今夜(6/11,21:00~)放送、NHKスペシャル「不寛容な社会」に注目している
新聞によると今夜のNHKスペシャルは
『炎上が相次ぐニッポン、社会が”不寛容”に!?
不謹慎狩り、過剰配慮、いま何が起きている?』
となっています。
この内容は私が最近感じていることに近い気がするので、どんな放送になるのか注目しています。
私が何となく感じていたことは以下のようなことです。
テレビを見る前に感じていたこと
●基本的には世代論で語ることは余り意味がないと思っている。
(いつの時代にも、いい人も悪い人も、優秀な人もそうでない人も、気配り出来る人もそうでない人もいる)
●私は団塊世代のおじさんですが、最近の「若い人」(この書き方、上に書いたことと矛盾しますが、便宜的に使います)に感じることをいくつか列記します。
○概して真面目である。
○「いい人」が多い。私が若い頃に比べると、みんな「いい人」で「常識をわきまえて」いる。
↓
○しかし、本心はどのように思っているのか分からないところも感じる。
○まわりへの気配りが出来る人が多い。
↓
○まわりの反応を非常に気にする。
○もちろん「気配り」出来ることは良いことでしょう。しかし気配りし過ぎて、本来の自分の望むことが後回しになる・・・というのは「老人の思想」のような気がするのですが・・・。
○規則・ルールを良く守る。
↓
○規則・ルールを守らない人を責める。
○「空気を読む」ことがうまい。
↓
○「空気を読まない人」には不寛容である。
○ことを荒立てないで、その場の雰囲気を丸く収めることばかりに気を使っているように感じる。
○社会の常識や規範に対して、反抗しない。あるいは反抗しないことにしてる。
○今の日本社会は過剰に「自主規制」してしまい、価値観を画一化して、多様な価値観や生き方を認めない方向に自らを押し込んでいるように感じる。
(「破天荒」が許されるのは芸人くらいーーこれはジョークですが)
一方ではユニークな活動で頑張っている若い人もいる。
しかしそれはほんの少数であり、だから報道されるのではないか?
一般論では、やはり「堅苦しい社会」が主流と思われる。
○今の若い人にとって、日本社会は「息苦しく」「生きにくい社会」ではないのか?
○過剰な「就活」や「婚活」にも、まわりに乗り遅れないように!という焦りを感じる。
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●↑のような感覚を漠然と感じていました。
自分の若い頃に比べて、今の若い人(便宜的に使っています。今の日本人くらいの書き方のほうが良いのでしょうが)は感覚的に「不自由」ではないのか、と感じています。
もともと日本社会は
「和をもって尊しとなす」であり
それは日本という国の美点、特質なのですが、
それが「生きにくさ」になるようでは本末転倒だと思うのです。
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以上のような思いで、この番組を見るつもりですが、
どのような内容になるのか・・・分かりません。(見てがっかり、かもしれませんが)
番組を見た後でまた書きたいと思っています。
追記)
私の上に書いたような感覚の原点は、海外生活から日本に帰ってきた時に感じた「息苦しさ」です。
海外生活は(たったの)7年間でしたが、日本はこんなにも「息苦しいほど、規範を押し付けてくる社会だったのか」と浦島太郎のように感じた経験がありました。
その時、「日本人は怖い」とさえ感じました。
もう少しテレビを見る前に、この件への疑問点を追記します
*やはり世代論ではないですね。日本社会そのものの問題でしょう。「今の若い人」という表現は適切ではなかったと思います。(その辺もTVで語られるか、興味があります)
【疑問点】
●現代日本の風潮なのか? それとも、もともと日本はそうだったのか?
●少なくとも昭和の時代は今より、緩く、より寛容な時期だったという実感がある。
何故、何時からこんなに窮屈になったのか?
例)喫煙についての近年の物凄い反発・規制
私が若いころは、どこでも煙草が吸えました。あらゆる乗り物の中(電車、バス、飛行機〈どの乗り物にも灰皿が付いていました〉)、映画館、町中での歩き煙草。
今や喫煙者はほぼ犯罪者扱いです^^
●では、何故、今特にこのように「不寛容さ」が目立ち始めたのか?
●日本人は何故自分と異なる考え方、行動をする他人を許せないのか?
*昔から言われる「島国根性」「ムラ社会」もあるだろうが、それだけではない?
*日本では本当の個人主義が育っていないから?
●それらの事象とネットとの関係は?
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今見ています。
・二宮金次郎を座らせるなんて・・・お笑いだ。
文句言われる前に座らせたって、歴史を修正するようなもの。
・昆虫が気持ち悪いから教科書から消える? おいおい
・クレーマー問題ーークレーム起きないように萎縮する
・やっぱりSNSが良くない?⇒過剰に反応する
過剰反応社会⇒自粛してしまう 萎縮する
(今までのところ、マイナスなことばかり)
・メディアの萎縮、言いたい事が言えない
・便利だけど息苦しい国(鴻上尚史)ーー この意見は 言い得ている
・東京オリンピックエンブレム問題(炎上) →悪いことだけど、みんなであんなにバッシングすることはない(みんなで一緒に責める という怖さ)個人に対する過剰な制裁
何様だ!(厚切りジェイソン)
・中野先生 :攻撃してドーパミンがドバーっと出る(中毒性が高い)
正義感
↑ これがまずい! 正義の御旗さえ立てれば怖くない
みんなで責めれば怖くない
そもそも今の日本社会にイライラしているということが根底にある
こころにゆとりを持ちにくいことが →正義感に火をつける
・ネットでつながり易くなった、その結果
鴻上尚史:プラスにもマイナスにも加速してゆく
インターネットが深めているのは?(テレビ投票結果)
→理解44%、対立56%
自分が見たい意見だけを見ている(D.スペクター)
・日本はストレス社会だ
ストレスを与えあって自己満足している
・番組に出ていた、森本さんというおじさん あんた言ったことおかしい(自分の良心?)ーー→わたし・・不寛容になってる・・・
・デイヴスペクターの話、 面白いーー自分のなりすましが自分より面白い
・青シャツ、黄色いシャツ の実験(by中野さん)同じシャツを着るだけで同胞意識→同質性を高める
【同質性を乱すこと →悪】 と考えることが問題
・森達也(映画作家)オウム事件、地下鉄サリン事件ーーーそれは卓見だ!確かに日本人の精神構造に影響があった
ネットはそれ(排斥し憎悪する)を加速させるだけ
空気を読む それ自体はいいこと
→読んだ空気に従え が悪い (津田)
・人間はもともと不寛容
不寛容であることを認識して・・・ひけめ、うしろめたさを持つべき
まとめ
残念ながら・・・
1.『人間はもともと不寛容なもの
↓
(日本人は特に)
2.ネットはそれを加速させる』
という意見が大きくクローズアップされた点でした。
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*最後D.スペクターが激しくスベッテました。 農家の人が「イイね(稲)」→しーーーん
*何だか2チャンネルみたいになってしまいました。
本来こういうことにはTwitterとかが向いているのでしょうが、おじさんTwitterできないもので・・・
*番組の時間が短かったせいもあって、何だかネットの悪い側面が強調された印象で終わってしまった感がありましたが、決してそういう結論ではなかったと思います。
番組としては、最初懸念した通り、突っ込み不足だったと思います。
◎言葉を羅列しただけの、まとまりのないリポートになってスミマセン。