5月24日プレバト俳句・梅沢富美男が名人10段に挑む、一方特待生松岡充は?
【特記無き全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
そろそろ梅雨入りかという5月下旬のプレバト
ーー俳句の才能査定ランキング
名人9段の梅沢富美男が登場して名人10段に挑みます。
お題は「新緑の高尾山」
画像出典:YouTube https://www.youtube.com/watch?v=z_HEnqMzlzo
Contents
出演者
・森公美子 (初出場)
・田中瞳 (初出場)
・六平直政(「むさか」と読むそうです。「むひら」か「むつひら」と思ってました)
・板尾創路(いたおいつじーーこの人の名も「そうじ」かと思っていました)
・岩永徹也
・松岡充 (特待生5級) 初の昇格試験
・梅沢富美男
査定結果速報
はじめに梅沢が吠える。
「私は嫌われている」と拗ね、「この番組が国民的人気番組になったのは誰のおかげと思っているのか。恩を忘れやがって」と吠えまくる。
4位 田中瞳
記念写真 白い歯映ゆる 青い夏
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青い夏 記念写真の 歯の白し
青い夏 記念写真の 子らの笑み
先生:「映ゆる」が一番凡人らしい。
問題点は夏、写真、白い歯の3点セットが凡人。映ゆる は要らない。
「青い夏 記念写真の 歯の白し」でもいいのだが、何だかハミガキのCMみたいになる。
3位 板尾創路
新緑が レイバンそっと 外させる
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新緑の 眩しレイバン 外し見る
梅沢:「そっと」は要らないんじゃないか。レイバンがいい!
松岡:レイバンはサングラスだから夏の季語とすると季重なりかと思うが、商品名にすることで避けているのが巧い。
先生:凡人は音数合わせで3字なら「そっと」2字なら「ふと」を使いたがる。
特待生二人の意見は正しい。
2位 岩永徹也
石段を 200数えて 夏の空
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二百段目の 夏空が そそり立つ
梅沢:200という数字でなく漢字にして欲しかった。
先生:正しいです。ダメということはないが、あえて200という数字にする意味はない。
階段を数えることに句の三分の二を使っているのが勿体ない。主役は夏の空。
上5中7を短く、添削句にすることで見た光景を映像に出来る。
5位 六平直政
油蝉 じいじじいじと 笑う孫
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じいじじいじと 孫も油蝉も 笑う
梅沢:孫というテーマ選びで失敗している。先生がそう言っている。
先生:孫ほど可愛いものはない。孫の句が悪いわけではない。
先生:結局、孫になって、季語の蝉が置き去りになっているところが問題。
じいじじいじ という音をアタマに持ってくることで、蝉と孫の両方にかかるオノマトペが生きる。
1位 森公美子
森は先生の本を買って熟読したと語る。
男坂 追い抜かれ行く 夏帽子
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男坂 夏帽の子の 追い抜かる
男坂は急な坂道で、女坂は緩い坂道のこと。
先生:きっちり伝わる句にはなっている。ただ本人の説明を聞くと男の子のこと。だったらそれは簡単に入るので入れた方が良い。
ここで梅沢名人より夏井先生の新刊案内がありました。
夏井先生:アリガト。
特待生昇格試験
松岡充
石段を 帰る石竜子や 星一つ
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石段を 走る石竜子や 星一つ
先生:ポイントは「星一つ」
結果、1ランク昇格!
先生:時間と空間の把握が見事。
トカゲは一般的な表記「蜥蜴」という漢字を使わないで「石竜子」を使ったことで石段とも呼応している。よくこれを見つけました。
「星ひとつ」で夕暮れと分かる。この言葉で時間と空間の拡がりが分かる。
惜しいのは「帰る」という擬人化は異質。「走る」としたほうが良い。
しかし、よく勉強している。嬉しい。
梅沢富美男
木漏れ日を 蹴散らし子らは 夏に入る
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夏来る 子ら木漏れ日を 蹴散らして
梅沢:東君やフジモンは俳句じゃない!これが10段の句!
先生:ポイントは語順の是非。
結果は現状維持
先生:木漏れ日は時候の季語。
気になるのはハツラツとした句のはずなのにハツラツ感が足りない。
季語がイキイキしていない。
「夏に入る」がたるんでいる→「夏来る」がいい。
「オレの努力をどうするんだよ」とごねる梅沢を夏井先生が「黙りなさい!」と一喝して終わりました^^
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梅沢富美男の10段昇格はおあずけ。
代わりに(ミュージシャンとしては初めて)松岡充が特待生4級に昇格しました。