音楽の聴き方が変化している?CDの需要と中高年の聴き方調査そして新しいオーディオ用品
音楽の聴き方が以前とはずいぶん違ってきているとよく言われます。
CDの売上が減っていることは間違いないようです。
イメージとしては、若い人はもう全てダウンロードしてヘッドフォンやイヤーホンで聴くものだという感じです。
だけど本当にそうなのでしょうか?
また年配者(50代、60代)はどのような聴きかたをしているのかちゃんとデータを知りたいと思いました。
・私が特に知りたいのは現在のCDの需要と将来
・特に中高年はどんな聴き方をしているか
の2点です。
*(私自身は60代、ジャズが好き、聴き方は①ステレオ②パソコン③カーオーディオです)
調べた結果の報告です。
Contents
リサーチバンクの調査
http://research.lifemedia.jp/2014/07/140716_music.html
■サンプル数は10代から60代の全国男女、1200名に調査を実施した。(2014年7月調査)
■あなたが聴く音楽の入手・聴取方法を教えてください。
※複数回答/音楽を聴かない人以外(n=1108人)
1.男女差はほぼ無い(無視していい程度)
2.意外にもCD購入が46%、ほぼ半数に達していること
3.動画サイトが多いのは当然でしょう。
複数回答ですから
動画サイトで聞く→気に入ったものはCDで買う
という行動パターンも予測できます。
4.音楽配信、ダウンロードが22%と思ったより低かったです。
*この表では世代の差はわかりません。
■あなたはどのようなジャンルの音楽を聴きますか?
※複数回答/音楽を聴かない人以外(n=1108人)
出典:http://research.lifemedia.jp/2014/07/140716_music.html
1.この結果は、まあ、そんなものでしょうね、という感じです。
クラシック29%、ジャズ18%はもう少し接近しているかと思っていました。
2.この表も世代差は分かりません。
■あなたが音楽を聴くときに使うプレイヤーは何ですか?
出典:http://research.lifemedia.jp/2014/07/140716_music.html
1.1位はパソコンで半分以上。2位がデジタルオーディオプレーヤー
こんなのですね。↓
2.3位がカーオーディオ。(デジタルオーディオに迫る多さです)
3.以下スマホ、CDプレイヤー。
CDプレイヤーとはいわゆるCDラジカセみたいなものだと思います。
4.コンポというのは古い言い方ならステレオ、いわゆるオーディオ機器のことでしょう。アンプとスピーカーとCDプレイヤー*で聴くもの。
こちらでの*CDプレイヤーとはこんなものでしょう。
以上がリサーチバンクさんの調査結果(の一部)で、どうやって音源を入手するか、どんな音楽を聴いているか、どうやって聴いているか、大体の傾向が分かりました。
ただ世代差はこの調査では分かりませんでしたので、別のところも調べます。
バルクマーケティング・リサーチの調査
https://www.vlcank.com/mr/report/086/
こちらでは世代ごとのデータが分かります。
(対象:20代~60代男女、1059人、2014年8月調査)
■あなたはどのような手段で音楽を聴きますか。
やはり世代差がはっきり出ています。
但しパソコンは全世代に渡って多いです。
60代に注目するとラジカセ、ステレオが多いことが目立ちます。
20代でカーオーディオが少ないのも時代の反映でしょう。
この結果はちょっと驚きました
1.全体で見ると
CD購入(52.0%)
CDレンタル(42.6%)
知人から借りる(18.4%)ーー借りるのは主にCDでしょう。若い人ならUSBスティックなどもあるのでしょうか?
この3つを足すと113%になります(複数回答ですから全体が180%ですが)まだまだCDの需要が高いことが分かります。
しかも全世代に渡って。
2.20代30代では他世代よりダウンロードが多いですね。
ガベージニュースの調査
http://www.garbagenews.net/archives/2313174.html
もう1件のところの調査結果です。
先程もあった「よく聴く音楽のジャンル」ですが世代別に見れます。
各ジャンルの人気はこんな感じでしょう。
60代に注目するとクラシック、ジャズ、演歌・歌謡曲が突出しています。
しかしそれだけでなくポップスなども結構聴いてますね。
聞かないのはアニメ、アイドルくらいです。
高校生よりも大学生がジャズを聴かないのは不思議です。
●若い人(大学生、20代社会人)がほとんどジャズを聴かないという結果は驚きです。私の若い頃とは全く逆の状態なんですね。
生の声
知人のK氏が以下のことが中高年の意見として、フリーペーパーに書いてあったことを教えてくれました。
これらは私の周りの割と高齢の友人が言うことに重なります。
1.ジャケットを手に取りたい
2.ライナーノーツを読んだり、録音情報が知りたい
3.「売る」「貸す」ことができる
4.歌ものなら「歌詞カード」が欲しい
5.いい再生装置で聴きたい
要はモノへのこだわりがあって、所有する喜びが欲しいということです。
まとめ
◎「CDが売れない時代」と言われて久しいのですが、意外にもまだまだCDの需要が高いという調査結果でした。
*データが少し古いことが若干気になりますが。
◎ジャズ人気については大体想定内でした。
◎男女差はない、と言い切っていいようです。
◎中高年の人も意外に多様な音楽を聴いている。
ただやはり、ダウンロード、ストリーミング、デジタルオーディオへの抵抗感はあって、CDやオーディオ機器など「モノ」へのこだわりが強いことが伺えます。
*このことは私自身のことを思ってもその通りだと思います。
◎聴き方は多様化していることは間違いないですが、ヘッドフォン、イヤーホン、Bluetooth®(ブルートゥース)対応など、オーディオ周辺機器は進歩しています。一度、試してみるのもいいのではないでしょうか?
☆読んでくださってありがとうございます。またお会いしましょう☆