Howard McGhee ハワード・マギーというシブいトランぺッターの名演・名盤
ハワード・マギー(Howard McGhee、1918年3月6日 – 1987年7月17日,69歳没)は、ディジー・ガレスピー、ファッツ・ナヴァロ、アイドリース・シュリーマンなどと並んでビバップ最初期のトランペット奏者の一人。
速い運指、高音で知られた。ナヴァロとともに後輩のハード・バッパーたちに影響を与えた。ーーーWikipedia
上に書いてあるように、チャーリー・パーカーとの共演盤も残しているバッパーです。
クリフォード・ブラウンだってお手本にしたトランぺッターです。
Contents
The Return of Howard McGhee
有名な1955年のBethlehem盤です。
ハワード・マギー(tp) サヒブ・シハブ(ts) デューク・ジョーダン(p) パーシー・ヒース(b) フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds) 1955年10月22日NYC録音
*The Return of ~というタイトルがつくのは、大抵麻薬療養からの復帰なんですよね。
Lullaby of the Leaves
この曲デューク・ジョーダンのピアノも同種の味わいを聴かせていますね。
Get Happy
Dusty Blue
上の後も麻薬のため一時シーンから離脱します。
このアルバムは’60年録音の復帰盤です。(レーベルは同じくBethlehem)
このアルバムではピアノにトミー・フラナガン、ベースがロン・カーターで、曲によってペッパー・アダムス(bs)、ベニー・グリーン(tb)他が入る構成です。
Dusty Blue
I Concentrate On You
Cottage For Sale
「売りに出ているコテージ」というタイトル通りの寂寥感が漂います。ーーシブいです。
こういうプレイが巧かったので、マギーが好きという人も多いと思いますね。
TOGETHER AGAIN!
テディ・エドワーズとハワード・マギーの双頭に
フィニアス・ニューボーン(p)、レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(d)というメンツ。
1曲目〈Together Again〉のカッコよさに痺れました。
*エドワーズの1管で演奏される〈Misty〉もイイです。
Saxophone [Tenor] – Teddy Edwards….
Trumpet – Howard McGhee….
Bass – Ray Brown….
Drums – Ed Thigpen….
Piano – Phineas Newborn Jr…..
A1 – Together Again 9:45
A2 – You Stepped Out Of A Dream 7:17
A3 – Up There 3:27
B1 – Perhaps 5:12
B2 – Misty 4:15
B3 – Sandy 9:50
……………………………….
Recorded – Contemporary’s studio in Los Angeles, May 15 and 17, 1961
Maggie’s Back in Town!!
メンバーが マギーのワンホーンで
ピアノがまたフィニアス・ニューボーン・ジュニア、ベースがルロイ・ヴィネガーでドラムがシェリー・マンという西海岸トリオ。このトリオが素晴らしい。マギーも絶好調です。
上の盤と同じ’61年録音です。
Softly, As in a Morning Sunrise
Brownie Speaks
フィニアス・ニューボーンの弾むピアノもめちゃくちゃイイですね。いやー、改めてフィニアスを見直します。この曲、フィニアスを聴く曲になっていますね。
ヴィネガーの重いベース音も勿論いいのですが。
Summertime
まとめ
ハワード・マギーという今では余り語られることも少なくなったトランぺッターを特集しました。
その過程でフィニアス・ニューボーン・ジュニアというピアニストを再認識することにもなりました。
こういうことがJazzを聴く愉しみでもありますね。(意図しなかった再発見など・・・)
★最後まで付き合って下さってありがとうございます★