JAZZという音楽の魅力を中心に

チェット・ベイカー礼賛:ジャズを生きた男の名演、名盤を探して

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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このブログでさまざまなジャズ・プレイヤーについて書いてきました。

マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズ・・・

もし誰かから

誰かさん
で、結局誰が一番好きなんですか?

 

と尋ねられたらどう答えようと考えました。

ジャズにおける白人プレイヤー

今の私だったら、こんな答えになるでしょう。

1.ビル・エヴァンズ

2.アート・ペッパー

3.ポール・デスモンド

4.スタン・ゲッツ

・・・・・って全部白人じゃないですか。

いや、勿論ジャズは黒人によって創造された音楽だと思っています。

ジャズという音楽を強く推し進めてきたのは黒人だと思います。

パーカー、パウエル、モンクなどの天才。

そしてマイルスやコルトレーンという真の革新者。

しかし、結局好きなのが白人プレイヤーって・・・

この問題を深く詮索するとそれだけで一つのテーマになりそうなのですが、ここでは深追いしません。
ただ、一言「洗練」ということは間違いなくあると思います。

チェット・ベイカーの魅力

ベスト4には入れられませんでしたが、

好きな白人トランペッター・アンド・ヴォーカルとして

チェット・ベイカーがいます。

ただチェットには少し複雑な感情があって、ちょっと書きにくい人です。

若いころの彼のヴォーカルには今ひとつ納得できていませんでした。積極的に「好き」という気持ちではありませんでした。

しかし、このところベイカーの魅力をしみじみと感じるようになってきました。

自分が歳をとって、後期のベイカーの魅力がやっとわかるようになってきました。

テクニックを超えた「何か」。

不思議な味わいのようなものを感じることが出来るようになってきました。

*ここでは若いころの有名な演奏、アルバムは簡単に済ませて、主に後期のアルバムから好きなものを紹介することにします。(と言っても膨大な録音があるので、その中から本当に好きなモノを少しだけ、ということになりますが。)

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ディア・オールド・ストックホルム with スタン・ゲッツ

ここで1曲聴きましょう。

スゥエーデンのフォークソングがジャズの名曲になった〈Dear Old Stockholm〉

それをスタン・ゲッツと共にやっているものです。

いやー、何とも素晴らしい演奏ですね。

1983年2月ストックホルムでのライブ演奏です。

このネタ・アルバムを探しました。

これでした。

ご覧の通り廃盤で入手困難になっています。

3枚組でおそらくコンプリート盤だと思われます。(全23曲)
これは再発して欲しいですね。

その代わり今入手できるのはほぼ同時期のノルウェイでの録音のこれです。

こちらは2枚に分かれて発売されています。

ただ残念なことに「ディア・オールド・ストックホルム」は演っていません。

ベイカーとゲッツの共演はたくさんありそうな気がするのですが、それほどありません。
(遡ること30年、1953年の共演盤が有名なようです)

チェット・ベイカー・シングズ

おそらくベイカーのアルバムで一番人気があって、いまだに売れ続けているのがこの「チェット・ベイカー・シングズ」でしょう。

1954&56年の録音ですが、確かにベイカーの魅力に溢れた1枚です。

2曲聴きたいです。

〈I Fall In Love Too Easily〉と〈Look For The Silver Lining〉

 

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若いころのチェットはこの1枚だけにします。

今ではこんな徳用セットで若きチェットを聴くことができます。

枯葉

さてベイカーの演奏で「枯葉」をやっているこのアルバムも有名ですね。

CTIレーベルから1974年に出たこの原題が〈She was too good to me〉というアルバムはかなりヒットしました。

ポール・デスモンド(as)、ボブ・ジェームス(el.p)、ロン・カーター(b)、スティーヴ・ガッド(ds)(半分はジャック・ディジョネット)というメンバーも豪華でした。

聴くならやはりタイトル曲ですね。イヤ他の曲もいいのですが。つまり名盤ということです。

これはもう何度聴いても飽きない名演奏です。

 

チェット・ベイカーの生き方

ベイカーの58年の人生(1929-1988)は語られ尽くしていますし、

映画にもなっています。

・映画「ブルーに生まれついて」Born To Be Blue (イーサン・ホークがベイカーを演じた)

・ドキュメンタリー映画 〈Let“s Get Lost〉

私はベイカーの「淡々とした」生き方に「ジャズを生きた人」という感覚を持ちます。

波乱万丈な人生を送りながら、てらいも悔いもなく、淡々とジャズを演っていた印象があります。

生涯ついて回った麻薬問題についても

ベイカーは「俺の稼いだ金でヤクを打って何が悪い。アンタに何か迷惑をかけたか?」(原田和典ーLet’s Get Lost ライナーノートより)と言ったとか言わないとか・・・。 

 

あと、3枚を選ぶ

◎この後は上に紹介したアルバム以外から、好きなアルバムを3っつ選ぶことにします。

ベイカーは膨大な録音があるので、選ぶことは大変難しいのですが、何とか次の3枚に絞りました。

ジム・ホールの〈CONCIERTO〉

先程の「枯葉」と同じCTIレーベルからジム・ホール名義で出たアルバム(1975年)です。

メンバーは
Jim Hall (guitar)
Chet Baker (trumpet)
Paul Desmond (alto sax)
Roland Hanna (piano)
Ron Carter (bass)
Steve Gadd (drums)  というものです。

曲は〈You’d Be So Nice To Come Home To〉

ジムホール、ポールデスモンド、チェットベイカーという白人3人の音のミクスチュアにはたまらない魅力を感じます。

初めに書いた白人ジャズ問題ですが、彼らの音楽はやはり黒くないのです。

ベースのカーターと、ピアノのハナは黒人ですけどね。ドラムスのガッドは白人だったと思います。

このジャズの黒人=白人 問題はいつか書いてみたいと思います。

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CANDY

次はもう1985年のアルバム〈CANDY〉です。

歌っていない曲にしたいと思います。
マイルスの曲〈Nardis〉

Jean-Louise Rassinfosse-bass
Michel Grailier-piano

Diane

最後になります。
これも1985年のアルバム。
ポール・ブレイ(ピアノ)とのデュオです。

曲は〈If I Should Loose You〉

このしみじみとした味わいはさすがに若い頃にはなかったものです。

ベイカーは1988年にアムステルダムのホテルの2階から転落死しますので、死の3年前の録音ということになります。

まとめ including  Live in Tokyo 1987

チェット・ベイカーは1975年以降はヨーロッパに移っていますので、後年の録音は全てヨーロッパ録音になります。

ヨーロッパのSteepleChase,Sonet などのレーベルがベイカーの録音を残してくれたことが嬉しいことです。

 

チェットを聴く時、ボーカルの問題があります。彼のボーカルを好む人と好まない人がいるようです。

私はどちらかと言えば余り好きではありません。^^

歌わないチェットが好きかもしれません。

ヴォーカルの魅力も分からない訳ではありませんが、私は歌ったあとに、トランペットを吹くからこそチェットだと思っています。

つまり私はやはり味のあるトランペッターとしてのチェット・ベイカーが好きなのです。

歳をとって(と言っても死んだのが58歳ですからまだそんなに年寄りではなかったのに)ヨレヨレになってもそれが味わいになった稀有なプレイヤーだったと思います。

それだけ過酷な人生を生きたということなのでしょうね。

20代と50代でのその余りに違う外見・風貌もその過酷さを物語っているようです。

*1987年、死の1年前の来日公演がこの2枚組に記録されています。(昭和女子大・人見講堂)

晩年の作としては決して悪くない、いや、いい演奏です。

この時の様子は動画でも残されていますので、最後にアップしておきます。
もし良かったら、見て、聴いて下さい。1時間半あります。
(*そんな長いの聴いてられないよーという方は52;40からの〈Almost Blue〉だけでも聴いてやってください)

00:30 Stella by starlight
11:25 For minors only
19:50 You’d be so nice to come home to
30:30 Arborway
44:27 Four
52:40 Almost blue
1:00:52 Beatrice
1:07:46 My funny valentine
1:20:39 Seven steps to heaven

★読んで下さってありがとうございます。

Thank you for visiting the site, see you again

 

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