キング・カーティスのフィルモア・ウエスト・ライブ・これはジャズ?ソウル?R&B?
1971年
サンフランシスコのフィルモアウエストに
アレサ・フランクリンのバックバンドとして出演した
キング・カーティス・グループ
そのバンドのアレサ抜きのインスト・グループとしての演奏が
これです。
King Curtis
1934年テキサス、フォートワース生まれ
このライブの数ヶ月後に、カーティスは自宅前で暴漢に刺されるという不幸な出来事により37才で亡くなりました。
メンフィス・ソウル・シチュー
その1曲目、Memphis Soul Stew .
バンドメンバー紹介を兼ねた曲なんですが、
これがカッコ良すぎて、このアルバムは大ヒット。
聴きましょう。
紹介されるのは
まず、ベースのジェリー・ジェモット Jerry Jemmott
続いてドラム バーナード・パーディ Bernard Purdie
(このドラムスのカッコよさはさすが70年代フュージョン・シーンを牽引したドラマー)
ギター! コーネル・デュプリー Cornell Dupree
(コーネルのギターは文句なし)
オルガン ビリー・プレストン Billy Preston
(5番目のビートルズと呼ばれた男)
そしてメンフィス・ホーンズ!! Memphis Horns
(このメンフィス・ホーンズ抜きではあり得ない。2テナー、2トランペット、バリトンサックスにトロンボーンで編成)
コンガ パンチョ・モラレス Pancho Morales
御大登場 テナーサックス キング・カーティス King Curtis
エレクトリック・ピアノ トゥルーマン・トーマス Truman Thomas
これはもう、痺れまくるしかない!
青い影
2曲目に演奏されるのが A Whiter Shade Of Pale
プロコル・ハルムのボーカルが耳に響く方もいるでしょう。
しかしこの高音のサックスでのソウルフルな演奏も・・・痺れる演奏です。
このアルバム、オリジナルは全9曲でした。(今は追加曲が入っているヴァージョンも出ています)
紹介は2曲に留めます。
あとは自分で聴いてくださいネ。
アレサ・フランクリン
この時のアレサ・フランクリンのパフォーマンスはこのアルバムに残されています。
1曲だけ聴きましょう。
「明日に架ける橋」や「エレノア・リグビー」もやっているのですが、最もソウルフルなSpirit In The Dark にします。
遺作ージョン・レノンのイマジン
カーティスはこの数カ月後に不幸な出来事により亡くなったことは書きました。
キング・カーティス最後の録音はジョン・レノンのアルバムImagineの〈It’s So Hard〉というロックンロール曲でサックスを吹いたものです。
最後にそれを聴きます。
*その9年後にジョン・レノンも同じ様な死を遂げたことも不思議なことです。
まとめ
という訳で1971年フィルモアウエストでした。 キング・カーティスは結構動画があるようですので、興味あったら見てみてください。
Ans.その全てです。
そもそもこの3つをきっちりジャンル分けしようとするのがムリな話なのですね。
なおキング・カーティスのジャズアルバムとしては、オリヴァー・ネルソン、ジミー・フォレストと共演した〈Soul Battle〉が好きですねぇ。
3人のサックスの違いが楽しめる面白くて楽しいアルバムです。