「目撃!日本列島」自閉症の息子に残す道・末期がんの母より~幸せは”あなた”の中に~を見て

2016年4月30日(土)連休の初日にNHKのドキュメンタリー番組を見ました。
「目撃!日本列島」自閉症の息子に残す道・末期がんの母より~幸せは”あなた”の中に という番組でした。 AM11:30~11:53
番組の内容紹介と少しの感想を書いてみたいと思います。
障害をもつ子供を持った親が考えることのひとつに
「私が(親が)死んだ後この子はどうなるのだろう」ということです。
障害の種類はさまざまであっても、この難問を必ず思うようです。
この番組で紹介されたのは自閉症の息子(今は27才)と母親でしたが、
母親は乳がんが末期がんとなっている状態でした。
テレビで語られたことは
◎産まれた時は元気な男の子だった。
◎2歳のころ、他の子とは違うと感じた。
◎3歳の時に自閉症と診断された。
◎母親がその時思ったことは
「ああ、未来がないんだ。ガールフレンドを連れてきたり、車の免許を取ったり、進学したり・・・そういう普通の子にはある未来がこの子にはない。かわいそうな子供」という考えでした。
◎子供に枕を押し当て、「お母さんもすぐ後から行くから」と思ったこともあったそうです。
しかし息子が幼稚園で書いた絵を見て驚きます。
書かれている動物や人たちがみんな笑っていたのです。
そしてこう思います。
そうして、時が経ちます。
息子は人を思いやるこころのある青年に育ってゆきます。
母は1冊の本を書きます。
母は乳がんになり、手術を受けますが、再発し骨にも転移しており末期がんと診断されています。
人との交流が難しい息子のために、母はずっと息子の散髪をしてあげていたのですが、美容院に連れてゆき、無事散髪がしてもらえることを確認するシーンも描かれます。
「これで今後ここで自分で散髪できる」と思います。
優しい息子は家でも家事をやってくれます。
母は英会話の勉強をしています。
2020年の東京オリンピックでガイドをやることが夢だと、語ります。
しかしやはり抗がん剤の治療のせいもあって、夜もひどい痛みに苦しむこともあります。
道を歩く時は息子に手を引いてもらうような歩き方になります。
番組はここで終わりました。
短い番組だったので、少し物足りなさも感じましたが、
これ以上の情報は必要ない、という気もします。
このドキュメントのハイライトは、「絵」によって気づく箇所だったと思います。