美メロジャズの代表曲:Be My Love:キース・ジャレットからサラ・ヴォーンまで
ジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットが1999年に出したピアノソロ・アルバム
〈The Melody At Night,With You〉の中に〈Be My Love 〉という曲が入っています。
この曲は、もともと1950年の映画「ニューオーリンズの美女」のために、サミー・カーン(詩)、ニコラス・ブラッキー(曲)によって作られています。
歌詞は当時の恋歌らしく
”わたしの恋人になっておくれ!君だけが、私の中にある焦がれる想い、この渇き~” といったものです。
とにかく美しい曲ですので、何度も取り上げらることになりました。
キース・ジャレット
まず、最初に紹介しましたキース・ジャレットのソロピアノでそのメロディーを聴いてください。 (知ってある方も、メロディーは聴いたことがあるという方もいらっしゃるでしょうが…)
*〈Be My Baby〉という曲はポップスのほうで有名ですね。
*ネットで〈Be My Love 〉と検索するとSPEEDのアルバムがまず表示されますね。
◎キースの演奏はブロックされて聴けないようですので(ECMという会社は厳しい)キースの演奏を再現している日本人の演奏がありましたので、それを聴きましょう。この人キースの雰囲気を良く再現してあり感心しました。
キースはCDを買って聴きましょう。
サラ・ヴォーン
さて、もともとが歌詞つきの曲ですから、サラ・ヴォーンの歌唱で聴きましょう。
この曲はドラマティックに歌い上げられることが多いようです。
オリジナルがそのような歌唱だったようです。
サミー・デイビス・ジュニアの歌唱などもありますが、まるでオペラのように歌っています。
フィル・ウッズ
アルトサックス奏者のフィル・ウッズが若き日、1955年に〈WOODLORE〉というアルバムの中でこの曲をやっています。
若さゆえかストレートな演奏で「深み」のようなものはないかもしれませんが、私はその若さが好きです。
メンバ―は
John Williams -piano
Teddy Kotick -bass
Nick Stabulas -drums です。
バリー・ハリス
私はどうもインスト演奏の方が好きなもので、最後にまたピアノのバリー・ハリスBarry Harris の動画で、この曲を聴きたいと思います。
イントロ(歌のヴァースにあたる部分)をスローで始め、すぐにミディアムテンポになる・・・ これもJAZZらしい演奏です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
原曲のメロディが美しいと、いいカバー演奏が生まれます。
しかし、初めのキースのソロは本当に美しく何度でも聴きたくなる演奏でした。
まさにタイトル通り「あなたとともに、夜の音楽」ですね。
キースはこのBe My Love という曲に新たな生命を吹き込んだようですね。
このアルバムは他の曲も素晴らしいので、眠れぬ夜のお伴には最適です。