12/27今年最後のプレバト俳句は冬麗戦の予選会・8人の特待生が争う・お題は「年末の満員電車」

【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
12月27日の「俳句の才能査定ランキング」は
2018年最後のプレバトです。
番組予告を見ると、冬の特番「冬麗戦」の1回目(予選)になるようです。
本戦(?)は年またぎで1月3日(3時間スペシャル)に放送されるようです。
(いまいちわからないところもあります)
予選は名人以外の特待生8人によって争われ、上位4人だけが本戦に進み、
待ち受ける名人5人と戦うことになるようです。
(ただ12/27にどこまでやるのかがはっきりしません。また本戦になればお題は変わるのでしょうか?)
ともあれ、 お題は「年末の満員電車」
Contents
出演者
出場特待生
・中田喜子
・千賀健永 (Kis-My-Ft2)
・ミッツ・マングローブ
・立川志らく
・石田 明 (ノンスタイル)
・千原ジュニア
・松岡 充
・岩永徹也
名人
・梅沢富美男
・東国原英夫
・藤本敏史 (FUJIWARA)
・村上健志 (フルーツポンチ)
・横尾 渉 (Kis-My-Ft2)
*昨年の「冬麗戦」覇者は千賀健永でした。
査定結果速報
8人中4位までが決勝進出できます。
4位 千賀健永 (決勝進出)
犬ひとり 霞が関は 大晦日
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直し無し
千賀:「犬ひとり」と擬人化をした。
先生:普通なら「犬一匹」となるところを「犬ひとり」としたところが味わいが出て面白い。
霞が関の大晦日 と
霞が関は大晦日 の2択だが、「は」と強調、限定することが成功している。
7位 松岡充 (予選敗退)
地下鉄を 這い出吸いたる 冬銀河
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地下鉄を 這い出て冬銀河 吸い込む
梅沢名人:理解に苦しむ困った句だ。
先生:這い出る という複合動詞はとても良い。
発想はいい句、問題は語順。このままでは誤解を生みそう。(タバコでも吸うのかと)
語順さえ添削のように直せば決勝圏内だった。
6位 岩永徹也 (予選敗退)
雪明かり 辿り夜汽車は 寝床へと
⇩
雪明かり 辿り夜汽車は 眠りへと
梅沢名人:単純に 眠りつく とかでいいじゃないか。
先生:美しい光景を描こうとしている。
引っ掛かるのは「寝床」という車庫の比喩。
添削句のように(おっちゃんが言ったように)単純に「眠りへと」としたほうがキレイ。
もったいなかった。
2位 ミッツ・マングローブ (決勝進出)
吊り革の師走 遠心力に耐へ
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直し無し
先生:言葉を並べるだけで読者がありありと追体験できる。
8音+9音の破調も良く合っている。
腕を上げましたね。
1位 中田喜子 (予選通過)
連覇のさきぶれ 沸き立つ初電車
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直し無し
中田:お正月に秩父宮ラグビー場での準決勝戦に向かう車中での経験を詠んだ。
先生:ラグビーと書いてない。読者の想像にまかせている。
最後の「初電車」という季語が見事に立ち上がってくる。
8音+9音の破調も見事。気持ちのいい句だった。
8位 石田明 (予選敗退)
電車吐きたる 人人人人人 年の果
⇩
年の果 電車は人を 吐く吐く吐く
石田:人人人人人を「ととととと」と読ませる。
藤本:(苦笑)ワカラン・・・
東国原:面白いチャレンジと思う。
先生:字面を見ると「人人・・・」はどうしてもヒト、ヒト・・と読んでしまう。
「年の果」という重みのある季語を最後に置いたのも疑問。
作者意図を汲んで、添削のように変えた。
5位 立川志らく (予選敗退)
働くと 書くだけの為 日記買う
⇩
働くと 書く為だけの 日記買う
「日記買う」が季語
先生:生活者の実感があって、しみじみと良い。
小さなミスは語順。散文的になっているのを、語順を変えることで解消できる。この語順にすると「書く為だけの→日記」と自然に繋がる。
志らく:収録前にトイレの中で気づいたが時既に遅しだった。
3位 千原ジュニア (決勝進出)
ヘビメタの 担ぐギターと 破魔矢かな
⇩
直し無し
千原:ヘビメタ男がギターを背負いながら破魔矢も持っているギャップを詠んだ。
藤本:ナナハンからヘビメタに行きましたか!いいですね!
先生:ヘビメタ、ギターと破魔矢の対比がいい。
意外性の対比を仕込みながら「かな」という押さえで季語が効いている。
■中田喜子、ミッツ・マングローブ、千原ジュニア、千賀健永の4人が決勝進出となりました。
次週1月3日に上記4人に名人5人を加えた9人で「冬麗戦」決勝が行われます。
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ニュース【夏井いつき先生が、紅白歌合戦の審査員として出場するそうです】
2018年(平成30年)これで終わりとなりました。
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