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「坂道のアポロン」映画公開にあたって:アニメと比べて魅力的な演奏シーンが作れるのか?

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

↑キャチ画像はAmazonより引用(アニメ「坂道のアポロン」のサウンドトラック盤のジャケット)

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映画「坂道のアポロン」が3月10日に公開されます。

 

これで3つのバージョンが揃うことになります。

1.オリジナル・コミック

2.TVアニメ

2-1. フジテレビオンデマンド

こちらで全12話全部見れます!

こちらでも見れますよー。 お好きな方で!

 

2-2. DVD

アニメ公式サイト:http://www.noitamina-apollon.com/

 

3.実写映画

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この「坂道のアポロン」は音楽を一つのテーマとしながら描かれた青春物語だと思うのですが、私はストーリーには触れず、あくまで「音楽シーンがどうか?」という観点で、この記事を書きます。

原作コミックについて:佐世保のことなど

原作は小玉ユキ

小玉ユキは長崎県佐世保市出身の漫画家です。Wikipediaには生年は発表されていません。

「坂道のアポロン」の舞台がその長崎県佐世保市であり、設定が1966年(昭和41年)となっていますので、ほぼその設定の年齢の方(1966年頃高校生)ではないかと想像します。

ところで佐世保市ってどこにあるか分かりますか?

私は福岡に住んでますし、佐世保に行ったこともありますので分かりますが、遠方の方には分かりにくいと思います。長崎県って複雑なんですよね。
ここです。↓(Google Map)
*長崎市との位置関係などお分かりでしょうか。

*コミックで主人公が転校してくる高校は佐世保東高となっていますが、佐世保東高というのは存在しません。北、西、南高は実在します。

*佐世保は旧日本軍の軍港として有名なのですが、その歴史などはここでは省略です。
(私の世代はエンタープライズ号入港のことなどを思い出します)

アニメでのジャズ演奏シーン

注目はジャズ演奏シーンです。

いまブレークしているジャズ漫画「BLUE GIANT」もそうなんですが、漫画からは音が聞こえません。(当たり前です^^)

そこがアニメになると、音が聞こえるんですよね!

YouTubeでいくつか見れますので見てみましょう。

◎初めてのセッションシーン

アニメだと演奏者の手の動きなども見れるので、すごく楽しいですね。

アニメでこのように本格的に楽器を演奏するシーンを描いたものは余り無かったように思います。

ところ上の動画で彼らが演っている曲は〈Bag’s Groove〉です。

これに入っています。↓

*このアニメのためのオリジナルサウンドトラック盤が出ています。↓

演奏しているのは松永貴志(ピアノ)を始めとする日本の若手ミュージシャンとのことです。

*第1話で主人公・西見薫が初めて買うジャズのレコードはこれでした。↓

このジャズ・メッセンジャーズのヒット曲<Moanin’>をオルガンとドラムで演っている設定のシーンです。

実際にミュージシャンが演奏しているのはたくさん見ているのですが、こうしてアニメで見ると却って新鮮に感じます。
演奏する身体の動きを忠実にアニメで再現している訳ですが、何しろ見たことがなかったので、何というか、別次元の面白さなのです。

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演奏シーン、映画ではどうか?

さて映画が楽しみではあるのですが、

演奏シーンは役者がやることになります。

普通は「吹き替え」で、役者は演奏する形だけをして、実際はプロ・ミュージシャンが音を入れるのがこの種の映画では通例です。

アメリカ映画「モ・ベター・ブルース」(スパイク・リー監督)などでは正にこの「吹き替え」をやっていましたが、役者が実際に吹いていないことが、口の締まり具合で丸わかりで、シラけた記憶があります。

知念侑李がピアノ、中川大志がドラムの本格的なパフォーマンスを披露しており、公開を前に話題になっている。中でも注目と期待を寄せられているのがディーン・フジオカだ。

同作でディーンが演じるのは、千太郎(中川)や律子(小松菜奈)の幼馴染にして憧れの存在「淳兄」こと桂木淳一。端正なルックスにアダルトな雰囲気を醸し出しながら、英語、歌、トランペット演奏をそつなくこなし、何より圧倒的なカリスマ性を誇る、原作でも人気の高いキャラクターだ。

(中略)

劇中では、練習を経て実際にトランペット演奏にも挑戦し、得意の歌も披露しているディーン。自身も淳一役には思い入れがあり、「音楽が好きで、ジャズが好きで、チェットベーカーが好きで、だからトランぺッターが歌う、というキャラクターに特別に強い憧れがありました」と熱い気持ちを明かしている。

ーーーーー出典:モデルプレスhttps://mdpr.jp/cinema/detail/1750053

と書いてあるのですが・・・

これが正しいのなら出演者が実際に演奏もしたということになります。
若者に混じって、一人オジサンがベーシストとして参加しているのですが、それは中村梅雀が演じています。そこはどうなのでしょうか?

映画を見てから判断したいと思います。

ただ一つ言えることは、実写映画で人が楽器を演奏するのを見ることには珍しさはありません。
もっと言えば実際のミュージシャンの演奏画像をいくらでも見れます。
ストーリー性は(このブログでは横に置いているので)別の話として音楽演奏シーンをいかに楽しませる映像に出来るかがポイントになります。

果たして演奏シーンがその面白さで、アニメを超えられるか?ーーという視点です。

*コミック、アニメから読んで、見ている人にとっては、「イメージと違う!」問題なども発生しそうで、ちょっと心配です。(このような実写版映画ではこのことが良く問題になりますね)

まとめ

「坂道のアポロン」映画公開に先立って記事を書きました。

実際に映画を観ないことにはまだ何とも言えないのですが、気になる点なども書いてみました。

◎しかし、このようにJAZZがテーマのひとつになる作品が現れることは、それだけで、ジャズファンとしては嬉しいことです。

・2004年の映画『スウィングガールズ』もそうでした。
この映画のあと、ブラスバンドに入る女子が急増したそうです。
(*ただこの映画の作り方にはかなり不満を感じました)

・また、今人気連載中のジャズ漫画「BLUE GIANT」もあります。
これも将来、アニメ化、映画化などあるかもしれません。

ジャズ漫画『BLUE GIANT』主人公・大の楽器テナーサックス、練習方法など徹底解説 ⇨ 

若い人の間でジャズが人気になっているようで、嬉しい限りです。

コミック、アニメ、映画は影響力が大きいですからね。

読んでくださってありがとうございます

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