ジャズの名曲:「ア・チャイルド・イズ・ボーン」A Child Is Born というサド・ジョーンズ(トランペッター)が作った曲を知っていますか?
↑映像はYouTubeより引用
A Child Is Born という曲があります。
ジャズのトランペッターであり、作編曲家、ビッグバンド・リーダーでもあった
サド・ジョーンズ ⇨ Thad Jones が作った曲です。
サドはたくさんの曲を作っているのですが、それほど知られていなくて、この 「ア・チャイルド・イズ・ボーン」が一番有名ではないでしょうか。
例えば、ジャズの名ピアニスト、トミー・フラナガンはサドの曲を集めたアルバムを出しています。勿論この中でも A Child is Born は演奏されています。(後で聴きましょう)
本当にきれいな曲です。
ケニー・バレルによる演奏
まず大好きなケニー・バレル(ギタリスト・サドとは同じデトロイト出身)がCTIのレコードでやった演奏を聴きましょう!
CTIレーベル作品ですから、ストリングスも入ってイージーリスニング的ですが、
曲の美しさ、バレルの演奏の素晴らしさを感じることができます。
バレルは他のアルバムやライブでもこの曲をやっています。
バレルの叙情性にぴったりな曲だと思います。
ビル・エヴァンズによる演奏
叙情性と言ったらこの人、ビル・エヴァンズがやらない訳はありません。
クインテッセンス quintessence というアルバムでやっています。
ここには先程のケニー・バレルも参加しています。
Bill Evans:piano
Harold Land :tenor sax
Kenny Burrell:guitar
Ray Brown :bass
Philly Joe Jones :drums
という最高のメンバーです。
この曲のベスト・パフォーマンスと言っていい演奏です。
*このLPレコードを買って聴いた時のことはよく覚えています。1977年でした。
トミー・フラナガンによる演奏
最初に触れたトミー・フラナガンのトリオでの演奏を聴きましょう。
ドイツの enja レーベルから出たアルバム〈Let“s Play The Music of Thad Jones〉からです。
ピアノの詩人と言われるトミフラによる、本当に端正で美しい演奏です。
Tommy Flanagan:piano
Jesper Lundgaard :bass
Lewis Nash :drums
作曲者による演奏
この曲は歌詞がつけられて多くの歌手やコーラス・グループで歌われました。
トニー・ベネット、バーバラ・ストライサンド、カーメン・マクレイ、ディーディー・ブリッジウオーター・・・などなど(他にもたくさん)。
でも、私はどうしてもヴォーカルでのこの曲のヴァージョンは好きになれません。
言葉によって意味付けされることで、却ってこの曲の純粋性が失われるような気がしてならないのです。(個人的な感情かもしれませんが)
よって楽器演奏のものだけをアップします。
作曲者サド・ジョーンズの演奏は無いのかと思われるでしょう。(優れたトランペッターでしたから)
それが無いのです。いや少なくとも早い時期でのサド自身の演奏は聞いたことがありません。
後年(’70年代)サドが率いたサド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラのものならありますので、最後にそれをアップすることにします。
ピアノの後にテーマを吹いているのがサド自身です。ここではトランペットではなくフルーゲルホーンを吹いています。あっさりしていますがいい演奏です。
ビッグバンド用にアレンジされたA Child Is Born でした。
まとめ
A Child Is Born というビューティフルな曲を 4つのタイプの演奏で聴きました。
どれが一番気に入られたでしょうか?
ビル・エヴァンズとトミー・フラナガンというジャズピアノを代表する二人の演奏を聴き比べることも出来たと自負しています。
そしてそこへ、最高のジャズギター、ケニー・バレルも聴けました。
本当はもっとたくさんの歌や演奏があるのですが、筆者が好きなものだけにしぼりました。
どれか一つでも気に入って頂けたら幸いです。
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