2/21プレバト俳句・お題は「春のベランダ」東国原英夫が尾畠春夫さんのことを詠みました
【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
プレバト・俳句の才能査定ランキング
2月21日のお題は「春のベランダ」
いよいよ春めいてきました。
Contents
出演者
・篠田麻里子
・田山涼成
・ゴリ (ガレッジセール)
・相田翔子
・河合郁人 (A.B.C-Z)
特待生
・梅沢富美男10段
・東国原英夫10段
夏井先生がこう言ってあるそうです。
司会・アシスタントはこの二人
査定結果速報
2位 田山涼成
北窓開き 水やりの スクワット
⇩
北窓を 開き水やり スクワット
「北窓開き」が春の季語
梅沢名人:7・5・5は10年早い。
先生:スクワットが出てきた時の意外性がこの句の良いところ。
ただ、基本通り5・7・5に乗せたほうが春の軽やかさが出て明るい句となる。
(添削のように簡単にそうすることが出来る)
3位 篠田麻里子
蝋梅や 米寿の鼻腔 蕩かさん
⇩
祖母米寿 鼻腔を蕩かせる 蝋梅
蝋梅が季語
梅沢名人:中7が素晴らしい。ただ誰がこの句を詠んでいるのかわからない点が残念。
先生:当然米寿のお歳の方の作品かと思った。
しかし、ちゃんと句として成り立っている。
誤解を避けるために祖母を入れたほうが良い。
ただこれだけ作れたら大したもの。
4位 相田翔子
ミツバチが ジョウロ持つ手で ひとやすみ
⇩
ジョウロ持つ 手に蜜蜂の とまる朝
相田:素直に詠んだつもり。
先生:素直ではあるが、他愛なさすぎる。
ひとやすみ が安易な擬人化で不要。
俳句では季語をカタカナにすることは嫌う。カタカナは、よほど特別の意図がある時と思っているとよい。
ここはちゃんと蜜蜂と書く方が良い。
5位 ゴリ
柵越しに 行き交う人へ 春告げる
⇩
柵越しに 春告げる花 香らせて
梅沢名人:無駄な言葉は要らない。ここでは行き交う人が無駄。
先生:「春告げる」がボンヤリしていて情景が見えてこない。
1位 河合郁人
真っ白な 手縫い雑巾 チューリップ
⇩
直しなし
東国原:チューリップ、この季語を選ぶセンスが凄い!。
先生:実感が有り、場面も見える。
真っ白なものが手縫い雑巾、色とりどりのチューリップとの対比も美しく見える。人物は書いてないが俳句の奥に人物も見えてくる。
俳句はこれで良い。直しは要らない句。
特待生昇格試験
プレバト2トップの対決!
東国原英夫
尾畠氏の 片す瓦礫や 薄氷
⇩
薄氷や 片して 幾千の瓦礫
東国原:スーパー・ボランティア尾畠さんに感激して詠んだ。
夏井先生の査定結果:一つ後退!
先生:詠みたい気持ちはよく理解できる。
しかしこの場合、固有名詞は句の外に置いた方が句の寿命が伸びる、句の中に入れるのは損かなと。
こういうときこそ前書きを!(句の前に「尾畠氏へ詠める」などと書く)
それと、句の調子が暗くなっている。
「薄氷や」(薄氷を「うすらい」と読んで) と上5に置けば、少し明るく希望が見えてくる。
梅沢富美男
水やりは シジミ蝶 起こさぬように
⇩
直しなし
梅沢名人:初めて5・5・7の破調とした。
査定結果:一つ前進!
先生:切れのない形で破調を選んだ是非がポイントの句だった。
「シジミ蝶 起こさぬように 水やりす」
で全く同じ意味を表せる。
しかし、梅沢句は余白にそっと見つめる優しさが伝わる句になっている。
シジミ蝶と敢えてカタカナにした意味だが、漢字(蜆)は重くなりそぐわない。
意図したカタカナが効果的。
ーーー
●というわけで河合郁人が1位を取りました。
特待生昇格を狙う相田翔子は今回は凡人査定でした。
特待生、名人10段対決は一歩前進と後退と明暗が別れました。