ジャズの名盤:定番の素晴らしい3枚〈GROOVY〉〈Quiet Kenny〉〈Cool Struttin’〉
JAZZが好きな方なら誰でも知っている定番の名盤があります。
有名過ぎて、却って「いまさら」と聴かれないという現象もあるようです。
そんなアルバム3枚を改めて聴き直して、その名盤である所以を確認してみたいと思います。
取り上げる3枚は次の3枚です。
・GROOVY / Red Garland レッド・ガーランド
・Quiet Kenny / Kenny Dorham ケニー・ドーハム
・Cool Struttin’ / Sonny Clark ソニー・クラーク
書いている私もこれらの3枚を聴くのは久しぶりでした。
GROOVY/ レッド・ガーランド
筆者の好みで3曲目 Will You Still be Mine ? をアップさせてもらいました。
ガーランドの華麗なピアノはバラード演奏でその真価が生きるのですが、このような早めの演奏でも実に楽しいのです。
Quiet Kenny / ケニー・ドーハム
Tommy Flanagan (piano)
ドーハムのワン・ホーンにトミー・フラナガン、チェンバース、テイラーのトリオというのも人気でしょう。
曲はどの曲もいいのですが、ドーハムが作った〈Lotus Blossum・蓮の花〉が一番有名でしょうか?
それは勿論最高なんですが、
ここではブルース曲〈Blue Friday〉の渋い演奏を聴きました。
ドーハムの演奏はほとんどが「渋い」演奏ですね。
「訥々とした」という形容詞が付くことが多いのですが、他のアルバムでは結構ハードにアタックしているものもありますので、渋いだけのトランペッターではありません。
このアルバムではフラナガンの品格のあるピアノも聴きどころでした。
Cool Struttin’/ ソニー・クラーク
はい!ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」です。
名盤中の名盤です。ジャケット・デザインでも有名です。(特に日本での人気がアメリカ本国を上回るようです。ソニー・クラークという人自体がアメリカでは知らない人が多いと聞きました)
Sonny Clark (Piano)
Jackie McLean (Alto Saxophone)
Art Farmer (Trumpet)
Paul Chambers (Bass)
Philly Joe Jones (Drums)
私的には、聴きどころは哀愁のピアニスト、ソニー・クラークの演奏、そしてジャッキー・マクリーンのアルトサックスのファナティックな演奏に尽きる気がします。
いや、アート・ファーマーのペットも忘れてはいけないですね。
1曲目〈Cool Struttin’〉~2曲目〈Blue Minor〉の流れが圧巻です。
2曲ともS.クラークの曲であることを思うと、その31歳という早い死が残念です。もっと生きていれば、このような名曲が他にも生まれていたはずです。
その2曲を続けて聴きましょう。
それにしてもこのメロディはジャズ的哀愁に溢れていますね。
まとめ
有名な3枚のアルバムを聴きました。
3枚とも人気があるはずですね。
初めの2枚はベースがポール・チェンバース、ドラムスがアート・テイラー。
そして3枚目はベースはやはりチェンバースでドラムスがフィリー・ジョー・ジョーンズでした。
ピアノがレッド・ガーランド→トミー・フラナガン→ソニー・クラーク。
録音されたのは1957~59年でした。
この時代の音楽が不滅の人気を誇るのも分かります。
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