キスマイ千賀建永が見事な句で夏井先生を泣かせました・2018新年プレバト俳句第1弾・名人特待生スペシャル「冬の冬麗戦」
*使用画像は番組HPより引用
あけましておめでとうございます。
新年1回目のプレバト・俳句です。
2部構成で、
1部:番組対抗戦 お題は「初詣」
2部:名人、特待生スペシャル「冬の冬麗戦」 お題は「雪と青空」
とのこと。
司会はこの二人です。
豊崎由里絵アナと浜田雅功
◯夏井いつき先生に異変が!
Contents
冬の冬麗戦出演者
8人参加(段位順)
梅沢富美男
藤本敏史
横尾渉(Kis-My-Ft2)
村上健志(フルーツポンチ)
石田明(ノンスタイル)
千賀健永(Kis-My-Ft2)
中田喜子
千原ジュニア
*名人、東国原英夫が出ませんね。
番組始まりましたらここで速報します。
まずは番組対抗戦からです。
人気番組対抗戦 査定結果速報
各人気5番組から一人づつが参加とのことです。
お題は「初詣」
3位→4位→5位→2位→1位と発表です。
3位 「アンナチュラル」 池田鉄洋
決意をも かじかますな 初手水
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決意かじかますな 今朝の 初手水
梅沢名人、先生:中7が一音足りない。
句またがりの手法で添削。
4位 「きみが心に棲みついた」 吉岡里帆
寒空に みくじの花や 夢満開
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寒空や 夢咲くように みくじ咲く
先生:何故凡人は夢満開といいたがるのか。
添削句、「夢」は残して「咲く」をリフレインさせた。
吉岡:勉強不足でした。すみませんでした。ーーと何故か謝る。
5位 「S☆1」 松田丈志
初詣 飛躍を誓い 記す絵馬
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初絵馬の 飛び立つ如く 風に鳴る
千原ジュニア:人はそれを絵馬という。(絵馬の説明ですね。)
先生:要らない言葉だらけ。
添削すると本人の言葉は何もないが・・・
2位 「アッコにおまかせ!」 斎藤司
かじかめる 契りの指輪 包み込む
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指輪の手包む かじかむ手を 包む
先生:「契り」という言葉は陳腐という感性を持って欲しい。
指輪というものが既にそういう(契り)意味を含んでいる。
1位 「プレバト!!」 千原ジュニア
トランプを 一旦伏せて 初詣
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トランプを 伏せて初詣へ 繰り出す
先生:「一旦」という言葉のニュアンスが、話を聞くとちょっと違うようなので、添削のようにした。
◎まあ、プレバトチームは勝って当然ということでしょう。
(*余計なことですが、今トランプというと、どうしてもドナルドのことを思いますね)
◎さて本日のメインイベントです。
冬の冬麗戦 結果速報
「冬麗」とは冬の季語、冬晴れのうららかな様子。
みんな「東国原英夫が逃げた」と合唱。
*みなさん、着物で勢揃い!
お題は、「雪と青空」
フルポン村上:「最初見た時、国旗かと思った」
5位 村上健志
春永や サイドミラーの 透ける空
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春永や サイドミラーの 小さき空
先生:春永という季語、よく勉強しているなと。
しかし、弱点があるとすれば「透ける」という描写。曖昧か?
どんな空なのか。 単純には「サイドミラーを 走る空」でも良かった。
4位 中田喜子
中田(4位という結果に)悔しがる。
くら谷を 震わせたるや 雪の声
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直し無し
先生:十分良い句。
くら谷:深い切り立った谷
雪の声:これ全部で季語:樹木などに積もった雪が落ちる音
先生:添削というより、本人が表現したかったことが、これでいいのかという確認の作業になる。「たる」は完了、一瞬の静寂。
◎これで4位とはレベルが高いと、みんなの声。
6位 石田明
冬青空 吉のおみくじの 余白
⇩
冬青空 吉のみくじに ある余白
先生:色の対比をさりげなくやっている、青と白。
6・8・3の破調句としているが、その調べが内容と合っていない。
「おみくじ」を「みくじ」として「余白」の前に「ある」の2字を入れるときれいに整う。
石田句では感心しませんが、添削のようにすると、驚きの秀句になりますね!
6・7・5でも違和感無しです。
2位 藤本敏史
船長の 側にペンギン 日向ぼこ
⇩
直し無し
村上:日向ぼこが季語?→藤本:冬の季語です。
村上:かわいいのやらせたらフジモンさん。しかし、これで2位なら誰が梅沢を倒すのか?
梅沢を倒すのは・・・
先生:発想の飛躍は褒めるしかない。驚いた。
8位 千原ジュニア
新雪に 放物線の 飛ばし合い
⇩
新雪に 交わす 放物線の尿
千原の説明だと、放物線は立ちションだと。
藤本:雪合戦かと思った。季語にションベンかけてるのはイカンのじゃない?
先生:俳句でやっていけないことは何もないのだが、これは詩情が全くない。しかも、意図が伝わってない。
千原ジュニア:すみませんでした。–と謝るしかないジュニアでした^^
3位 梅沢富美男
梅沢名人:フジモンの下かい、冗談じゃないぞ!と吠える
ざくざくと 空切りひらく 雪下ろし
⇩
直し無し
浜田:村上、言うたれ!
村上:アイディアが足りないと思います。(!!)
先生:ざくざくという当たり前のオノマトペでも語順で何とかなる。
直す必要はないが、その分発展性もない・・・という句。
ーーーーー
◎キスマイ対決!
これでキスマイの二人、横尾と千賀が残りました。どちらが1位を取るのか?
7位 横尾渉
産ぶ声や 皆の顔が 冬暖か
⇩
産声や 冬暖かき 顔々かお
浜田:村上どう思う?(浜田がいちいち村上にコメントを求める)
村上:なんかがダメなんだと思います。(!!)
◎そして、千賀が一位の座に座ります。
1位 千賀建永
雪原や 星を指す 大樹の骸
⇩
直し無し
浜田:村上どうですか?
村上:いいところがたくさんあると思います。(!!!)
千賀:大樹が星に憧れるイメージ。
先生:自分の句を理論的に説明できましたね。
千賀:今まで背伸びしていた。今回自分の中で一番素直な句。
先生:(雪原、星、指す、大樹、骸)と一語一語出てくるたびに光景が少しづつ動く。最後は美しい絵画のように1枚に入っている。
しかも5・5・7の調べが見事な緊張感を呼んでいる。
文句なし1位の見事な作品に、夏井先生「頑張った子はエライ!」と激賞。
(*夏井先生は添削する時は誰の句か分かっていないので、驚いたようです)
千賀嬉し泣き、夏井先生もらい泣き。
感動のシーンでしたよ!
まとめ
◎千賀の句、見事でしたね。
名人や先輩たちを抑えて、冬の冬麗戦を制しました。
・筆者は秋の金秋戦で横尾渉が作った句
「千年の 樹海の風と 枯葉の香」を思い起こしました。
いやいや、それを遥かに超える感動句でした!
・横尾と張り合うのではなく、素直になって作った句がこのような美しい句となったのですね。うーん、素晴らしいです。
エラソーなこと言いますが、筆者も最初から見ていますが、ここまで成長するとは思いませんでした。果たして名人にまで駆け上るのでしょうか?今後のケント(?)にも期待です。
◎2位になった藤本敏史の句ですが
夏井先生は発想の飛躍を褒めるしか無いと言ってありましたが、筆者(私)は全然こころが動きませんでした。
「船長の側のペンギン」と言われても「またか」という陳腐感しか持てませんでした。もうディズニー風(?)の作風には飽きましたねぇ。
しかも、作者の意図なら「側の→傍の」じゃないでしょうか?
◎3位の梅沢富美男句もありきたりな感じですね。
あきたりないーーです。梅沢らしくない普通句ですね。
◎横尾渉にはいつも感心することが多いのですが、今回は明らかに失敗作でしたね。
◎千賀の句は2位3位より10倍良かったです。
Kis-My-Ft2という私が貶しまくっているジャニーズ事務所のグループから横尾渉、千賀建永という才能が出てきたことに驚き、感心しています。
◎トリビア:優勝者が席に向かう時かかる音楽はエルガーの「威風堂々」です。この番組けっこう音楽に凝っているようです。
ビリの人の場合はバッハ「トッカータとフーガ」ですね。
(チャララ~、です)
◎これで四季の俳句王者が揃いました。