ジャズの名曲シリーズ:INVITATION インヴィテーション のインスト演奏の名演を探す【厳選】7バージョン
INVITATION は映画音楽としてブロニスラウ・ケイパーによって作曲されました。
ケイパーの曲で他にジャズで良く演奏される有名曲としては〈On Green Dolphin Street〉があります。
あと余り有名でない曲ですが〈While My Lady Sleeps〉という曲もケイパーの作です。こちらはコルトレーンが初リーダー作の中でやっています。
INVITATIONのジャズ・バージョンはそれ程多くはありませんが、演奏されると名演になることが多いようです。それを何曲か探りたいと思います。
歌詞がある曲でしたのでヴォーカル・ヴァージョンもあるのですが、ここではインストルメンタル演奏に集中します。
Contents
主旋律
*この曲をよく知ってある方はここは飛ばしてください。
まずこの曲、やや抽象的(?)なメロディで、難解な雰囲気があります。馴れれば親しみ易いメロディとも言えるのですが・・・その辺を分かるためにYouTubeで主旋律を打ち込んである方の音を聴いてテーマに馴染みましょう 。
アル・ヘイグ
それでは一つ目に1974年に、ピアニストのアルヘイグが〈INVITATION〉というアルバムで演奏したものを聴きます。
アル・ヘイグはそれこそバップの時代に活躍した白人ピアニストでしたが、このアルバムによって一躍再注目されたと思います。
他の人の演奏に比べると主旋律を素直に弾く分かり易い演奏だったと思います。
この曲と1曲目に入っていた〈Holyland〉という曲でこのアルバムは評判になりました。
ジョー・ヘンダーソン
この〈TETRAGON〉におけるジョー・ヘンダーソン・カルテットの演奏もINVITATIONの名演として有名なものだと思います。
ジョー・ヘンダーソン(ts)
ドン・フリードマン(p)
ロン・カーター(b)
ジャック・ディジョネット(ds)
4人ともこの曲にぴったりの演奏です。まるで彼らのために書かれた曲のようなカッコよさです。
ロイ・ハーグローブ
そしてロイ・ハーグローブが2006年のVerve盤〈Nothing Serious〉でこの曲を演奏して、またこの曲の名演に一つを加えることになりました。
Roy Hargrove (tp)
Slide Hampton (tb)
Justin Robinson (as)
Ronnie Matthews (p)
Dwayne Burno (b)
Willie Jones III (ds)
ハーグローブ37歳の演奏でした。
アンドリュー・ヒル
あのアンドリュー・ヒルが1974年のSteepleChase盤でこの曲をタイトル曲にしてやっています。
これもまたこの曲の新しい解釈と言えるものになっていますね。
Andrew Hill (p), Chris White (b), Art Lewis (ds) Album:” Andrew Hill Trio / Invitation ‘” Recorded:New York City, October 17, 1974
スタン・ゲッツ
スタン・ゲッツもやっています。
本当にゲッツという人はすごかったとあらゆる意味で感じます。そういう演奏をしています。
Stan Getz (ts)
Albert Dailey (p)
Clint Houston (b)
Billy Hart (ds)
1975年録音のこのアルバムに入っています。↓
ジョン・コルトレーン
最後はコルトレーンの演奏とします。
思えばこの曲ピアニスト以外ではテナーサックス奏者がやる曲となっていますね。
しかしこのコルトレーンの演奏は1958年のもので、外が全て’70年代以降に見直されて演奏されているのに比べ抜群に早い時期のものです。
コルトレーンがスタンダード集を出すにあたってこの曲に目をつけた慧眼に感服しないといけないですね。
ジャコ・パストリアス
すみません。追加です。ジャコ・パストリアスのビッグバンドがジャパンライブ’82でやっているアルバムがありました。
ド迫力のInvitationです。こんなのは他ではあり得ない演奏ですね。しかもジャパン・ライブ。生で聴いた方は幸せでしたね。
まとめ
他にも色々とライブ動画などもあったのですが、
「名演に限る」ということでこの7バージョンにさせてもらいました。
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