロリンズ、M.タイナーとの録音も複数ある。
前衛系ではA.アイラ―、D.チェリー、A.シェップなどとの録音あり。

 

ジュゼッピ・ローガン

Giuseppi Logan (1935 – April 17, 2020

フリージャズのマルチリード奏者・84歳 【コロナ死】

←ジュゼッピ・ローガンはこの画像しかありません。
ESPから1964年に出たレコードThe Giuseppi Logan Quartetのジャケットです。このアルバム、ゲテモノではなく Giuseppi Logan: saxes,  Don Pullen: piano Eddie Gomez: bass Milford Graves: drumsというメンツで録音されており一部では高く評価されています。
その後ホームレスになっていたと言われています。上のヘンリー・グライムスとは歳も同じで音楽的傾向など共通点が多かった。
奇しくもグライムスの2日後に同じcovid-19のために亡くなった。

スティーヴ・グロスマン

Steve Grossman (1951年1月18日 – 2020年8月13日 )

テナーサックス・69歳

マイルス・デイヴィスのバンドにショーターの後釜として在籍。〈Bitches Brew〉〈A Tribute to Jack Johnson〉などのアルバムに参加している。
その後エルヴィン・ジョーンズのバンドに在籍、チック・コリア、ミシェル・ペトルチアーニとの共演、また菊地雅章・日野皓正など日本人プレイヤーとの共演も多い。

川崎 燎

川崎 燎(かわさき りょう、1947年2月25日 – 2020年4月13日

ギター・73歳

ギター奏者・作曲家。1947年2月25日、東京都杉並区生まれ。高校時代に演奏活動をスタート。日本大学在学中にジャズのグループを結成し、ジャズ喫茶などで演奏。卒業前後から活動を本格化させ、スタジオミュージシャンのかたわら、猪俣猛とサウンド・リミテッド、稲垣次郎とソウル・メディア、酒井潮グループ、自己のコンボなどで活躍。73年、ニューヨークに移住。ギル・エヴァンス、エルヴィン・ジョーンズ、チコ・ハミルトンらのバンドで各数年以上にわたり、レギュラーメンバーとして在籍・共演し、アメリカで演奏する日本人ミュージシャンとしての名声を確立。現在は北ヨーロッパのエストニアを拠点に活動中。⇒https://www.arban-mag.com/article/4169より引用

ジョージ大塚

ジョージ大塚 (1937年4月1日-2020年3月10日

ドラム・82歳

1950年代、サックス奏者の渡辺貞夫が率いる「コージーカルテット」でプロとしての活動をスタート。1965年には自身のトリオ「ジョージ大塚トリオ」で人気を博し、70年代にはジョージ大塚クインテットやフュージョン指向のグループ「マラカイボ」を結成。ロイ・ヘインズやジャック・デショネット、ジョン・スコフィールドといった海外の著名ジャズ・ミュージシャンとも活動をともにするなど、国内外でも活躍した。⇒https://www.arban-mag.com/article/52595より引用。

沖 至

 至(おき いたる、1941年9月10日 – 2020年8月25日

トランペット・78歳

沖至さん(おき・いたる=ジャズトランペッター)8月25日、居住先のパリの病院で死去、78歳。

 60年代からフリージャズの旗手の一人として知られ、ドラマーの富樫雅彦さん、ピアニストの佐藤允彦さんらと活動を共にした。70年代半ばにパリに拠点を移し、日仏を行き来した。--朝日新聞デジタルより引用

近藤 等則

近藤 等則(こんどう としのり、1948年12月15日 – 2020年10月17日

トランペット・71歳

多くの著名なアーティストとセッションを重ね、ノイズ、アンビエント、トランス等のエレクトリックサウンド手法を取り入れたオリジナリティ溢れる演奏は、国外でも高く評価されている。演奏ライブに留まらず、画家とライブペインティングを行うなどプロジェクトなども精力的に進めた。なお、参加したライブやレコーディングは膨大であり、山木秀夫 [dr]、酒井泰三 [g]、Reck [b]、富樫春生 [key]、ビル・ラズウェル [b]、ジョン・ゾーン [sax]、デレク・ベイリー [g]、ハービー・ハンコック [key]、ペーター・ブロッツマン [sax]、DJ-KRUSH、栄芝[小唄]等。

80年代に結成したIMAバンドで一世を風靡し、1993年(平成5年)にはアムステルダムへ拠点を移し、東京とアムステルダムを行き来しながら「地球を吹く」プロジェクトに取り組む。2012年(平成24年)より日本を活動拠点とし、翌2013年(平成25年)、ドキュメンタリー映画『地球を吹く in Japan』を発表。ーーWikipediaより引用

まとめ

2020年が始まる時、筆者は今年は東京オリンピックとアメリカ大統領選とショパン国際ピアノコンクールの年だなあ、と思っていました。それがこんな年になろうとは。(米大統領選以外は延期となりました)

コロナ死もありましたが、ジャズメンの訃報も例年より多く感じました。

●ジャズでは他にも
ライル・メイズ(66歳・ピアノ、シンセサイザー)
アニー・ロス (89歳・ヴォーカル)
アイラ・サリヴァン(89歳・トランペット)
リッチー・コール(72歳・サックス)
キース・ティペット(72歳・ピアノ)
ルイス・ヴァン・ダイク(78歳・ピアノ)
古谷充 (84歳・サックス、ヴォーカル) など

●ジャズ以外でも
ケニー・ロジャース(81歳)
リトル・リチャード(87歳)
弘田三枝子(73歳)  などの訃報がありました。

レクイエム / チャールズ・ロイド

Charles Lloyd チャールズ・ロイド(1938年生まれ)が演奏するレクイエムです。

Rest In Peace 

読んで下さってありがとうございました。Thank you for visiting the site.

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