8/30プレバト俳句・お題は「夏休みの終わり」・フルポン村上と東国原がともに昇格

【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
2018年の夏、8月も終わりですね。
8月30日のプレバト・俳句
お題は「夏休みの終わり」
Contents
出演者
・加藤一二三
ひふみん初登場、将棋界からも勿論初登場です。
・渡辺えり
・西川貴教
・武井壮
・白鳥久美子 (たんぽぽ)
の5人です。
かなりいい句が出て、接戦になる模様です。
■特待生昇格試験
・東国原英夫 名人10段
・村上健志 名人5段(フルポン)
先の「炎帝戦」では不名誉な最下位に沈んだ東国原英夫10段が名誉回復できるか?
但し1字でも添削が入ると降格という、厳しい永世名人への道となるそうです。
査定結果速報
才能アリ!が3人もいるというハイレベルな戦いです。
3位 武井壮
NHKの俳句の番組にも出て俳筋力がついたという武井。
夏逝くや 離郷の尾灯 連なりて
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行く夏や 離郷のテール ランプの列
先生:離郷という言葉で状況がわかる。「尾灯」で映像が見える。
惜しいのは「逝く」と「離郷」がイメージが近い言葉。「逝く」の方を普通にした方が「離郷」が生きる。
下5はあえて字余りに。ラ行の音を連ねた。
4位 西川貴教
近江富士 鮎の友釣り 里帰り
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近江富士 過ぎ鮎釣りの 川を過ぎ
先生:ブチブチと切れる3段切れとなっている。
切れのない形で添削した。
「過ぎ」を重ねた。
2位 白鳥久美子
発車ベル 秋風めくる 参考書
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参考書 手に秋風の 発車ベル
東国原:擬人化「秋風めくる」がちょっと気になる。
先生:発車ベル、秋風、参考書という3つの言葉がいい塩梅で配置されている。
東国原が言うように「めくる」は解消したほうがいい。
下手な擬人化はやるなということ。
5位 加藤一二三
江ノ電に 夏のりて見る 海景色
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江ノ電の 夏よ対局 なき日々よ
先生:余りにも要らない言葉が多い。
「に」「海景色」「見る」が要らない。残るのは「江ノ電」と「夏」だけという句。
作者がわかったので、その心境として添削してみた。
1位 渡辺えり
生きる人も死んだ人も 宿題かかえ 走る江ノ電
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直し無し
自由律で季語も無い句。
浜田からどうか?と聞かれた村上「ムリムリムリ・・・」
先生:好きか嫌いかで言えばこういう句は好きではない。
しかし、詩の核はしっかりとある。評価せざるを得ない。
才能があるものはそうはっきり言うしか無い。
これが舞台になるなら金払って見にゆく。
特待生昇格試験
村上健志
八月の 海を置き去る バイクかな
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直し無し
先生:この句のポイントは「置き去る」と「かな」の関係
結果、1ランク昇格!名人6段へ
先生:「八月」という季語は戦後、重層的な深い意味を持つようになってきている。
「かな」の使い方が良くわかってる。きちんと合っている。
単なる詠嘆ではなく、まるで問いかけるようなニュアンスがある。
いよいよ名人の風格が出てきた。(と絶賛)
東国原英夫
草茂る 洞窟のこと 多言せず
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直し無し
東国原:「秘密にする」でも良かったが「多言せず」という強い散文的な言葉を使った。
査定結果:1つ前進!
先生:語らないで伝える力がある。
「多言せず」という言い切りの表現。「草茂る」という季語が全てを支える。
見事な作品。
東国原:ひとつ殻を抜けたような気がする。(と喜びを表現)
まとめ
という訳で、渡辺えりが自由律で無季という難しい手法を使いこなして、接戦を抜けて1位を取りました。
名人、村上健志、東国原英夫はともに見事な句で昇格しました。
俳句のレベルが、益々上がっているようです。
素晴らしいですね。