7月5日プレバト、新特待生誕生!中田喜子は女性初の名人になれるか
【特記無き全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
7月に入って初めての
プレバトー俳句の才能査定ランキングです。
お題は「かき氷」
Contents
出演者
・熊谷真実
・岩永徹也(MENSA会員にしてJAXAの宇宙飛行士適性試験を受けオールトリプルA の評価を受けた)
・徳光和夫
・浅利陽介
・尼神インター・誠子
特待生昇格試験
・千原ジュニア (特待生4級)
・中田喜子 (特待生1級)
◎「新特待生誕生」と予告にあります。
特待生になるのは次の3人の中からでしょう。
◎そして現在1級の中田喜子が悲願の名人に昇格できるのか?
*番組が始まり次第ここで速報します。
査定結果速報
3位 尼神インター 誠子
好きなのに 溶ける言葉と 氷水
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片恋や 溶ける言葉と 氷水
千原ジュニア:氷水?かき氷でいいんじゃないか?
中田:私にもこういう時代がありました!
先生:氷水に季語としてかき氷の意味があるからいいが、かき氷の方がわかりやすいか?
「溶ける言葉と 氷水」には詩がある。
問題は「好きなのに」:俳句は因果関係を説明することを嫌う。
4位 浅利陽介
かき氷 先取りし過ぎた 外は雨
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外は雨 されど我らの かき氷
先生:「先取りし過ぎた」は余計な説明。
これでは季語の「かき氷」にがっかり感しかない。季語に敬意を。
2位 徳光和夫
路地裏の 記憶をたどる かき氷
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(参考)
路地裏の 記憶かき氷は 甘し
先生:とても、おだやかに丁寧に詠まれている。
しかし、季語を具体的に描写することでより鮮明な句となる。
5位 熊谷真実
長瀞に 滑る小舟の 氷飛沫
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長瀞の夏よ 氷のごと飛沫
熊谷:長瀞は地名、ライン下りで有名。
中田:すべっちゃいましたねー。氷は冬の季語
先生:凝りに凝っているうちに季語を忘れた例。季語は何?と考えれば気づくはず。これでは極寒の中命がけのライン下りの句になっている!
長瀞(ながとろ)という地名は信じる。
氷のごと と比喩にするしかない。
1位 岩永徹也
かき氷 思ひ出に色 加えたり
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かき氷 思ひ出に色 加へたり
千原ジュニア:しゅっとした男前な俳句やなー!
先生:シンプルな言葉だけで出来ているが、世界、奥行きがある。詩として成立している。かき氷という言葉の懐かしさも見事に表現。
直すなら1点だけ。歴史的仮名遣いを使うならもう1箇所もそれで統一すべき。
岩永徹也これで4回連続で「才能アリ」
先生:よって、特待生に昇格して苦労してもらうしかない!
特待生昇格試験
千原ジュニア
家族旅行 上がる花火に ジロ逃走
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家族旅行の 花火にジロの 遁走す
千原:家族旅行に連れていった犬がジロ。
先生:評価のポイントは「上がる」
査定結果は現状維持
全体が散文的、詩的になるように添削した。
「遁走」と言う言葉を使うと、ユーモラスで可愛くなる。
中田喜子
削氷の けづりし音や 海に消へ
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削氷の 音や光れる 波に消ゆ
査定は現状維持
先生:俳人の耳が作った作品。削氷は優雅な言葉。
ただ小さな問題点が4つある。
1.削氷とけづるを重ねる意味があるか?
2.けづりし は過去形→結局「けづりし」を止めれば2点解決する。
3.消えるのは海へ?波ではないか。(音と波のイメージのつながりも出る)
4.消へ→消ゆ
添削句、これなら、きれい!名人になれた。
まとめ
特待生に昇格したのは岩永徹也でした。
中田喜子の名人昇格はお預けになりました。
(中田、泣いてました)
★夏井いつき先生の新刊です。